中小企業診断士 地域活性化伝道師のブログ

地域活性化を目指すプロフェッショナル人材をリンクさせイノベーションを目指す中小企業診断士、地域活性化伝道師です。 

“ローカルニッチトップ”を目指す!

2013年10月01日 05時02分24秒 | 2013ものづくり白書を読む!
おはようございます。株式会社リンクアンドイノベーション 中小企業診断士の長岡力(ながおかつとむ)です。

昨日は2013年度ものづくり白書 170ページの「日韓エレクトロニクス企業の研究開発投資」をみましたが、今日は174ページの「市場規模と利益率の低下事例」をみます。

この図では、円の大きさが市場規模の大きさを示しており、【自動車】、【ワイヤーハーネス】、【NC装置】の3業種における日本企業の利益率が記載されています。

要するに、自動車や電子機器などは市場規模が大きいが、参入企業数も多いため競争が激しい。その一方、部素材分野は市場規模が小さいものの、特定企業の市場シェアが非常に高いことが分かります。

この領域を白書では「グローバルニッチ」と呼び、「グローバルニッチ」は市場規模が小さかったり、求められる技術が高度であり容易に参入できなかったりすることから、新規参入が少ない。

そのため、一旦高い市場シェアを獲得すると、後発企業の参入が乏しいため、顧客が求める技術やサービスに応じ続けられればシェアの維持が可能であり、高い収益を確保でき得るということです。

これを踏まえ、下図を見ると、我が国企業は高い技術力を有しており、「グローバルニッチ」市場で活躍する企業が潜在的に多数存在すると考えられます。

企業規模を問わず、自社の技術を活かすことで勝てる事業領域の選択を通じて、「グローバルニッチ」市場で高い競争力を有するトップ企業“グローバルニッチトップ”を目指すことが重要だということです。

またこれはグローバル企業に限らず、地域における中小企業にも言えることであり、”ローカルニッチトップ”を目指すことが高い顧客満足と高い収益性の確保につながるということですね。

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