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「プリンセスチュチュ」ファンページ

12Akt-2

2010-04-27 01:46:18 | チュチュ感想文
謎の地下迷宮での夫婦漫才(違)の後、二人がカラスに追われて貯水池?に落ちる時のこと。
よく見ると、ふぁきあ君は一応、落ちるあひるちゃんを掴んで、縁の上に投げ上げようとしてるんですね。
(ヘタレ騎士のくせに、彼はいつも気概だけは立派ですよね。物理法則というものは考えてないようですが 笑)
一方あひるちゃんは、必死に手をバタつかせて羽ばたきする(本能? 笑)も空しく、ふぁきあ君の上に(←たぶん)落下。
いっそ、そん時に鳥になっちゃった方が、(下敷きになるふぁきあ君にとっても)ダメージが少なかったんじゃないかなぁ...
ああ、でも、水に落ちた時点で人間に戻っちゃうのか。
しかも(6Aktの落下シーンから察するに)服は途中で脱げる。
ということは、水の中でふぁきあ君の上に乗っかっているのは...
うん、それはそれで良かったかも(笑)


さて、12Aktタイトル曲の『シェエラザード』(リムスキー―=コルサコフ作曲、4曲構成の「交響”組”曲」)ですが、これに関しては14Aktや24Aktの感想文でも書きましたので、ここではもう一言だけ...

冒頭、「みゅうととふぁきあのお部屋v」から「クレールのお部屋vv(?)」のシーンにかけて流れる、「シェエラザードの主題」~「海の主題」と言われているメロディー。
これは、この回頻出する『カランダール王子の物語』(第2曲)じゃなく、『海とシンドバッドの船』(第1曲)からの引用ですね。1曲目とっぱなの「海の動機」の強奏(←これを「シャリアール王のライトモチーフ」としてる解説もありますが、そうではないと作曲者本人が言ってます)の直後、木管の静かな和音の中から、ソロ・ヴァイオリンの奏でる美しい旋律が、ハープの装飾をまとって立ち上がってくるところです(と思います)。
実はこれと同じ形での「シェエラザードの主題」の再現が、第1曲の終わりから第2曲の始めにかけてと、最終曲の『バグダッドの祭り~海~船は青銅の騎士を戴く岩で難破~終曲』のエンディングで出てくるんですよね。
第2曲の方ではそのまま「カランダール王子(修行僧≒"Fakir"らしい)の主題(←地下洞窟のBGM)」に続きますが、エンディングの方は、その後、まるで物語の主人公が波の彼方に去っていくように(あるいは波間に沈んでいくように)音が消えていくので、なかなか幻想的というか、物寂しい印象を残します。(でもロマンチックとも言える?)
で、これをお話の冒頭に持ってくるってのは、なかなか意味深だなぁ、と思っちゃいました。
次回沈んじゃう人もいるし(笑)



ということで、だらだら書いてた感想文シリーズ(5年越しになってしまいました... 笑)も、やっとこれにて一応終了~
長々とお付き合いいただき、まことに有難うございました。<O>