桜がとうにおわり、庭のハナミズキも見頃が過ぎようとしているのに
今日は冬が戻ってきたかのような寒い一日でした。
行ったり、来たり。
そんな日もあるよね、と思いながらも、順調に階段をのぼって
いかない季節の足取りに、戸惑うこともしばしば‥。
昨日から、日本橋のヒナタノオトで、染織りの森文香さんの「糸暦」展が
始まっていますね。
行かれたらいいなあ、森さんにお目にかかれたらいいなあと
思いながら、ブログの中の「作品」を見てきました。
このページ、とてもよいです。
タイトルと織りあげられた作品と、ほんとうによく合っているのです。
跳ねていた(波立っていた?)気持ちも、すっともとの大きさに戻って
いくようで、降ったりやんだり、また音をたてて降ってきた雨さえもウエルカムな
やさしさに包まれました。
ともだちが持っているストールはこれだったな、とか、
あのとき迷いに迷ったのは、こちらだった、とか。
しばし楽しませていただきました。
透花。 私のストールのなまえです。
昨年の個展の終了間際に追加された作品で、たしか私がお店に行ったのは
展自体は終了したあとでした。
おしなものはふさわしい人の元へ行くとか、出会いがあるとか、言いますが、
それを実感できる嬉しいできごとでした。
今ぐらいの季節からくるくるっと巻きはじめ、真夏には、首すじから
腕のあたりまでをすっぽり強い陽射しから守ってもらい、ほんとうに重宝に
使わせていただきました。
作品の中の「透花」の写真を見て、あらためて、ふさわしい人でいようと
思いました。
織りあげられた時の清らかさそのままに恥じないような、せめて、まっすぐの
気持ちの人で。