中小企業診断士 地域活性化伝道師のブログ

地域活性化を目指すプロフェッショナル人材をリンクさせイノベーションを目指す中小企業診断士、地域活性化伝道師です。 

いかにして馬に水を飲ませるか??

2013年10月15日 04時58分56秒 | 2013ものづくり白書を読む!
おはようございます。株式会社リンクアンドイノベーション 中小企業診断士の長岡力(ながおかつとむ)です。

昨日は2013年度ものづくり白書 199ページの「高年齢技能者活用の良い点と今後の課題」をみましたが、今日は200ページの「若年技能系社員の育成・能力開発」をみます。

(独)労働政策研究・研修機構「「全員参加型社会」の実現に向けた技能者の確保と育成に関する調査(2012年)」による「技能の伝承・継承がうまくいっている理由」をみると、「職場全体に若手技能者を育成しようという雰囲気があるから」、「伝承・継承すべき技能をマニュアル化するなど標準化が進んでいる」、「若手技能者を十分に確保できているから」という回答が大企業、中小企業ともに多いことが分かります。

次に、(独)労働政策研究・研修機構「若年技能系社員の育成・能力開発に関する調査(2010年)」から「若年技能系社員の育成・能力開発がうまくいっていない理由」をみると、大企業の7割弱、中小企業の約6割が「育成をになう中堅層の従業員が不足しているから」を、大企業の過半数、中小企業の4割半ばが「効果的に教育訓練を行うためのノウハウが不足しているから」をあげていることが分かります。

大企業に比べて中小企業の回答が多い項目として「若年・正社員に新しい技能や知識を身につけようという意欲がないから」があります。

”馬を水飲み場へ連れていくことはできるが飲ませることはできない”といいますが、いかにして自発的に取り組ませることができるかは頭を悩ます永遠の課題ですね。

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