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「プリンセスチュチュ」ファンページ

ローエングリン@新国

2016-06-12 19:14:30 | その他
『チュチュ』と言えば、「ジークフリート」に次ぐ(並ぶ?)ヒーローの「ローエングリン」。
(...まあ、『生まれ変わり』の誰かさんは、見掛け倒しの悪役にもなり切れないヘタレなアヒルフェチだったとしても... ^^;)
というわけで(ではないですが)、新国立劇場の「ローエングリン」を見に行ってきました。

ご存じの通り、クラシックの世界で「ローエングリン」と言えばワーグナーのオペラのことでして(『オペラ(歌劇)』ではなく『楽劇』と呼んでる場合もあるようですが、厳密には『楽劇』は「トリスタンとイゾルデ」以降なので、「ローエングリン」は『オペラ』です。音楽の使い方としては既に「リエンツィ」あたりからライトモチーフ的なものが出てきますが)、世界中でそれこそありとあらゆる演出/演奏で上演されてますので、多くの方にも馴染みがあり、且つ、それでいて、人によって実はイメージ結構バラバラ?な作品なのではないでしょうか?
バレエファンの方にとっては、チャイコフスキーの「白鳥の湖」の超有名な例のメロディー(白鳥のモチーフ)の元ネタということでお馴染みかもしれませんね(詳しくは当ブログのチュチュ感想文13Aktをご覧下さいませ ^^)。

2012年の新国初演時にはかなりの好評を博したプロダクションで、その時は聴きに行けなかったので、今回リベンジ!
場合によっては(特にバイロイトとかのドイツ系のプロダクション)、かなり難解な上にエグい演出もある中、この新国ヴァージョン(マティアス・フォン・シュテークマン演出)は、独特でアート的?ではあるけれども理解しやすく、多くの方にお勧めできるプロダクション。
指揮者やキャストは大幅変更されてますが、タイトル・ロールのクラウス・フロリアン・フォークト(今やローエングリンの代名詞...)はキープ!
そして、やはり、期待通り(以上)の「ローエングリン」を聴かせてくれましたvvv
登場の仕方もスゴいですが、それ(その登場の仕方)にも関わらず、あれだけ声が響くというのがミラクル(@◇@;)
澄んだ声で、柔らかく細いように聞こえても、実際はガツンとくるんですよね...
舞台全体としても普通に良かったというか、ソロも合唱も素晴らしくて、日本国内でこれほどのレベルのオペラが観れるようになったということは感動的でした。
強いて言えばオケが...でしたが...(木管は良かったんですけどね...特に3幕への前奏曲(←地下ダンジョンにてチュチュ本編中ほぼ唯一、騎士らしい働きをしたふぁきあ君/でもツメの甘さは健在 ^^; のテーマ曲)の金管がね...)
ただ、今回の上演はすでに終了してしまいました(情報遅くてスミマセン ><)
また何年後かにリバイバル上演されることを期待しています...

というわけで、新国のワーグナーにご興味を持たれた方、来シーズンのオープニング(2016年10月)の「ワルキューレ」はいかがでしょうか?
http://www.nntt.jac.go.jp/opera/walkure/index.html
ステファン・グールドはじめ、ペーゼンドルファーやツィトコーワなど、名だたるワーグナー歌手が主要キャストに名を連ねています。

ちなみに、秋(10~11月)に来日するウィーン国立歌劇場も「ワルキューレ」を上演予定(今回、新国ローエングリンで素晴らしいオルトルートを聴かせたペトラ・ラングがジークリンデを歌う予定。ブリュンヒルデは不動のニナ・シュテンメ。)ので、よろしければバレエファンのみなさまもぜひオペラにも足を運んでみて下さいませv
もっとも、ウィーン国立歌劇場の来日公演は高価すぎて(D~E席の値段で、ウィーンなら最高ランクのチケットが買える...)私には手が出ませんが...



あ、ところでお知らせし忘れてましたが、今夜のNHK BSプレミアム「プレミアムシアター」は、パリ・オペラ座バレエの昨年の公演「Balanchine / Millepied / Robbins」の録画放送(0:04~1:35)です。(その後、「Rain」と「Les Enfants de Scaramouche(子どものためのスカラムーシュ)」の再放送)
念のため。