もう、すこし前のことで、展覧会自体も終わっているのですが、
練馬美術館で開催されていた、「船越保武彫刻展 まなざしの向こうに」 の
感想をやはり残しておこうと思います。
終了間際でとても賑わっていたこと。
大理石といえば、白く輝く石とばかり思っていたけれど、とても温かみのある
ピンクや、ブルーがかったものなど、いろいろあると知ったこと。
その石で彫られた女性像がひときわ美しかったこと。
代表作である長崎26殉教者記念像やダミアン神父の像は、代官山でのセミナーの
時に、何度も末盛さんからお聴きした話を思い出しながら、眺めました。
彫刻の展示の間あいだに、その頃の心情を綴った言葉があげられていたのですが、
それがとても心に残り、やはり末盛さんのお父様なのだなあと思ったりしたのでした。
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ものづくりをしている人の言葉(文章)には、はっとさせられてるというか、
その人でなくては出てこない言葉で、物事の本質をついてくることがあると
‥ニュアンスはちょっと違うかもですが‥
『工房からの風』のディレクター氏がいつか書いていたことは、ほんとうに
その通りだなと思いました。
その人となりが伝わってくる文章を読んでいると、その方の木の作品だったり
陶の作品だったり、織の作品だったり、竹の作品だったりが、見てみたくなり、
作品を手にしていると、その方が思いを綴った言葉を読んでみたくなり、
その行ったり来たりが、当日の展(ここでは、工房からの風のことですが)を
より楽しくしてくれるのですね。