日々、心のつぶやき☆

映画やフィギュアや好きな事を勝手につづっています。最近、弱気なのでダニエウ・アウヴェスのようなタフさが欲しいです。

「ジェイン・オースティン 秘められた恋」

2010-09-01 11:30:16 | 映画・DVD・音楽・TV・本など

「ジェイン・オースティン 秘められた恋」をWOWOWで鑑賞。
ちょっと前に観たキーラ・ナイトレイの「プライドと偏見」がまだ記憶に新しいです。
今度の作品ではアン・ハサウェイがジェインを演じます。
彼女がこの役に強く思い入れを持って演じたとも聞きますが、また新しいジェインのイメージを残したようですね。


2007年の製作。
監督はジュリアン・ジャロルド。 この方の「キンキー・ブーツ」は面白かったです。


おもな内容は・・・

1795年のイギリス。
女性に相続権がなく、生きるためには裕福な家柄の良い相手との結婚しかないと言われる時代です。
オースティン家の次女ジェイン(アン・ハサウェイ)も周りが薦める男性ウィスリーからの求婚を受けるかどうかと言う時に、法律を学ぶアイルランド人のトム・ルフロイ(ジェームズ・マカヴォイ)と出会います。
最初は良い印象がなかったトムに対してだんだんと恋をしていくジェイン。
そしてジェインは家族も捨て一度はトムと駆け落ちをしようとするが、時代はそれを赦してくれなかった・・・というような話。

その後イギリスで代表的な女流作家となったジェイン・オースティンの伝記的なラブストーリーです。



物語を観ていくにつれ、この時代の作法やダンスのシーンが印象的です。
人と会う度にチョコンとおじぎをしてする挨拶・・・とても可愛い。
そしてパーティーでのダンスシーンはまたまた面白いです。
フォークダンスのように男女が入れ替わったり交代で動いたり、今回はこのダンスシーンがまた良い味を出していました。
ジェインとトムの視線の絡まり、言葉ではなくてもお互いの気持ちが伝わるようでした。


時代背景を考えればジェインの選択は仕方なかったと思います。
ジェインの両親さえ「貧しさが一番つらい」という考えだし、ただ愛情だけで一緒になる訳にはいかないジェインとトムの境遇。
ただ救いになるのは(?)ジェインはその後も独身を貫き、小説に人生を捧げた事でしょうか?

この二人が別れてからそれぞれ成功するのも良かったかも。
トムの娘の名が「ジェイン」と知った時のジェインの表情・・・
史実に基づいて描かれたジェイン・オースティンの短かった人生だけど輝いていた瞬間があったように感じました。


アン・ハサウェイはどんどん役幅を広げていきます。
彼女の演じるジェインは良かったな。
そしてジェイムズ・マカヴォイも適役でしたよ。
私が今まで観た中では一番好きでした。
ジェインと結婚しなかった名士の甥役ウィスリーがそれほど変な男じゃないのは残念。
本当はもっと愚かそうで醜い不器用な男と聞きました。


イギリス独特の美しい田園風景やこの時代の女性の衣装なども楽しめました。
ジェインの書く筆記体はきれいだったな~
この時代の映画がますます好きになりました。


今回の評価は・・・   星4つ   ☆☆☆☆













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