本日、いやもう昨日になったのか、近所の開業医のところにインフルエンザの予防注射に行って来る。この冬は流行が早いと聞いていたが、このところずっと風邪気味で打つに打てなかったのだ。抗体が出来るまで2週間か。間に合えばいいけどな。
そこの開業医で注射してもらうのは初めてで、これまでは街の総合病院で打っていた。が、考えてみればどこで打とうと注射の中身は同じなのであり、それならばいろんなヤマイをたくさんの人が持ち寄る大病院にわざわざ行くより、なにやら暇そうな近所の開業医のところで打てばいいやと今年やっと気がついたのだ、私は。
形どおり体温とか測られつつ待つうち、医師に名を呼ばれる。ホイホイと立ち上がると、なんと注射器片手の医師が診察室から出て来て、「ああ、そのままでいいからね。今日は待合室が混んでいないし」とか言いつつ、私の腕に注射器を突き刺す。う~む、待合室で立ちながらの状態で注射されたのは初めてだぞ。
なんかあの医師、診察室の中に俺に見せたくないものがあったのではないか?とか、ほんとに今注射されたのはインフルエンザの予防注射なのだろうな?とか頭の中を?マークで一杯にしつつ医院を後にする。とりあえず、まったく所要時間なし、というのは計画通りなのだが、なんかすっきりせず。
今年も、竹内マリアの”問題の歌”が流れる季節になったのだなあ。なんのCMだったか、毎年、彼女の同じ歌が決まってこの時期、流れるでしょう、それも非常に頻繁に。私にはこのような歌詞に聴こえるのだが。
”クリスマスが今年もやって来る 楽しかった思い出を 打ち消しながら”
そんな歌詞であるわけないのだけれど、そう私には聞こえてならないのだ、毎年。
そう聴こえるというのはそう感じているからだろうなあ。子供の頃はそれなりに光り輝く季節に思えたクリスマス関係、いつの間にこんなにくすんで感じられるようになってしまったのだろう。こんな事を感じているのは私くらいのものなのか。
子供の頃は、来るべき明日というのは光に満ちていて、今日よりは明日が幸福であるはずだった。そう信じられた。そんな想いが集大成されたものの一つが”楽しいクリスマス”だった。でももう私は知ってしまった。サンタさんがなんぼ活躍しようと、世界は幸福なんかに包まれることはない。なにをいまさら、なことを言っているなあ、私も。
で、あなた、聴こえませんか?例の竹内マリヤの歌詞。”楽しかった思い出を 打ち消しながら”と。私にはそう聞こえてならないんだけどなあ。