my favorite things

絵本の話を中心に、好きなもの、想うことなど。

「ポッダとポッディ」

2008-06-27 14:52:04 | ひらきよみ(読み聞かせ)

なんか、とってもバタバタしていて‥
2週間前の「ひらきよみ」まで遡ります。

その日の担当は6年生で、6年といえば、もちろん娘のクラスです。
当然のようにrは、「私の知らない本を読んでね」というので、
本選びが何より大変です。

でも、今回は、秘策を用意してました。
発売されてまもない「こどものとも」なら、目にしたこともないはず。
前々から気になっていたウェッタシンハさんの新作を、
ことり便で頼んでおいて、こっそり事務所で練習しました。


   

     『
ポッダとポッディ
   シビル・ウエッタシンハ 作
      松岡 享子 訳


とっても、好みの内容でした。

舞台はスリランカのとある村。
貧乏な夫婦(ポッダとポッディ)が、やっと見つけたお金でお昼ごはんを買おうと
その役目をポッダに託しましたが、ポッダは、道で、赤たまねぎを売っていた
おばあさんから全部それを買い取るためにお金を使ってしまいました。
そのおばあさんが、亡くなった自分のお母さんによく似ていたから
不憫に思えたのでしょう。

理由を聞いても空腹と怒りのおさまらないポッディは、赤たまねぎの種を
全部庭に捨ててしまいました。そして、実家へ帰ってしまいます。
でも、数日後に家に戻り、翌朝に庭を見たら‥

そうです。なんと うらにわいっぱいに あかたまねぎが
そだっていたのです!

嬉しくなった二人は、玉ねぎを売ったお金で、また種を買い、
ほかにも野菜を育て、市場へ売りにいくことにしました。

そういう生活をはじめた二人は、もう にどど すきっぱらを かかえて
ねむることはありませんでした。

めでたし、めでたしの終わりです。


こういう 「おはなしの定番」は、何度読んでも、どこで読んでも
おもしろいし、安心感があるなあと思います。
それに加え、本全体の色合いがターメリックのような?
黄色と鮮やかな緑中心で、食欲と元気を与えられる気がします‥笑。





さてさて。
お話の最後の方に、この本の中で一番好きな文章が載っています。

むらの いちばで じぶんたちの つくった やさいを うるのは、
なんと  はりあいのある、たのしいことでしょう。



この箇所を読むとき、私は心の中で大きく、うんうんと頷いています。
私は、野菜を育ててはいないけれど、「自分たちの作ったもの」を
売ることがどれほど「張り合いのある 楽しいこと」かを
よーく、知っていますから。

今日で、このブログ、満3歳になりました。

昨年からは、BOOTS&STICKSというお店も始め、そっちの
ブログがあるにもかかわらず、このブログでも、しばしば記事にして
お知らせ(宣伝)させてもらっています。
それに関して、いつも気持ちの中では、いいのかなあ、と思っているのです。

思ってはいるのですが、「my favorite things」のひとつに、絵本も、小学校での活動も、
毎日のことも、Tシャツ屋もあるので、これでいいかな、これからもこれでいこう、と
考えています。


このブログを通して知り合った方は、いつのまにか、私のリアルライフでも
友達になり、時にお客様にもなってくださって、ほんとうに感謝の気持ちで
いっぱいです。

楽しいことを、たのしいね、と分かち合える人が何人も居て、
わたしほんとうにしあわせです。


          “ありがとうございまーす”






コメント (6)
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