日々、心のつぶやき☆

映画やフィギュアや好きな事を勝手につづっています。最近、弱気なのでダニエウ・アウヴェスのようなタフさが欲しいです。

「スタンドアップ」

2010-05-21 13:47:02 | 映画・DVD・音楽・TV・本など



こちらも数年前から観たかった映画です。
「スタンドアップ」・・・原題は「 NORTH COUNTRY 」です。
2005年のアメリカ映画、監督はニキ・カーロ。


内容は・・・女性鉱山労働者になったシングルマザーが、男性社会の中で耐え難いセクシャル・ハラスメントを受け、立ち上がるまでを実話に基づいて描いた感動作。
アカデミー賞女優であるシャーリーズ・セロンが迫真の演技を見せる。
普通の女性がつまずきながらも、やがては周囲の人間の意識さえも変えていく物語です。


実話だけあって、とても中身のしっかりした作品でした。
シャーリーズ・セロンが演じるジョージーは夫の暴力から逃げて二人の子どもを養うために必死に鉱山で働く事を決意します。
女性の労働者は少数いるものの、現場は完全に男社会でセクハラ・パワハラなんて日常的。
特にジョージーの父親も同じ仕事場だし、ジョージーの高校時代の元カレ(?)もいたり。
このどうしようもない嫌がらせをする元カレが、あのジェレミー・レナー!(あのハート・ロッカーの人)


確かにジョージーは父親の違う子どもを二人も産んだり、若い時から生活が乱れていると思われがちでした。
そのために両親を悲しませたり、いろいろ確執があったのでしょう。
でも、本当の事情は・・・長男は高校教師からのレイプの時にできた子どもだという事。
両親は今回の裁判で初めて知ったのですね・・・


この映画は脇役陣がものすごくしっかりした役者ばかりでした。
まず、ジョージーの父親はリチャード・ジェンキンス!  大好きな役者です。
そして母親はシシー・スペイセク!  こちらも上手い。

ジョージーの女友達グローリーを演じるのは フランシス・マクドーマンド。
ご存じ、ジョエル・コーエン監督の奥さん!
最近では「バーン・アフター・リーディング」で面白い役どころリンダをやりましたね。
この女優さんは美人ではないけれど、いつも存在感があって好きです。
今回の作品では鉱山の組合で重要な役だったけど難病に侵されていく難しい役でした。

それから元・アイスホッケーの花型選手で今では弁護士のビルをウディ・ハレルソンが演じています。
彼もすごく特徴のある役者で好きです。
公私ともいろいろお騒がせとか言われますが、良い役者だと思います。


ジョージーを演じるシャーリーズ・セロンも社会派の内容をしっかり好演。
「自分の決めた人生、失敗しても子ども達二人は私が養う!」という強い気持ちだけで周囲を変えたのも凄い。
特に父親に理解されて最後は親子の気持ちが通い合う所は良かったです。
女性の母としての力強さをたくさん感じました。

それにしても、ただ男だけという理由で優れていると勘違いしている男どもって今はどれくらいいるんだろう?


今回の評価は・・・   星4つ   ☆☆☆☆   (共演陣の素晴らしさに感動)


















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