10月20日(土)、21日(日)に行われた、今年の「工房からの風」
素晴らしい天気に、人の賑わい。
文字とおり、それぞれの工房から気持ちのよい風が吹いてきて、
その風が、ほっぺたをすり抜けていく心地よさを思う存分感じ、
そして、吸い込んできました。
さて、今回は初めてワークショップに参加しました。磯敦子さんによる
「綿の手紡ぎ」です。
冒頭の写真は、磯先生に、娘rが教えていただいているところです。
娘とともに私も申し込み、ふたりで先生のすぐ隣に陣取り、真剣に説明に
聴き入ったのですが、二人とも、器用でないうえに飲みこみが悪いので、
何度やっても、初めてのスピンドル(綿から糸を紡ぎ出す長いかぎ針のような
道具です)がうまく使えません。
綿を引き出すことができなかったり、太くなったり、すぐに切れてしまったり。
でも、持ち前の根気と強力な助っ人(夫)の登場で、rも私も、
なんとか最後には、糸らしきもがすこしだけできました。
それにしても‥
萩原さんの急須組み立てのデモンストレーションを半分以上見てから
やってきて、rが、何度目かの「やり直し」を敦子先生にしてもらうのを
隣でみていただけなのに、なんで夫のほうが、「できる人」の感じに
なっていたのか不思議です。まあ器用な人はそんなもんなんでしょうが‥。
こんな私たち親子、夫婦のやり取りをそばで見ていて笑いながら
てきぱきと教えてくださった敦子先生、ほんとにありがとうございました。
ワークショップで使わせていただいたサクラとケヤキのスピンドルは
希望者にはその場で販売してくださるということで‥
rの紡ぎかけがくっついたままの「ケヤキスピンドル」が、うちにやってきました。
今年の工房からの風の、いちばんの思い出とともに。
帰宅してからすぐに糸紡ぎを始めたrは、見る見るうちにコツをつかみ
「もうママよりうまいかも」と自信たっぷりに、紡ぎ作業に専念。
ワークショップでの、毛糸のような太い塊がうそのよう。
あー敦子先生にお見せしたいです(笑)。
スピンドルをちっとも貸してもらえない私は、さっそくの皮算用。
できあがった糸で何を作ろうか、妄想が膨らみます。
私たちが紡いでいたのは、練習用のふとん真綿なのですが
先生に伺ったところ、十分に煮沸して縒りを強くしてからだったら
織ったり、編んだりに使えるそうなのです。
(今頭の中では、藍の生葉で染まった薄いグリーンの糸が
風にそよそよ泳いでいます・・・)