おはようございます。株式会社リンクアンドイノベーション 中小企業診断士の長岡力(ながおかつとむ)です。
昨日は中小企業白書(2014年版)の50ページ「第1-1-42図 価格転嫁力指標上昇率の推移とその変動要因(中小製造業)」をみましたが、今日は52ページ「第1-1-44図 価格転嫁力指標上昇率の規模間格差(中小製造業-大企業製造業)」をみます。
下図は、企業規模別の価格転嫁力指標によってその長期的な推移を見たものですが、1970年代半ば以降、企業規模間格差(中小製造業-大企業製造業)は、総じて、縮小する傾向にあることが見て取れます。
しかしながら、90年代に入ると、価格転嫁力の格差は急速な拡大に転じ、リーマン・ショックの 2008 年前後に格差はいったん縮小に転ずるが、解消するまでには至らず、逆に2011年に入り再び拡大しつつあります。
この現象について白書は、90年代を境に、中小製造業の価格転嫁力には、大きな構造変化が生じていたことが示唆されるとあります。
さらに脚注においても、「構造変化」として、近年の中小製造業における一般機械や輸送機械、電気機械などといった加工組立型産業の比重の増加が挙げられる、とあります。
この加工組立はアセンブリーと呼ばれますが、差別化が難しいアセンブリーの比重の増加が価格転嫁力指標の長期的な低下の背景にあるということですね。
昨日は中小企業白書(2014年版)の50ページ「第1-1-42図 価格転嫁力指標上昇率の推移とその変動要因(中小製造業)」をみましたが、今日は52ページ「第1-1-44図 価格転嫁力指標上昇率の規模間格差(中小製造業-大企業製造業)」をみます。
下図は、企業規模別の価格転嫁力指標によってその長期的な推移を見たものですが、1970年代半ば以降、企業規模間格差(中小製造業-大企業製造業)は、総じて、縮小する傾向にあることが見て取れます。
しかしながら、90年代に入ると、価格転嫁力の格差は急速な拡大に転じ、リーマン・ショックの 2008 年前後に格差はいったん縮小に転ずるが、解消するまでには至らず、逆に2011年に入り再び拡大しつつあります。
この現象について白書は、90年代を境に、中小製造業の価格転嫁力には、大きな構造変化が生じていたことが示唆されるとあります。
さらに脚注においても、「構造変化」として、近年の中小製造業における一般機械や輸送機械、電気機械などといった加工組立型産業の比重の増加が挙げられる、とあります。
この加工組立はアセンブリーと呼ばれますが、差別化が難しいアセンブリーの比重の増加が価格転嫁力指標の長期的な低下の背景にあるということですね。