中小企業診断士 地域活性化伝道師のブログ

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売上高の格差は90年代後半から拡大している?!

2015年05月14日 05時41分26秒 | 中小企業白書(2015年版)
おはようございます。株式会社リンクアンドイノベーション 中小企業診断士の長岡力(ながおかつとむ)です。

昨日は中小企業白書(2015年版)48ページ「企業規模別に見た売上高経常利益率」をみましたが、今日は50ページ「企業規模別に見た1社当たり平均売上高」をみていきます。

下図から企業規模別の売上高について、1社当たり平均の売上高を1980年を100とした指数でみると、全産業では1980年代は中規模企業・小規模企業の売上高の伸びが大企業の伸びを上回っていたが、1990年代に中規模企業・小規模企業の売上高が減少した一方で、大企業の売上高が底堅く推移した結果、1990年代後半から2000年代前半にかけて大企業と中規模全集・小規模企業の売上高の差は拡大していることが分かります。

白書は製造業では1980年代は大企業、中規模企業・小規模企業ともに緩やかな増加傾向であったが、1990年代に中規模企業・小規模企業の売上高が減少した一方で、大企業の売上高が底堅く推移した結果、1990年代に大企業と中規模企業・小規模企業の売上高の差は拡大した。

2000年代後半以降は大企業、中規模企業・小規模企業ともに緩やかな増加傾向に転じたが、大企業と中規模企業・小規模企業の売上高の差は引き続き拡大している。

非製造業では、1980年代は中規模企業・小規模企業の売上高が伸びる一方で、大企業の売上高は減少していたが、1990年代に入り中規模企業・小規模企業の売上高が大きく減少した一方で、大企業の売上高が底堅く椎移した結果、1990年代後半から2000年代前半にかけて大企業と中規模企業・小規模企業の売上高の差は拡大した、とあります。

要するに、大企業と中小企業における1社当たり平均の売上高の格差は1990年代から2000年代前半に拡大したということです。では、売上高固定費比率はどうなのでしょうか?明日、みていきます!

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