中小企業診断士 地域活性化伝道師のブログ

地域活性化を目指すプロフェッショナル人材をリンクさせイノベーションを目指す中小企業診断士、地域活性化伝道師です。 

地域によって成長の度合いは異なる!

2015年05月28日 04時58分33秒 | 中小企業白書(2015年版)
おはようございます。株式会社リンクアンドイノベーション 中小企業診断士の長岡力(ながおかつとむ)です。

昨日は中小企業白書(2015年版)74ページ「中小企業の収益力向上に向けた方策」をみましたが、今日は77ページ「地域別に見た実質付加価値生産額」をみていきます。

下図から我が国経済の成長を地域ごとにみると、地域によって成長の度合いが異なることが分かります。

これは都道府県ごとの平均成長率を算出し、全都道府県の平均成長率を3つに分け、最も低い地域を「地域1」、最も高い地域を「地域3」、中間を「地域2」と類型化した上で、実質付加価値生産額の規模をみると、全産業では、地域3が最も大きく、次いで地域1、地域2となっています。

また、年代別の平均成長率を見ると、1980年代は全体として高成長の中で、地域3が最も高く、次いで地域2、地域1となっていたが、1990年代に入り、全休の成長が伸び悩む中で地域間の成長率の差は縮まっています。

2000年代以降は再び全体としての成長率が高まる中、地域2と地域3は成長する一方で、地域1は1990年代と同程度の緩やかな成長となっています。

同様に業種別にみても、地域によって異なっていることが分かります。

そもそも、白書がなぜ地域経済の分析を行っているのでしょうか?

これについて白書は、多くの中小企業・小規模事業者が地域に根差しており、中小企業・小規模事業者が置かれている状況をより深く理解するためには、まず、企業が根差している地域の特性について理解する必要があるからである。

さらに言えば、中小企業・小規模事業者が抱える問題が、地域の構造的な問題に起因する場合、企業の自助努力だけで解決するには限界があり、地域の構造的な問題を的確に把握し、地域という面的な観点から支援を考える必要があるから、としています。

明日は地域別の産業構造変化をみていきます!

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