また、接種後の副反応としてアレルギー症状「アナフィラキシー」が確認された人は18人いた。いずれも、ワクチンの副反応の疑いがあるとして、医療機関などが報告した人数。死亡例は原則、その時点で接種との因果関係がはっきりしなくても、医師が「関連性がある」と判断した場合などに報告される。
また、県は委員会で軽症・中等症向けの治療法で、現在は入院患者が対象の「抗体カクテル療法」について、感染判明後の自宅待機者や「自宅療養者」(感染判明後4日以上の待機者)にも外来で投与できるよう検討中だと説明。一部宿泊療養施設での実施も調整している。
同療法は発症1週間以内が有効とされるが、2日時点で入院などを待つ県内の「自宅療養者」は760人に上る。国は全国での自宅療養者急増を受け、外来患者への適用を容認している。【久保聡】
“モデルナ異物”人体に影響なしで死亡男性の父は 広島(広島ホームテレビ) - goo ニュース
2021/09/02 18:30 モデルナ社のワクチンに異物が混入し使用を見合わせている問題で、厚生労働省は異物は製造機器のステンレス片だったと発表しました。混入したステンレスは極めて小さな粒子状で、筋肉内に注射されても「健康上の危険性は低い」としています。
接種後死亡した男性の父親「金属だったというだけで十分。これから先こういうことが起こりうる可能性があるという発信を強くしてほしかった」
東広島市に住む男性(30)は8月22日、現在は使用見合わせの対象となっているワクチンを接種し、その3日後に死亡が確認されました。
遺族によりますと男性は8月31日に解剖され、その結果「死因不詳」と報告を受けたということです。
接種後死亡した男性の父親「不審死扱いだったらそれに対しては原因があるはずです。ないって書かれたらこの紙なんかいらない。じゃあうちの息子は何で死んだんでしょう」
男性の父親は国に対し、男性の死亡とワクチンとの因果関係を究明するための調査や接種後の経過観察の徹底などを求めています。
加古川医療センターで「抗体カクテル療法」 6日から投与開始|総合|神戸新聞NEXT (kobe-np.co.jp)
新型コロナウイルスの重症化防止に効果がある「抗体カクテル療法」について、兵庫県は3日、県立加古川医療センター(加古川市)で専用病床(約30床)を確保し、6日から患者への投与を始めると発表した。
対象は、悪化の手前で肺炎などの症状がある「中等症1」以下の患者。高血圧や心臓病、糖尿病などの基礎疾患があり、重症化リスクを伴うケースを想定する。
東播磨圏域(加古川健康福祉事務所管内、あかし保健所管内)の患者を優先するが、病床と薬剤に余裕があれば、他圏域の患者も受け入れるという。
「抗体カクテル療法」重症化抑止効果7割でも“過信禁物”の理由〈AERA〉(AERA dot.) - Yahoo!ニュース
7月19日に特例承認された新型コロナウイルス感染症の治療薬「ロナプリーブ」。米国のトランプ前大統領が感染した際に投与を受けた。国内で、軽症感染者にも使える初めての薬だ。臨床試験(治験)では、重症化リスクのある人が重症化するのを防ぐ効果が7割あった。 米リジェネロンが開発し、中外製薬が販売する。新型コロナウイルスのたんぱく質の活性を抑える(中和する)抗体の中から特に中和活性の高い2種類の中和抗体を組み合わせている。組み合わせなので「抗体カクテル療法」と呼ばれる。 どちらも、新型コロナウイルスの表面にある突起状のたんぱく質のうち、ヒトの細胞と結合する部位に対する抗体で、ウイルスの増殖を抑え、重症化を防ぐとみられている。 ■重症化リスクのある人 米国など国外で実施された臨床試験では、投与を受けた感染者736人のうち入院が必要になったり死亡したり重症化した人は7人(1.0%)だったのに対し、偽薬の投与を受けた感染者748人では24人(3.2%)で、重症化リスクを減らす効果が70.4%と判断された。ただし、臨床試験の対象となったのは持病があるなどして重症化リスクの高い感染者だけだ。リスクの低い人の効果は確認されていない。 誰でも投与を受けられるわけではない。酸素投与が必要になってしまったような重い中等症や重症患者は、効果が期待できないばかりか悪化する可能性もあるため対象外だ。軽症や軽い中等症の患者でも、重症化リスクがないとみられる人は効果が不明なため対象外だ。 対象となる重症化リスクのある感染者は、国内の状況を踏まえ、臨床試験時とは少し異なる。厚生労働省の新型コロナウイルス感染症の「診療の手引き」では、対象となる重症化リスクのある感染者を、65歳以上の高齢者や2型糖尿病、慢性閉塞性肺疾患、がんなどの疾患をもつ人、BMI30以上の肥満の人、妊娠後期の妊婦などとしている。
感染後、なるべく早い時期の投与が望ましい。症状が出始めて8日以上経った人は効果が確認されておらず対象外だ。 この薬は約30分かけて静脈に点滴する。当初は入院患者が対象だったが、今は宿泊療養施設や臨時投与施設でも投与できるようになった。しかし、感染爆発で各地で医療崩壊が起き、25日、全国の自宅にいる感染者は12万人近くになった。 自宅での投与を求める声もあるが、松岡雅雄・熊本大学教授(血液・膠原病・感染症内科)は慎重な投与が必要だと言う。 「頻度は低いが重い副作用が起きることがあるため、万が一の場合にすぐに対処できる医療従事者のいるところで投与した方が安全です。医療従事者が点滴後しばらく経つまで見守ることができるなら自宅でも可能ですが、医療従事者不足の中で現実的には難しいと思います」 懸念される副作用のひとつは、「インフュージョン・リアクション(輸注反応)」と呼ばれ、悪寒や吐き気、不整脈、発熱、頭痛といった症状が出る。この薬に限らず、遺伝子組み換え技術で作られた「モノクローナル抗体」の点滴で起きることがある。臨床試験では0.2%の人に起きた。点滴中や点滴後24時間以内に起きることが多いという。 さらに頻度は低いが薬剤成分に対する重いアレルギー反応で、血圧が低下したり呼吸困難になったりするアナフィラキシーが起きる可能性もある。点滴から30分以内に起きることが多い。 いずれも、適切な対応を速やかにすれば大事に至らない。(科学ジャーナリスト・大岩ゆり) ※AERA 2021年9月6日号
新型コロナ、“無症状”でも無害とは限らない(ナショナル ジオグラフィック日本版) - goo ニュース
2021/09/04 08:00
2020年2〜3月に横浜港で隔離されていたクルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス」の船内で新型コロナウイルスに感染した人の肺の画像を初めて見たとき、米スクリプス・トランスレーショナル研究所のエリック・トポル所長は心配になった。PCR検査で陽性となった104人の乗客のうち、76人は無症状だった。にもかかわらず、その54%のCT画像に、肺に水がたまっていることを示す「すりガラス陰影」と呼ばれる灰色の斑点が見られたのだ。
「これが事実だと確認されれば、症状がなくても無害とは限らないことを示唆している」。トポル氏は、ダニエル・オラン氏とともに著した総説論文でそう警告している。論文は9月1日付けで学術誌「Annals of Internal Medicine」に発表された。
米国では、パンデミックが始まって以来、新型コロナの感染者数が4000万人近くに達している。最近のある研究では、実に感染者全体の35%が無症状と推定されている。「だからこそ、無症状でも害があるかどうかどうかを知ることが重要なのです」とトポル氏は言う。
ダイヤモンド・プリンセス号の症例が最初に報告されてから、すでに1年半以上たつ。だがトポル氏によると、無症状だった感染者の肺の異常に関するその後の研究はない。科学者たちは重症患者の治療法やワクチンの開発に追われ、無症状感染のその後の研究にまで手が回らなかったのだ。その結果、無症状感染がもたらしうる影響や、そうした影響を受けている人の数は、まだほとんどわかっていない。
問題の規模が正確にわかっていないのは、無症状感染者の数を特定するのが信じられないほど困難だからだ。「感染しても無症状だったため検査を受けておらず、自分が感染していたことを知らない人が大勢いるはずです」と、米ジョンズ・ホプキンス大学医学部の助教授で、急性期後の新型コロナ治療の専門家であるアン・パーカー氏は指摘する。
しかし、感染時に無症状であっても、その後に深刻な害を及ぼしうる証拠が報告され始めている。血栓、心臓の障害、不可解な炎症性疾患のほか、「ロングコービッド(long COVID)」と呼ばれる、呼吸困難や「ブレインフォグ(頭がぼんやりした状態)」などの症状が長期間続く後遺症などだ。
この記事では、新型コロナのいわゆる“無症状感染”の影響について、これまでにわかっていることと、まだ解明されていないことを見ていく。
自覚症状のない心筋炎と血栓
無症状感染者の胸部検査では、肺の損傷のほかにも、血栓や炎症を含め、心臓や血液で異常が確認されることがある。
血栓症の専門誌「Thrombosis Journal」などでは、新型コロナの無症状感染者の腎臓、肺、脳に血栓ができた症例がいくつか掲載されたことがある。ゲル状の塊が静脈に詰まると、臓器に血液が供給されなくなる。その結果、脳卒中や心臓発作などが起き、最悪の場合、死に至るおそれがある。
このような症例の報告は比較的少なく、一部の患者については血栓を引き起こすような基礎疾患があったのかどうかも不明だ。しかし、7月7日付けで医学誌「BMJ」に腎血栓の症例を報告した米ワシントン州の研究者は、「他に症状のない患者において、原因不明の血栓が新型コロナウイルスによる直接の結果でありうることを示唆する症例であり、救急部門の臨床医は、原因不明の血栓を新型コロナウイルス感染の証拠として扱うべきである」としている。
ワクチン2回接種で予防効果91%、2週間以上経過で95%に…国立感染症研究所 : 医療・健康 : ニュース : 読売新聞オンライン (yomiuri.co.jp)
新型コロナウイルスワクチンについて、インド由来の変異ウイルス「デルタ株」の流行下でも、2回接種すれば発症予防効果が91%に上るとする分析結果を、国立感染症研究所がまとめた。
調査は、デルタ株への置き換わりが進んだ6~7月に実施。発熱などの症状があり、東京都内の医療機関を受診した1130人を対象とした。PCR検査で陽性だった人は416人、陰性だった人は714人だった。それぞれ、ファイザー製かモデルナ製を接種したかどうかを尋ねた。
その結果、どちらかを1回接種した人は48%、2回接種では91%に新型コロナの発症予防効果があると推定された。2回接種後に2週間以上経過した場合は95%だった。海外のデータにも沿う結果という。
ただ、感染研によると、接種後も感染するリスクはある。デルタ株に感染した人のウイルス量は、接種の有無にかかわらず同程度との報告が米国などで出ている。感染研は、「現状の流行状況では、接種後もマスク着用などの感染対策を継続することが重要」と指摘している。
一方、日本国内でも感染が確認されている南米・ペルー由来の「ラムダ株」については、世界的な拡大傾向がみられていないなどとし、現時点で感染が広がるリスクは「非常に低い」と評価している。