「私の中のあなた」をDVDで鑑賞。
予告を観た時にはただの家族の難病を描いた作品と思っていました。
それも11歳の少女(アビゲイル・ブレスリン)が家族を訴える裁判モノ?・・・と思ってた私。
でも、映画はとても丁寧に気持ちを描いてあって上質なドラマになっていました。
2009年のアメリカ映画。
アメリカの人気作家のジョディ・ピコーのベストセラー小説を「きみに読む物語」のニック・カサヴェテス監督が映画化したと聞いて納得しました。
家族のつながりや命の尊厳をとても丁寧に作り上げた作品でした。
あらすじは・・・
白血病の姉(ソフィア・ヴァジリーヴァ)に臓器を提供するドナーとして、遺伝子操作によって生まれた11歳のアナ(アビゲイル・ブレスリン)。
彼女はこれまで何度も姉の治療のために犠牲を強いられてきたが、母サラ(キャメロン・ディアス)は愛する家族のためなら当然と信じてきた。
そんなある日、アナは姉への腎臓提供を拒否し、両親を相手に訴訟を起こす。
(シネマ・トゥデイより抜粋)
久しぶりにアビちゃんを見たらすごく成長していました。
実年齢は15歳かな?
この映画では11歳の妹アナ役です。
白血病の姉ケイトのためにこの世に生まれた妹アナ。
兄も含めて3人兄妹で仲良く過ごしていました。
それでも姉ケイトの病状がどんどん深刻になると家族にのしかかる物も大きく、そのせいで亀裂が入るのも事実。
姉ケイト役のソフィア・ヴァージリーヴァがとても良かったです。
病気で苦しむ役もとてもリアルな症状だったし、体調が落ち着いている時の表情もとても可愛い。
頭髪が抜けて周りからの目を気にする女の子の気持ちもよくわかります。
そんな彼女が同じ病気の男の子テイラーと知り合い仲良くなる様子はとても微笑ましいものでした。
このスキンヘッドのテイラー(トーマス・デッカー)すごくカッコ良かった!
さて、妹アナが「自分の身体は自分で守りたい」とドナーを拒否する訴訟を起こした本当の理由がわかった時はかなりジーンと来ました。
本当の理由がケイトのためだった・・・という切ない真実。
でもそれからはまた家族の絆が強くなって、ケイトと母サラは本当の意味で最後の会話ができたのですね。
家族それぞれの気持ちがとても良くわかる話でした。
母サラだって子どもを助けたいから全てを失っても必死に方法を考えたのだし。
でも助からない病になったら最後は「死なせてほしい」という気持ちになるのかな・・・
そのあたりはとても悲しいですね・・・
作品そのものがシナリオや映像含めてかなり上質な内容でした。
観てよかった作品です。
今回の評価は・・・ 星4つ ☆☆☆☆
スキンヘッドのテイラーは超カッコ良かったです。