おはようございます。株式会社リンクアンドイノベーション 中小企業診断士の長岡力(ながおかつとむ)です。
昨日は中小企業白書(2015年版)の52ページ「企業規模別に見た売上高固定費比率」をみましたが、今日は54ページ「企業規模別に見た売上高変動費比率」をみていきます。
下図から、企業規模別に見た売上高変動費比率について見ると、中規模企業・小規模企業の売上高変動費比率は、大企業と比べて低い水準にあることが分かります。
白書は、1980年以降、大企業、中規模企業・小規模企業ともに売上高変動費比率が趨勢的に低下しており、中規模企業・小規模企業の低下の度合いが大企業よりも大きいため、大企業と中規模企業・小規模企業の売上高変動費比率の差は趨勢的に拡大している。
業種別に見ると、製造業では、中規模企業・小規模企業の売上高変動費比率は、大企業と比べて低い水準にあり、1980年以降、大企業、中規模企業・小規模企業ともに低下傾向で推移してきたが、2000年代に入り、大企業、中規模企業・小規模企業ともに緩やかな上昇に転じている。
こうした中、1980年以降の低下局面では中規模企業・小規模企業の売上高変動費比率の低下の度合いは大企業よりも大きく、2000年代以降の上昇局面では、平均して見れぱ中規模企業・小規模企業の上昇の度合いは大企業よりも小さいため、大企業と中規模企業・小規模企業の売上高変動費比率の差は趨勢的に拡大している。非製造業では、全産業と同様の傾向となっている。
売上高変動費比率が低いということは、1製商品に占める原材料の割合が低いということであり、小規模企業が付加価値を高めていることを示しています。
よって、ここまでの一人あたりの売上高と売上高固定費比率を踏まえると、小規模企業の売上高経常利益率が低いのは、売上高が伸び悩み、固定費が回収できていないということと読み取れますが、白書はもう一つあると書いています。明日、みていきます!
昨日は中小企業白書(2015年版)の52ページ「企業規模別に見た売上高固定費比率」をみましたが、今日は54ページ「企業規模別に見た売上高変動費比率」をみていきます。
下図から、企業規模別に見た売上高変動費比率について見ると、中規模企業・小規模企業の売上高変動費比率は、大企業と比べて低い水準にあることが分かります。
白書は、1980年以降、大企業、中規模企業・小規模企業ともに売上高変動費比率が趨勢的に低下しており、中規模企業・小規模企業の低下の度合いが大企業よりも大きいため、大企業と中規模企業・小規模企業の売上高変動費比率の差は趨勢的に拡大している。
業種別に見ると、製造業では、中規模企業・小規模企業の売上高変動費比率は、大企業と比べて低い水準にあり、1980年以降、大企業、中規模企業・小規模企業ともに低下傾向で推移してきたが、2000年代に入り、大企業、中規模企業・小規模企業ともに緩やかな上昇に転じている。
こうした中、1980年以降の低下局面では中規模企業・小規模企業の売上高変動費比率の低下の度合いは大企業よりも大きく、2000年代以降の上昇局面では、平均して見れぱ中規模企業・小規模企業の上昇の度合いは大企業よりも小さいため、大企業と中規模企業・小規模企業の売上高変動費比率の差は趨勢的に拡大している。非製造業では、全産業と同様の傾向となっている。
売上高変動費比率が低いということは、1製商品に占める原材料の割合が低いということであり、小規模企業が付加価値を高めていることを示しています。
よって、ここまでの一人あたりの売上高と売上高固定費比率を踏まえると、小規模企業の売上高経常利益率が低いのは、売上高が伸び悩み、固定費が回収できていないということと読み取れますが、白書はもう一つあると書いています。明日、みていきます!