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リース・クレーター

2010-03-22 00:02:45 | その他
わりとどうでもいいことですが...

『金冠町』ことネルトリンゲンについて、隕石が落ちてできたクレーターの上に作られたから円い形の町になった、という説明をたまに見かけるんですが、これはかなり誤解を招く表現のような気が...

たしかにネルトリンゲンの在るリース盆地(またはリース・クレーター)は大昔に隕石が落ちた跡ですが、御存知のように盆地自体はネルトリンゲンの旧市街(城壁のあるとこ)よりだいぶデカいものです。
リースクレーター博物館(Rieskrater-Museum リースクラーター・ムゼウム;『樫の木の庭』のとこ)の展示を見て私が理解できた限りでは、隕石の落ちた中心点はたぶんネルトリンゲンより少し東~北東のあたり?で、ネルトリンゲンはむしろクレーターの端寄り。
ネルトリンゲンの南側が南北に少し高い丘陵になっていることを考えると、地質的にはクレーターの底というより、衝突時の衝撃波が集積された縁の部分に近いのかな、という気がします。
例の円い城壁の直下に別のクレーターがあるってわけでもありません(例えばクレーターの上にさらに隕石が降ってきてできるような複合クレーター等)。

まあ強いて言うとすれば、城壁の形ってのは地形に依存するので、ネルトリンゲンの場合、(あの辺りには珍しく)リース・クレーターという広い平地があったから、円形(最少の城壁で最大の面積を囲むことができる)の町を作ることができた、ってとこですかね。

...にしても、『彼』が樫の木とチャネリングできたのは、彼の希少な素質もさることながら、隕石パワーのお陰もあったのかな...(笑)