ささめやゆきさんって、前々からステキな名前だなあと思っていたら、ご本名は、細谷正之〈ホソヤマサユキ〉さんとおっしゃるのだそうです。ホソヤ→ササメヤ で マサユキ→ユキ ですね。
good idea !
そのささめやさんが、細谷さんの名前で出されたのがこの本です。
『細谷正之版画集』
君の絵はエッチングに適している」と知人が言う。その一言でなけなしのお金をはたき、プレス機をはじめ版画道具ひとそろえを買っていた…。
‥といういきさつだそうですが、その知人の方に感謝したいですね~。そのひとことのおかげで、こんなにステキな銅版画の数々を、私たちは見ることができるのですから。
構成は二部になっていて、前半は「ひとびと」 後半には「サーカス・踊り子たち」というタイトルがついています。
好きな作品はたくさんあって。それぞれにつけられた題名にも、こころ踊ります。
画面いっぱいに、半分づつ重なった男女の横顔がある
You and me
胸の前で両手を交差し、目を閉じている カモメ座の女
ひっつめたおだんご頭、大きく肩を出した服を着て
片方の手首を頬にあてる女の人には 4時にいくわ
やさしいkissのちょっと手前 百度目の7月
床に足を投げだして座る男と小さな猫 心細い文字盤
正面を向いたふくろうは 1/14の月
正面を向いたロバには 最初に時間
大きく後ろに体をそらした、3人の踊り子は ミルク色のダンス
空中ブランコのペアには 空にあしあと
ささめやゆきさんのこれらの銅版画は、たとえるとしたらなんでしょう、なにみたい?
それは、まるで新月から3日たった、昨日の夕方のうすいうすい三日月のよう。
できることなら、そっとつまんで、一番好きなブラウスの襟元に飾りたいと思った三日月みたいです。
額に入れて、壁に飾って眺めるよりも、自分のためにそろりと飾りたい、ブローチのような、ピアスのような、ペンダントヘッドのような絵だと思いました。
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晩酌をして待ちながら、ついつい遊びに来てしまいます。
きれいな文章ですね~
ひかえめできりっとして、
ささめやさんの絵に添えるのに、なんだかいいな。
それに、rucaさんが、この本を手元に置いてから、
この文章が書かれるまでの間が、
想像好きのわたしには、(勝手に)ぐっときます。
本当にステキな表現されますね!
読んでいてうれしくなっちゃいます。
前に「オキーフの家」を教えてもらって感動したけれど、こちらの版画集もながめてみたくなりました。
太字になっているのが、版画のタイトルなんでしょうか。
これがまたステキですね!
ささめやさんの版画集。ほんとうに図書館へ
返すのが惜しかったです。
いつまでもいつまでも眺めていたいです。
そういう本は手元になくっちゃいけませんよね。
ささめやさんは、なんであんなに謙虚なんだ?
と時々歯がゆいような気持ちになります。
でもそれがささめやさんのよさなんでしょうね。
そうそう、太字になっているのが
その絵のタイトルなんです。
「カモメ座の女」は、表紙の4枚の絵のうちの
右上のものです。
「4時にいくわ」の女の人は、なんだか
こうめさんみたいに思っているんです。
おだんご頭で、腕時計してないのに、手首を
顔に近づけて「4時にいくわ」なんですもの。
いつか機会があったらぜひぜひ、この本
開いてみてください。