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絵本の話を中心に、好きなもの、想うことなど。

ようやく開かれたナル二ア国への扉

2006-07-13 15:40:35 | 好きな本
 大袈裟なタイトルつけてしまいましたが、ついにというか、ようやくというか、やっと、ナル二ア国ものがたり1『ライオンと魔女』を読みました。あまりにも、「今さら」なので、恥ずかしいをとっくに通り越しています‥。

 今春の映画化で話題になった時に、全巻セット(岩波少年文庫)を娘のための買い、彼女が読み終わるのを待って、順に1冊づつ読んでいく計画でした。1,2巻は、もう前に「まわってきて」いたのですが、私がハリー・ポッターに寄り道していたもので‥それで、すこし前にやっと第1巻を読み終えることができました。

 この物語のおもろしさを、子供時代に知らなかったことを悔やんでもしかたがないので、大人になってから読むことができてよかった点を考えることにします。
 それは‥なんといっても、瀬田貞二さんの日本語訳を、とても美しいと感じることができるところです。

 この箇所↓がとてもいいと思うのです。いつでもすぐに読み返せるように記しておきたいと思います。


そして、ちょうどナル二アの国土が海に出会うあたりーあの大きな川の河口のあたるところーに小さな丘があって、その上に何かきらめくものがありました。それは、城でした。ピーターのほう、つまり夕日のほうにむいた窓という窓が、おりからの入り日をうけて、きらきらとかがやいていたのです。それがピーターには、大きな星が一つ、海辺におりてやすんでいるかのように、思われました。

  ナル二ア国ものがたり1 『ライオンと魔女』P179より

  ライオンと魔女 ナルニア国ものがたり(1)
コメント (14)
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