goo blog サービス終了のお知らせ 

my favorite things

絵本の話を中心に、好きなもの、想うことなど。

ミニコンサート

2009-09-28 15:33:52 | 想うこと
昨日は、rが通っているピアノ教室の発表会がありました。

前に何度か書いたことがありますが、教えてくださる先生は、
夫の大学時代からの友人で、今では私も「生徒の母」でも、「友達の奥さん」でもなく
お茶に誘ったり、誘われたりする友達です。

自宅のリビングにあるグランドピアノで、rがレッスンを受けてるときに
すぐ横のテーブルで本を読むのは、とても楽しみな時間でした。
けれど、いつしかひとりでレッスンに通うようになり、読書とレッスン後の
おしゃべりが、今では思い出の時間となりつつあります。

E子先生は、2年に1回と決めた発表会を、「ミニコンサート」と呼んでいます。
話すときは、「発表会の曲はね‥」と言いますが、プログラムのタイトルは
どれも MINI CONCERT 

小さくたって、曲が短くたって、習い始めたばかりだって、
聴いてくれる人の前で弾くこと、演奏することは、コンサートのステージに
立っているっていうことだよ、の気持ちからなのかなあと思っています。

日ごろのレッスンの成果を発表するのだから、「発表会」だって
全然間違っていないのですが、E子先生が、その日のために選んでくれる曲は
先生曰く「きれいな曲」。
技術的なことはよくわかりませんが、聴いていて、ああいいなあとか
なんかうまくなったかも?って思ってしまうような曲を選んでくれるのです。

rは小学2年の終わりから習いはじめ、「ミニコンサート」は、今回で3度め。
2年前、4年前のプログラムをゆうべ出してきて、曲名と、弾いている子たちを
見てみました。
このとき、この曲を弾いていた子が、2年後はこの曲ね、とか。
この子の妹は、2年後におねえちゃんと同じ曲を弾いてるね、とか。
普段のレッスンでは会うことがなくても、2年に1回の「コンサート」での、
皆の成長を見ることができるのが、とても楽しいのです。

rは2年前には「渚のアデリーヌ」リチャード・クレイダーマン作
今回は「小犬のワルツ」ショパン作 でした。
連弾は、小5のときは、仲良しのTちゃんと「君をのせて」だったのですが、
中1の夏前に、Tちゃんが一時レッスンをお休みすることになったので、
中2のSちゃんと「青い車」を弾きました。rはピアノの伴奏担当で、
Sちゃんはキーボードでメロディの方。スピッツ好きの私は、いつかミニコンサートで
rが、スピッツの曲を弾いてくれたらいいなあと、ずっと思っていたので
曲が決まったとき、すごくすごく嬉しかったのでした。
(第2部のアンサンブルでは、スピッツの曲は毎年人気で、今年は8組中、
3組がスピッツでした)

次の「ミニコンサート」のときは、中3だから大変だね、と昨日rに言ったところ‥
今と同じようにやればいいだけだから、大丈夫じゃない?という返事でした。
「最後のコンクール(吹部の)があって、しかも受験だよ」と、すこしおどかしてみましたが、
大丈夫でしょうー♪だって。

その返事を信じていいのかどうか(まあ私が心配したところでしかたないんですが)
わかりませんが、E子先生に、ピアノを教えてもらうことができてほんとうに
よかったということと、再来年のミニコンサートが今からとても楽しみだということは
確かな気持ちです。



そうそう、最初の「ミニコンサート」の連弾では、お父さんと一緒に
「ミッキーマウスマーチ」を弾いたのでしたー
夫は、今でもキーボードで時々伴奏部分を弾いています。




コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

眺める

2009-07-08 13:41:28 | 想うこと
午後から真夏の暑さになった昨日、rの“サックスデビュー”でした。

といっても、駅前広場で行われた、市の非行防止キャンペーンの一環で、
ほんの3曲だけなんですが‥。

こんな感じでした。(写真、あえて小さくしたので、
これなら大丈夫ですよね? 他のおうちのお子さんがたくさん写っているけど…)


ついこの間までは、繋いでいた手を離したときから、あるいはその姿が
見えたときから、ずっとずっと目で追って見守ってきたのに、
きのうの、私の気持ちは、変わってきていました。

気がついたら、見守りに伴うドキドキやハラハラはなくって、胸の中は静かでした。
遠くから、何かを…夜空の月とか、風に揺れている木の枝とか…見ている
ときの気持ちと似ているようでした。



いつの日か、ハレの衣装に包まれたrを、遠くから見るときも、
こんな気持ちがするのかもしれません。
(今、急に、かぐや姫を見送ったおじいさんとおばあさんのことを思い出してしまいました)


コメント (4)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

わたしのすきなもの

2009-06-27 11:00:30 | 想うこと
6月27日、このブログの誕生日。
今日で満4歳になりました。

昨年の6月27日、その前の年の6月27日と順番にみてきましたが、
満1歳の誕生日の2006年のときに、「好きな絵本」についての
記事がちょうど50と記してあって‥最初の1年間では50冊も紹介したのに
今が109冊ということは、あとの3年間でだいたい最初の年と同じくらいと
いうことがわかり‥(汗)

絵本ブログとは、もういえないかもしれないですねー

だから、my favorite things という名前が年々好きになっていきます・笑
だって、好きなものの中に、絵本はいつだって入っているし、
音楽も、美術館も、買い物も、Tシャツつくりも、みんなみんな好きだから♪


昨日、小学校の読み聞かせに行き、そこでこの絵本を教えてもらいました。
 『ぼくのいいところ』 たかすぎなおこ作

クラスの中で、自分だけがシロクマで、自分だけが毛深いことに
気づいてしまったぼくが、落ち込んでいると、お母さんが言うのです。
あなたのいいところを10こ書き出してみなさいって。

ぼくは、自分のいいと思うところを、ひとつひとつ紙に書いていきます。
そうして10こすべて書き終わったときに、ぼくの中には
それまでしぼみかけていた花が、またひっそりと咲き始めます。
花の名前は「自信」です(きっと)。


my favorite things はいくらでもありそうですが、いざ書きだすとなると
ちゃんとした文での10は、難しいかもと、思いました。
自分のいいところを10書くよりは、短い時間でできるかなあとは思いますが‥。

ただ my favorite things がいくつに増えても、最初の方にくる3つくらいは
これからもずっと変わらないだろうなあと思うし、変わらない自分でいたいです。




4年間という長い時間、読んでくださってありがとうございます。
5年目も、どうぞよろしくお願いします。



コメント (16)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

6月20日に観た映画

2009-06-20 20:35:45 | 想うこと
久しぶりにひとりで映画を観に行きました。
昨日から始まった『愛をよむひと』です。


偶然に見えるようなことでも、実は、その偶然を呼び込む力が働いていたり、
偶然の中から、(自分にとっての)必然を見つけ出す力が動いていたり。
時々そんなことを思いますが、今日もそれを、なんとなく感じました。


毎週土曜日の午前中は、ピラティスのレッスンに参加しているのですが、
その先生が、今日は用事があってお休みでした。
スポーツクラブに隣接しているショッピングセンター内の映画館を
何気なく検索したら、20日は、誰でも1000円のサービスデー。
愛をよむひと』は、すこし前に、はらぺこさんが前売り券を買ったという
ブログを読んでいた。
そして、原作の『朗読者』について、hiantaさんの文を読んだ覚えが‥

こんなふうな偶然が重なって、そうだこの映画を観ようと、昨日の夕方に
決めたのです。

けれど、そう決めたにもかかわらず、葛藤のような気持ちが心を塞いで
いるのはなぜだろう、と思い、今『1Q84』を読んでいるからだということに
思い至りました。
その長い小説の世界に、この1週間浸っているのに、他の〈ものがたり〉が
うまく入り込むことができるのだろうか、やめておいたほうがいいんじゃないか‥


そして結論は、映画の中に、〈朗読〉〈カセットテープ〉〈チェーホフ〉の
共通点を見つけて、これは偶然ではないかも、とひとり静かに感動したのでした。

春樹氏の小説は、「2」の方の半分近くまで読みました。
もう少しで終わりが見えてきます。

失われていくものの、あるいは、失われてしまったものの、
物語なのかなあ、この本も、と思います。(肯定的に、です)
でも、失われないものなど、生きている限りは、どこにもなくって、
だから、生きているものは(生きているうちは)、失われてしまったもの
(あるいは人)のことを想うのだろうと、思うのです。





    






コメント (6)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

雨と雨とのあいだ

2009-05-29 16:57:40 | 想うこと
今週はよく降りますね‥雨

しとしと降ってくる空を見上げながら、もう5月も終わりだなと思い
ことしの5月は、ひとりになるとめそめそしたり、ぽろっと涙をこぼしたり、を
よくしていたなあと思いました。


一人のときにだけTVで録画していた番組を観る、
歌声が流れる、
歌詞に聴き入る、
そして泣く
その繰り返しです。

いろんなフレーズは、まるで自分のことのように染み入り、
そんなふうに思っている人は、きっと何万人と居るのでしょうが、たったひとり、
私のためだけの歌のようにきこえます。

いいことばかりはありゃしない  とか ね。


     ‥     ‥     ‥


さっき、仕事が終わって外へ出たら、予報の通り、一時的に、
雨はやんでいて、
色づき始めたラズベリーの実が目をひき、顔を近づけたら
近くのローズマリーからとてもいい匂いがたってきて。

ユリのオレンジはこんなにきれいでした。


いいことばかりはありゃしないけど、わるいことばかりも続きません。
雨だって、いつかは上がるし、ユリは、今この時を、咲いています。



 JUMP よるがおちてくるそのまえに
 JUMP もういちどたかくじゃんぷするよ


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

きみがぼくをしってる

2009-05-03 15:25:38 | 想うこと
去年の2月は、「ついこの間」みたいだけど、その時小5だったrが
今、中学生になっていることを思うと、確実に時間は流れている
のだということがわかる。

今朝起きて、キヨシロウが逝ってしまったことを知り、あーと思う。

いろんなことを思い出さないようにしながら、ただあーあ、と言葉にする。



お昼頃、自転車に乗りながら、ふと出てきたのはこの歌だった。




気持ちのよい、こんな青空の下で、いつまでも歌っていることは
誰にもできず、誰にも(きっと)平等に、時間は流れているのだと思うけど。


コメント (8)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

4時59分

2009-04-22 17:02:55 | 想うこと
日出の時間が気になったから、右下にあるブログパーツを
貼ったのかー。
それとも、ブログパーツのカレンダーを貼ったから、日出の時間が
気になるのかー。

今では、どっちが先だったか思い出せませんが、
今日みたら、東京地方の日出時刻は、4時59分となってました。

たしか、3学期が始まったばかりの1月8日頃の日出は、7時を過ぎて
いたのではなかったでしょうか‥?
日の出が早くなるとともに、日入りの時刻も遅くなり、今日は18時20分となっています。

何時頃になったら暗くなるかは気にしたことがあっても、
何時頃、おひさまが昇るのかは、思えば、今まで気にしたことがなかったかも。



今日の夕刊に、「季の移ろいに心ゆらぐ」 清明の頃を過ぎて
という、志村ふくみさんの文章が載っていました。

  この季節になると毎年思うことだが、今年はそれが
  はっきり浮き彫りにされたように心に響いた。年をとった
  せいか、ほんのちょっとした季の移り変わりに心がゆらぐ
  のである。 

こんな出だしでした。


日出時間の変化も、季の移ろいのひとつ‥
それに「心がゆらぐ」ように、私もなってきたのでしょうか。

それとも、朝練で、家を早く出ることになるかもしれない中1女子の、
母としての、備えあれば憂いなし、なのかなと思ったり。



コメント (6)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

魔法のコトバ

2009-01-10 19:54:57 | 想うこと
はい、来週土曜日のコンサートに向けて、
すっかり「スピッツ・モード」です。

♪ 魔法のコトバ 口にすれば短く
  だけど効果は 凄いものがあるってことで
  誰も知らない バレても色あせない
  その後のストーリー 分け合える日まで


私にとっての「魔法のコトバ」‥あるなあ、アルアル
それ言ってくれた人のこと、すぐ好きになっちゃいますねー

言葉って、ひとりで、胸の中で繰っているときもことばだけど、
外に出してみて、初めてちゃんとしたものになっていきます。
だから、口に出して、声にしてしまうときは、用心が必要です。
(過去に何度もそれで痛い目にも、悲しい思いもしてきたし)

書いてみるっていうのは、その途中段階なのかな。
ひとりで思っているときと、声に出してしまうときの‥。


♪ 花は美しく トゲも美しく
  根っこも美しいはずさ


見えない根っこの部分を、美しいと言える人‥?
きれいな花をみただけで、土の中に隠れている根っこのことまで
想いを寄せられる人‥?
いろんなものから(どんなものからも)、美しさを感じられる人‥?

どれも、そうかもと思えるけど、花がきれいなら根っこまで、の一貫性を
持ちたいなあなんて、思ってみたり。



明日は、今年初めての満月ですね。



コメント (12)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

とびらをあけて

2008-11-06 18:13:31 | 想うこと
明日から(11月7日から)、TKG Daikanyama で、中村ハルコ展
開催されます。

ハルコは、大学時代の同級生。
学んだ学科は違うけれど、同じサークルに入っていました。

最後に彼女と会ったのは、共通の友人の結婚式の2次会でした。
もうすぐ行くというアフリカのことや、その準備がいろいろ大変だと
いうことを、聞いたような気がします。

とても美しい人でした。
在学中は、メガネをかけていたので、卒業後、メガネをなしの
彼女に会って、その美しさに驚いた同輩、先輩、後輩男子が
多かったことでしょう。


アフリカの子供たちの写真を撮り、そのあとに、イタリアの
トスカーナ地方に魅せられ、年に7度も通った年もあったとか。
ここにもまた、とびらをあけた、友がいたのだなあと、
しみじみ思います。

06年7月に、彼女の写真数点を見たけれど、今回のように
たくさんの写真を前にするのは初めてです。




明日、私が出掛ける夕方に、膨らみはじめた美しい月が、南の高い空に
かかりますように。



コメント (4)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

おなじ、ひとつの、とびら

2008-11-02 22:06:46 | 想うこと
気持ちよい日曜日の午後、ずっと前から楽しみにしていた
ヴィルヘルム・ハンマースホイ展に、家族で出かけました。



今日の展覧会で、観たもの、感じたことを書くより前に、
書いておきたいのは、私に、ハンマースホイという画家を
教えてくれた友のこと。

そして、その画家の絵を、自分の目で観る前に、
読んでおきたかったのは、この本です。

北欧の和み
    デンマークの扉をあけて

稲垣早苗さんの、2冊目のエッセイです。



それは、2005年の春のことでした。

ギャラリーが神社の杜に移って、
初めてのアーリーサマー。
バラやハーブが爽やかにに揺れる季節に、
Crafts & Cafe を。

そう始まる、美しいインビテーションカードが、
gallerlyらふとから届きました。

表紙には、デンマークの国旗を、玄関ドアの手前の茂みに
飾っている家の写真。

彼女がデンマークに惹かれ、デンマークにもう何度も足を
運んでいることは、折々の便りで知っていました。
04年にいただいたはがきにも、少しづつデンマークを
紹介する仕事が増えてきて嬉しい、と添えられてあったし。

自分の好きなことを仕事にできる、
今こんなことをしています、と、胸を張って言える人を
自分より、少し「高いところに居る人」と思っていた頃でした。

その5月に、娘を連れて、らふとを訪れてみよう、
久しぶりに、友だちの、笑顔をみてみたいと、思うことができたのは、
私に、なんらかの自信がついていたからではなく、たぶん、
ひとり娘のrと、二人だけで電車に乗って行っても、もう
帰り道におんぶをしたりしなくていい、年齢だということと、
すくすくと9年近く育った娘が、自分の、それまで過ごしてきた
時間の(やはり)拠り所だったからだと、思います。

そしてそれ以上に私の中で、勝っていたのは、好奇心
だったかもしれません。
友を、そこまで、惹きつけたデンマークという国と、
新しい、魅力的な香りがする、ギャラリーらふとを見てみたい、
という好奇心‥何か、心たのしいものを感じとっていたのでしょう。

‥‥‥

今では、すっかり慣れたらふとのお庭。
rと手を繋いで、小屋ギャラリーを目指して歩き‥
友の姿が見えたとき私からこぼれた笑顔は、きっと友のそれと
同じくらい晴れやかだったと思います。
つい、昨日、バイバイと手を振って別れたばかりのような
気持ちで、言葉を交わしたことを覚えています。

彼女を通して知った、「彼女のデンマーク」。
彼女の確かな目で選んだ、ものの作り手と、その作品。
そのどちらの扉も、開き始めたのは、5月の、その初めての
「らふと」でだったなあと、思っています。

もしも、あの初夏の日に、らふとを訪れることを躊躇っていたのなら
そのどちらの扉も、私ひとりの力では、開けることはできなかったはず。


「北欧の和み」を読みながら、そんな3年前の再会に、思いを馳せると
同時に、私にとって特別な場所だったNYマンハッタンの
グリニッジビレッジのことを思い出し、ぱたんとドアを閉めてから
子どもが生まれ、子どもとともに生活し、ドアは閉じられたままと
思ってきたけれど、実はそうでもなかったのでは、と自問してました。

うまくまとまらないけど、NYを好きでいる気持ちも、早苗さんが
大好きなデンマークを知ることも、気持ちをこめた作品に出会う
ことの喜びも、同じひとつのドアを開けておくことには、
なんら変わりはないのでは、と感じています。

大切なのは、扉の前へ行ってみること。 扉に手をかけてみること。

(少しの勇気を持って、あの日らふとを訪れたことで、
blogへの扉も開いたのでした。当時、早苗さんが記していた
blogを教えてもらい、読み始め、そして、1か月半後の6月末に
このmy favorite thingsを開設したのです)



‥‥‥



「北欧の和み」の中で、私がとても好きな箇所‥

ものにも行く末というものがあるのだろう。いつの日か
わたしが使っていたものも、こうして誰かに選ばれることが
あるだろうか。たとえどんなに安価であっても、喜んで選ばれる
ものには、それにふさわしい姿があるはずだ。誰かにとって
不要になっても、誰かが愛しく思って使い継ぐ。


ものを選ぶということは、こういうことだと強く思う。
壊れたら捨てればいいのではなく、壊れたら直して使えるようなもの。
破れたりほつれたら、繕って、また着られるようになるもの。
いつか、それが似合う年齢になったら、私にもそれを貸してねと
娘から言われるようなもの。
いつか娘がお嫁にいくときに、長く使ってもらえるように、
暮らしが楽しくなるように、ぜひ持たせたいもの。








コメント (8)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

2008-09-16 22:06:03 | 想うこと
今日の夕方食べたクッキー(写真右側)には、
梨が入っているんですって。

お作りになった方に「2時間くらい煮詰めたんです」と
聞いていたし、パッケージの後に、国産小麦粉・バター・
梨・きび糖・塩・レモンと書いてあったから、そうなんだこの味が
梨の味なんだと、わかったけれど、もし知らなかったら、
私にはきっと当てられなかったと思います。梨のクッキー。



そういえば、3年前に亡くなった父は、果物のなかでは梨が
好きでした。(好きだったこと、今、思い出しました。)

日曜日には、妹を呼んで、ちゃんとお墓参りにも行ったのに、
梨が好きだったこと忘れてました‥

そうそう、チーズケーキも好きだったな。
コーヒーには、クリームは入れずに、お砂糖だけ入れてました。

全部食べてしまわないうちに、明日は、梨クッキーと
もうひとつの「エスプレッソ・クッキー」もお供えしましょう。

エスプレッソ。
私はかなり好きな味だけど、「これは苦いな」と、たぶん言われます。





こちらは、バジルのクッキー
ビールに合うクッキーって、あるんですねー
すごくおいしい ♪



コメント (8)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ゆうぐれ・なつぞら

2008-07-28 19:08:47 | 想うこと
ふと見上げた空が、あまりにもきれいだったので
写真を撮りました。

誰が作ったわけでもないのに、こんなにきれい。
誰が作ったわけでもないから、こんなにきれい。


だれがわるいわけでもないのに、どうすることもできないことが
世の中にはたくさんあって、
どうしようもないせつなさやかなしさは、こういううつくしいものに
なぐさめてもらうしかないのかなとおもいます。

いえ、「なぐさめてもらうしか」じゃないですよね。

なぐさめてもらえるしあわせに感謝しなければいけません。

空を見上げることが、私にはできるのですから。


でも、ほんとにきれい。
コメント (4)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

月あかり・月のちから

2008-07-18 16:20:46 | 想うこと

昨日の「ほぼ満月」を、みなさんいろんな場所から眺めていたのですね。
なんだか、いただいたコメントを読んでいたら、じんわり涙が浮かんできました。

あの美しい姿に、みな心を奪われたのですね。

こういう気持ちを共有できるって、とてもありがたいなあと思います。


月のひかりが持つ力って、ほんとに偉大です。

なんで、こんなにも魅了されるのでしょうね‥たったひとつのものだからでしょうか。

 

センセイの鞄』の中で、ツキコが、この夜のどこかにセンセイがいる と
思ったように、月を見上げるたびに私、同じ気持ちを分かち合える人たちの
こと、思い出すと思います。

コメント (10)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ひとりごと‥ターシャさんを偲ぶ

2008-06-21 22:41:14 | 想うこと
ターシャ・テューダーさんが、お亡くなりになったそうです。
今すこし前に、知りました。

びっくりして、検索していろんなブログを読んでいたら、
メモリアルウェブサイトを紹介されている方がいて、
そこを見てみたら‥

Tasha Tudor, 92, was born August 28th

ん?

8月28日生まれって、
おんなじ誕生日じゃないですかぁ、わたし。

今までなんで知らなかったのだろう。
知っていてもよさそうなものなのに‥




心よりご冥福をお祈りします。

なんかこれからもずっとずっとお元気でいらっしゃるように
(勝手に)思っていたけれど‥そういうわけにはいかないものなの
ですね。


※メモリアルウェブサイトはこちらです。





ゆうべ寝る前に、訃報を知って、そのあと、ふとんの中で
いろいろ思い出しました‥

私がターシャさんのことを知ったのは、たぶん今から3年くらい前、
2005年のことだと思います。
2005年の9月に父が亡くなり‥その冬、クロッカスの球根を
買いました。それは、ターシャの写真集に、花壇ではなく、
敷石の間に植えられたクロッカスを見たからだったと記憶して
います。
そして、翌年の春、ビオラも、種から蒔いて育てたのでした。
なんか、すごく手間がかかることや、時間がたたないと
わからないことをしてみたかったのだと、おもうのです。
球根も、いつ自分が埋めたのか忘れたころに芽が出て、
花が咲きます。そんなふうに、「いつのまにか」を自分が求めて
いたのかなあと、しばらくたって思いいたりました。
その時は、なんだか面倒だなあと感じることを、ただ、したかった
だけなのですが。
すこしだけ、私も傷ついていたのかもしれません。
悲しみから立ち直るとか、そんなのではなくって、なんか傷をおって
そこから回復していくような、そんな気持ちを感じてました。

ターシャさんのことを思うとき、そのクロッカスのことを必ず
合せて思いだします。もし、あのとき、ターシャ・テューダという方を
知らなかったら、球根を植えた私はきっといなかったし、
「贈りものはそれをつくっているときの時間を、すでに自分が
贈られている」という思いを知ることもなかったかもしれません。

私は熱狂的なファンではないけれど、毎年、夏至が近づいたら
ターシャさんのこと、しんとした気持ちで思いだすことでしょう。


コメント (14)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

祝・復活キヨシロウ

2008-02-07 12:48:58 | 想うこと

昨晩の「SONGS」という番組、ご覧になりましたか?

そう。喉頭癌を克服した、忌野清志郎の復活ライヴだったのです。



先日も、新聞に、病気からのリハビリテーションを兼ねて、好きな自転車を
また乗り始めたというインタビューもあったし。2月10日には武道館で、
完全復活ライヴが行われるというニュースも知っていたけれど、
本当に歌っている姿と、本当の歌声を聴くというのは、とても感慨深かったです。

NHKのスタジオに500人のファンが集まって、その真ん中で、むかしの曲から
新しい歌まで‥放送では、5曲くらいだったけど、実際には何曲歌ったのでしょう。

若い頃に較べたら、いろんなところが下がってきたり、たるんとして
きたりするのは、男女問わずだなあなんて、冷静に観察しつつも(笑)、
胸の中では、別のこと思っていました。

それは、続けることの大切さと難しさ、です。

続けたいという気持ちだけではどうにもならないこともあるし、
モチベーションをずっと保ち続けるということも、すごく難しいなあと、
2月に入ってから、なんとなく思っていました。

それは、たとえば「仕事」に代表されるような事だけど、
今書きながら考えていたら‥
生きていくのも、何より大切な「続けること」なんですよね。

もしもある日、私の継続がぷつんと途切れたら、私という線と交わっていたり
絡み合っていたりしていた人の線にまで、それは影響を及ぼします、きっと。
そこまで話を大きくしなくても、一度私がやり始めたことは、
細々とでも、どこかで何か(誰か)と繋がっているかもしれないから、責任あります‥。



キヨシロウの歌を聴きながら、みんな彼の曲と歌声に、
自分の何かを重ねているのだなあと思いました。

オンエアされた曲は、「雨上がりの夜空に」 「スローバラード」
(懐かしいVTRをはさんで)
新しい曲で、「毎日がブランニューデイ」 「誇り高く生きよう」
そしてラストは「JUMP」でした。

新しい曲、初めて聴いたのですが、タイトルに彼の意志や姿勢が
表われているなあと感じました。

新しい朝、新しい一日。
新品の24時間が、毎日誰にでもやってくるのですからね~。
さあ、今日も胸を張って、空を見上げていきましょう。









コメント (6)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする