my favorite things

絵本の話を中心に、好きなもの、想うことなど。

patti smith dream of life@シアターN渋谷

2009-10-08 16:39:05 | 好きなもの・映画やDVD
もう1週間も前になりますが、公開をずっと楽しみにしていた映画を、
上映期間終わり近くになって、やっと観に行くことができました。

ロックミュージシャンであり、詩人であり、最近では活動家とも
言われている、パティ・スミスの11年間を、写真家のスティーブン・セブリングが
カメラを自らまわし続けて撮った、ドキュメンタリー映画です。

patti smith dream of life


ライブでのパフォーマンス、舞台裏での表情、インタビュー、家族との時間、
両親の家、日本へのツアー、尊敬する詩人の墓前で‥

膨大なフィルムは、撮り終えたのち、2年間をかけて編集され、パティ自身の
即興のナレーションがつけられて、完成作品となったそうです。



飾らない自分とか、ありのままの私とか、そういう言葉って、口に出したり、
文字にしたりすると、あまりにもカンタン過ぎるなあと思えてきます。

なりたい私になる、も、私らしく生きたい、も、なんだか風に吹かれて
飛んでいってしまいそうです。


むかし、20代の頃、今の自分の年齢の女性たちが、ひどく大人に
思えたものでした。
あれから20年以上がたち、その時憧れていた人も60代‥
私の気持ちは、固まったところもあれば、その周りで、いまだふわふわしている
ところもあって。
こういう映画に共鳴するのは、ふわふわなところなのかといえば、そうでもなく、
私の中の固く踏みしめられたところに、じーんと深く、音や言葉が染み込みます。

好きなシーン、印象的なシーンはいくつもありましたが、パティが部屋の中で
自分の大切にしているものを、ひとつひとつカメラの前で、見せていくところが一番よかった。

息子が小さいときに着ていたシミだらけのTシャツ。
親友であり恋人でもあったロバート・メープルソープから貰ったタンバリン。
ペルシャの骨董だという小さな壺(壜?)から出てきたのは、
なんとロバートの遺骨でした。
「どこへでも持っていかれることができるから、これはとてもいいアイデア」と言ってましたね‥

メープルソープとパティ・スミス。

私は最初に「セット」で、知ったので、もっともっと映画の中で、彼についての
思い出が語られることを期待していましたが、出てきたのはタンバリンと
ペルシャの壜と、彼が撮った昔々のパティの写真‥くらいだったでしょうか。

記事を書く前に、検索したブログを色々読んでいたら、今のボーイフレンドは、
20歳くらい年下らしい、と書いてあるのを見つけました。

かっこよすぎるな。

プラダとコムデギャルソンの服が似合う60代に、私もなっていきたいです。

このアルバムのジャケット写真を
撮ったのがメープルソープ

twelve」というカバーアルバム。
何も知らないで買ったのですが、このタンバリンが、メープルソープから
貰ったタンバリンだったのでした。




コメント (6)
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ブックマーク

2009-10-08 16:38:34 | このblogについて
長い間放置していたブログ左側の「ブックマーク」に少し手を入れました。

いつの間にか「長いお休み」に入ってしまった方を、PCのブラウザの
お気に入りに入れ、
最近、お付き合いさせていただくようになった方を、このブログのブックマークに
追記させていただきました。

どうぞよろしくお願いいたします。

                             
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