さて、71年度作の5thアルバム(Non Al Denaro Non All'Amore Ne Al Cielo)この辺になると普通にロックの音がしています(笑)いや、ほんとに。この当時はロック界もシンガー・ソングライター・ブームだったわけだけれど、このアルバム、当時の”ブラックホーク”で聴かされても、好きになったに違いない。
それほどアメリカのシンガー・ソングライター的な曲作りが出来ているのだけれど、同時に、デビュー当時から背負っていたヨーロッパ的な暗く湿ったメロディを、新しく手に入れたロックの方法論で同時代化する術を覚えたのも大きいだろう。とにかくスケールの大きな音楽を作れるようになってきている、確実に。