今日は、6月の「読み聞かせ」の【整理】からはいりたいと思います。
6月は5回金曜日がありましたが、毎回学校へ出かけて行きました。
第1週目は、当番ではありませんでしたが、「勉強会」があり‥高学年向きのお薦めの絵本を各自1冊持ち寄る‥という内容で、実際に何人かがみんなの前で読んでから、意見を交わすという方法で行いました。
私が持っていったのは『ラチとらいおん』。 (実際に読んだ時の記事はこちらにあります) もう1冊『あな』はどうかなあ? 『あな』については、メンバーのみんなはどんな反応を示すかな? とも考えましたがやめておきました。万が一、「その絵本はちょっと‥」なんて意見が出たら、その後なんとなく読みにくくなってしまうし。それに、たとえ「?」の意見の方がいても、私は大好きな絵本なので、きっとどこかで、いつか読みたくなってしまうと思ったので‥。
第2週目は、娘の居る4年生のクラスへ行き、 『おまたせクッキー』。
第3週目は、5年生のクラスで『おとしものしちゃた』。
第4週目は、6年生のクラスで、今日これから書こうと思っている『四人のなまけもの』というお話を読みました。
そして、先週の金曜(第5週目)は、ミーティングの予定だったので、他のメンバーの1年生のクラスでの「読み聞かせ」を聞かせてもらいました。
われながらがんばった6月だったなあと、ジガバーサン(ジガジーサン→じがじさん→自画自賛)しています・笑。
さて、本題の『四人のなまけもの』。この話は「おおきなポケット」2004年4月号に載っていたものです。
『四人のなまけもの』 ウイグルの昔話
大塚勇三再話 斎藤隆夫 絵
なんでこのお話を6年生のクラスで読もうと思ったのかといえば‥〈理由1〉外国の昔話が好きだから 〈理由2〉斎藤隆夫さんの絵が気になって 〈理由3〉小4のうちの娘がおもしろがって聞いてくれるので 〈理由4〉時間的にちょうどいい などがあげられます。
去年の年度始めの6年生のクラスで、やはり「おおポケ」の中から『まめじかカンチルが穴におちる話』というのを読んだのですが、その時もだいたい同じような理由から、その話を選んだような気がします。(あちらの絵は、柚木沙弥郎さんでしたが)
『四人になまけもの』は、斎藤隆夫さんの木版画がすごくいいです。黒がとっても効いています。その上、4人の男たちの服装や帽子にも注目です。「ウイグル」というと、現在の中国のウイグル自治区のことなのかなあと思いますが、中国というよりも、中東とか、トルコとかそっちに近いような感じを受けます。
ウイグルの人たちは、森に散歩に行く際に、大きなパンのかたまりを一つと、ヨーグルトの入った甕を持っていくのです。そんな話の始まりを聞いただけでも、(私は)文化の違いにわくわくしてきます。読み始める前に、6年生にも、「ここに住んでいる人たちは、おべんとうに大きなパンと、飲み物としてヨーグルトを持っていくみたいですね~」と話してみましたが、興味を持ってくれた子いたでしょうか‥。
おべんとうを前にした「4人のなまけものの男たち」の心配は、ヨーグルトがちょっぴりしかないので4人分には足りないということ。
こいつは、どうしても水をたして、ふやさなきゃならないな。
一人の男の提案に、あとの3人も賛成しましたが、川がすぐそばにあってもみんな水を汲みにいくのを嫌がって押し付け合いが始まります。(みんななまけものですからね~)
そして、とうとう、さわぎくたびれて、なかのひとりが、いいました。「いいか、こうきめようや。みんな、口をきかないんだ。まっさきにしゃべったやつが、水をくみにいくんだぞ。」
4人は口をつぐんで座り続けているうちに、居眠りを始めます。その沈黙を破って登場するのが、一人の狩人と、数匹のイヌたち。狩人に話し掛けられても、襟首をつかまれて、ユサユサゆすぶられても、誰も何にも言いません。はらぺこが我慢できない狩人に、ついにはパンを食べられても、さもさもうらやましそうに、目をひからせているだけです。
ほんとに我慢強いですねこの男たち。「ばか」がつくくらい‥。
最後にはもちろん、水を汲みに行く男が決るのですが、その時には
といってもね、ヨーグルトは、もう、かげもかたちもないんですから、水でうすめようもないのでした。さあ、ヨーグルトもなくなって、おはなしも、これでおしまい。
大塚勇三さんのお話し運びはほんとにみごとです。声に出して読むと、そのよさがほんとによくわかります。
6月は5回金曜日がありましたが、毎回学校へ出かけて行きました。
第1週目は、当番ではありませんでしたが、「勉強会」があり‥高学年向きのお薦めの絵本を各自1冊持ち寄る‥という内容で、実際に何人かがみんなの前で読んでから、意見を交わすという方法で行いました。
私が持っていったのは『ラチとらいおん』。 (実際に読んだ時の記事はこちらにあります) もう1冊『あな』はどうかなあ? 『あな』については、メンバーのみんなはどんな反応を示すかな? とも考えましたがやめておきました。万が一、「その絵本はちょっと‥」なんて意見が出たら、その後なんとなく読みにくくなってしまうし。それに、たとえ「?」の意見の方がいても、私は大好きな絵本なので、きっとどこかで、いつか読みたくなってしまうと思ったので‥。
第2週目は、娘の居る4年生のクラスへ行き、 『おまたせクッキー』。
第3週目は、5年生のクラスで『おとしものしちゃた』。
第4週目は、6年生のクラスで、今日これから書こうと思っている『四人のなまけもの』というお話を読みました。
そして、先週の金曜(第5週目)は、ミーティングの予定だったので、他のメンバーの1年生のクラスでの「読み聞かせ」を聞かせてもらいました。
われながらがんばった6月だったなあと、ジガバーサン(ジガジーサン→じがじさん→自画自賛)しています・笑。
さて、本題の『四人のなまけもの』。この話は「おおきなポケット」2004年4月号に載っていたものです。
『四人のなまけもの』 ウイグルの昔話
大塚勇三再話 斎藤隆夫 絵
なんでこのお話を6年生のクラスで読もうと思ったのかといえば‥〈理由1〉外国の昔話が好きだから 〈理由2〉斎藤隆夫さんの絵が気になって 〈理由3〉小4のうちの娘がおもしろがって聞いてくれるので 〈理由4〉時間的にちょうどいい などがあげられます。
去年の年度始めの6年生のクラスで、やはり「おおポケ」の中から『まめじかカンチルが穴におちる話』というのを読んだのですが、その時もだいたい同じような理由から、その話を選んだような気がします。(あちらの絵は、柚木沙弥郎さんでしたが)
『四人になまけもの』は、斎藤隆夫さんの木版画がすごくいいです。黒がとっても効いています。その上、4人の男たちの服装や帽子にも注目です。「ウイグル」というと、現在の中国のウイグル自治区のことなのかなあと思いますが、中国というよりも、中東とか、トルコとかそっちに近いような感じを受けます。
ウイグルの人たちは、森に散歩に行く際に、大きなパンのかたまりを一つと、ヨーグルトの入った甕を持っていくのです。そんな話の始まりを聞いただけでも、(私は)文化の違いにわくわくしてきます。読み始める前に、6年生にも、「ここに住んでいる人たちは、おべんとうに大きなパンと、飲み物としてヨーグルトを持っていくみたいですね~」と話してみましたが、興味を持ってくれた子いたでしょうか‥。
おべんとうを前にした「4人のなまけものの男たち」の心配は、ヨーグルトがちょっぴりしかないので4人分には足りないということ。
こいつは、どうしても水をたして、ふやさなきゃならないな。
一人の男の提案に、あとの3人も賛成しましたが、川がすぐそばにあってもみんな水を汲みにいくのを嫌がって押し付け合いが始まります。(みんななまけものですからね~)
そして、とうとう、さわぎくたびれて、なかのひとりが、いいました。「いいか、こうきめようや。みんな、口をきかないんだ。まっさきにしゃべったやつが、水をくみにいくんだぞ。」
4人は口をつぐんで座り続けているうちに、居眠りを始めます。その沈黙を破って登場するのが、一人の狩人と、数匹のイヌたち。狩人に話し掛けられても、襟首をつかまれて、ユサユサゆすぶられても、誰も何にも言いません。はらぺこが我慢できない狩人に、ついにはパンを食べられても、さもさもうらやましそうに、目をひからせているだけです。
ほんとに我慢強いですねこの男たち。「ばか」がつくくらい‥。
最後にはもちろん、水を汲みに行く男が決るのですが、その時には
といってもね、ヨーグルトは、もう、かげもかたちもないんですから、水でうすめようもないのでした。さあ、ヨーグルトもなくなって、おはなしも、これでおしまい。
大塚勇三さんのお話し運びはほんとにみごとです。声に出して読むと、そのよさがほんとによくわかります。