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「プリンセスチュチュ」ファンページ

あぶなっかしいみゅうとのテーマ?(笑)

2013-07-12 01:11:47 | その他
今年5月、ワーグナーの200年目の誕生日に、バイロイト祝祭劇場で行われた記念コンサートの模様がBSで放送予定です。
ドイツ国内では生中継されたようですが...まあ、2ヶ月遅れでも、見れてありがたいです(^ω^)


2013/7/15(月)【7/14(日)深夜】 NHK BSプレミアム
0:00~2:07
 ワーグナー生誕200年記念 ガラ・コンサート・イン・バイロイト
1.楽劇「ワルキューレ」第1幕 (演奏会形式)
2.楽劇「トリスタンとイゾルデ」から 前奏曲と愛の死
3.楽劇「神々のたそがれ」から ジークフリートのラインの旅/ジークフリートの葬送行進曲
4.楽劇「ニュルンベルクのマイスタージンガー」前奏曲
(指揮:クリスティアン・ティーレマン)


前半の「ワルキューレ」第1幕は演奏会形式ですが、正直バイロイトの(オペラとして上演される時の)演出はあまり一般向きではないので、むしろ音楽だけの方が、『最上級のワーグナー』を純粋に楽しめるような気がします。

ジークリンデを歌うエヴァ・マリア・ウェストブルク(ドイツ語読みに引っぱられて(?)”ウェストブレーク”というカナ表示になってることがよくありますが、この人はオランダ人なので...ちなみに完全にドイツ語読みするなら”エーファ・マリーア・ヴェストブレク”ですかね)は、近年大人気のワーグナー・ソプラノ。
ただし、不幸な境遇のジークリンデにはあまり見えないかも...(笑)

ジークムント役のヨハン・ボータも輝かしい響きのヘルデン・テノールで、あちこちで引っ張りだこですね。
声は(笑)ホントにカッコイイ。
「ワルキューレ」第1幕で一番の聴きどころ(歌の)はやっぱり彼の「冬の嵐は去り」かな。

分厚い体から分厚い声を出すヒーロー&ヒロイン↑(笑)と比べて、フンディング役のヨン・クワンチュルはアジア人(韓国人)なので、ちょっとスレンダー(相対的に 笑)な悪役。
でも信じられない程ドスの利いた、深く響くバスの声で、今やバイロイトに無くてはならない歌手ですね。
個人的には、この3人の中では一番好きな声かもしれません。


コンサート後半は、拙作"Die alte Geschichte"でBGMにしてた「トリスタンとイゾルデ」に、『チュチュ』(のちょっと不穏な雰囲気のシーン)でよく使われてた「ジークフリートの葬送行進曲」(「ラインへの旅」は使われてましたっけ?)、あとウチの捏造キャラ=ザックスが名前をもらったヒーロー(オッサンですが)が出てくる「ニュルンベルクのマイスタージンガー」と、メジャーどころのラインナップ。

当初の予定では「トリスタン」じゃなくて「リエンツィ」だったはずですが、変更になったみたいですね。
そういやティーレマンは去年のNHK音楽祭(ドレスデン国立管弦楽団との演奏会)で、ブラームスの交響曲の後のアンコールに「リエンツィ」をぶちかましてくれましたっけ...
まぁ「トリスタン」は音楽史的に一つの転換点となった重要な作品なので、より『代表作』と言えるんじゃないでしょうか。

ワーグナーがお好きな方はもちろんですが、それ以外の方にも(どうせワーグナーを聴くなら)このコンサートは結構オススメなんじゃないかなと思います。
暗雲垂れ込める金冠町に思いを馳せながら(笑)どうぞv



それから、演奏会の放送のあと、以前放送された(ですよね?)その後のワーグナー家の歴史etc.のドキュメンタリー(「神々のたそがれ~バイロイト音楽祭の諸相~」)が再放送されます(2:08~3:38)。
まあ、『色々と』あった一族なので、ヨーロッパの近代史とかクラシック界の裏舞台とかに御興味のある方なら面白いかも。