日々、心のつぶやき☆

映画やフィギュアや好きな事を勝手につづっています。最近、弱気なのでダニエウ・アウヴェスのようなタフさが欲しいです。

「少女の髪どめ」

2010-05-11 10:34:28 | 映画・DVD・音楽・TV・本など



「少女の髪どめ」を観ました。
今、はまっているイラン映画です。
もちろんマジッド・マジディ監督で2001年の作品です。


あらすじは・・・

冬のテヘラン。17歳のラティフは建設現場で買い出しなどの楽な仕事についていた。
ある日、その現場で転落事故が起こり不法に雇っていたアフガン難民ナジャフがケガを負い病院に運ばれ、その息子ラーマトが代わりとしてやって来る。
だが、ラーマトが力仕事をこなせないため、ラティフの仕事と替わることに。
これに不満げのラティフだったが、ある時、偶然にもラーマトが女の子であることを知ってしまう。ラティフはいつしかこの長い髪の美しい少女に惹かれていく。
そして、彼女をそばで見守り続け、ただひたすら彼女の秘密を守ると心に誓うのだったが…。      (allcinema ONLINEより抜粋)



主人公の男の子ラティフが「ラーマトは女の子だ!」と気付いてからの態度の豹変が面白かったです。
それからは彼女をかばったり、後をつけたりとほぼストーカー状態。
でも自分だけが知っている秘密を胸に、少しでもラートマのためになりたいと考えていたのですね。


力仕事が苦手なラーマトが食事やお茶の係りの仕事になってから、自分なりに台所をきれいにしたり、女性ならではの気配りで現場の人の賄いの世話をする場面は良かったです。

そしてマジディ監督の映画にはあの「お父さん」がかかせない!
(「運動靴と赤い金魚」や「すずめの唄」のお父さんです)
今回の彼(モハマド・アミル・ナジ)は建設現場の監督でした。
いつも現場で怒鳴っているものの、ケガをしたアフガン人やお金に困っている職人にはやっぱり優しい。
いつも通りの情の深い人間を演じます。


さて、一途なラティフは最後はラーマトのためにお金を作りたくて、とうとう一番大事な「ID」を売ってしまうのです。
でも少女ラーマトは遠くに行ってしまう・・・
残ったのは少女の髪どめだけということ。


今回の作品は親子の話ではなく、少年ラティフの淡い恋の話でした。
やっぱりあの「お父さん」が出ると良いな~と思いました。
イランにいるアフガン難民は150万人とも200万人とも言われます。
そのアフガン難民の苦労や、その中で生き抜いていくタフな人々を観る事ができました。



今回の評価は・・・   星3つ半   ☆☆☆★

イラン映画は面白い。








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