イングロリアス・バスターズをDVDで鑑賞。
ご存じタランティーノ監督の作品ですが、すごく面白かったです。
この前のアカデミー賞授賞式では作品賞を逃して結構本気で悔しそうなお顔をしていたタラちゃん。
(ハート・ロッカーとアバターがいても強気だったような)
確かに好き嫌いが分かれる作品かもしれませんが、私はドンピシャでした。
2時間半なんて何て事ない面白さでした。
これブラピが主人公と思っていましたが、やっぱりナチス将校のランダ大佐ですね!
ご存じ、最優秀助演男優賞を獲ったクリストフ・ヴァルツ。
4ヶ国語を駆使してジワジワと追いつめる会話での心理戦や、いきなりの銃撃など見どころいっぱいでした。
私はこのランダ大佐を人間としても冷血で怖い存在と思っていましたが(もちろん怖いけど)意外にクスッと笑える場面もあってさすがタランティーノの遊び心と思いましたよ。
(監督の熱いオファーで出演したとか)
物語は・・・
「ユダヤ・ハンター」と言われるランダ大佐に家族を殺された少女ショシャナが一人で逃げ、後にパリの映画館主として生きています。
そしてブラピ率いるバスターズはナチスを次々と虐殺している秘密部隊。
そんな中、ショシャナの映画館でナチス高官とヒトラー総督まで集まってプロパガンダ映画を上映する事になり、この機会にショシャナもバスターズも「ナチスを一気に焼きはらおう!」と計画。
ただ、両者(ショシャナとバスターズ達)の接点はないんですけどね。
タランティーノ作品だけあって残虐なシーンもたくさんあります。
自ら死体を演じて頭の皮を剥がれるタラちゃんも・・・
所々にタラちゃんお勧めの場面がちりばめてあって、怖いし残酷だけどクスッと笑えるシーンもいっぱいでした。
いろんな映画作品を思い出せるシーンがありました。
ナチスの映画なのに西部劇っぽくて、音楽も良かった。
私が楽しみにしていたのは「ノッキン・オン・ヘブンズ・ドア」に出たティル・シュバイガーです。
ドイツ兵だったのにバスターズに拾われ(?)役どころもすごくクール!
酒場でのシーンは迫力がありました。
まぁ、戦争映画と言ってもちょっと違った観点から「何でもあり」の作品でした。
史実なんて関係ないし、ヒトラーはこうして映画館で死んだのか・・・
なんて覚えたらまずいけど。
でも何だかもう一度観たくなるのも事実です。
ユダヤの熊(イーライ・ロス)とか、ドイツ人でありながらナチスを大量に殺したヒューゴ(ティル・シュバイガー)など、いろんな役が生きていました。
もちろんブラピの演じるレイン中尉も変な顔としゃべりで笑わせてくれるし。
もうブラピは「バーン・アフター・・・」同様におかしな映画ばかり出れば良いんじゃないでしょうか?
そんな訳で今回の評価は・・・ 星4つ ☆☆☆☆ (返金なしです)