木村正治のデイリーコラム

木村正治(きむらまさはる)が世の中の様々な事項について思う事や感じた事を徒然に綴っています。

いつか来た道、全体主義による同じ轍を踏まないように

2024-05-28 11:41:40 | 随想
支配階級から一刻も早く緊急事態条項を
成文化しろ、と日本政府に命令が出ています。

表向きはメディアを駆使しながら大災害の時に
迅速に対応するためと謡い、またその際には
選挙も延期され任期が伸びる国会議員は多数が
賛成するでしょう。

憲法改正案の中に緊急事態条項を入れて成立
すれば、政府が緊急事態を宣言すると緊急事態条項
が憲法の他の条文やあらゆる法律に優先します。
そうなると緊急事態という名の下に
内閣が国会も開かず閣議決定だけで全てを決める
ようになります。
大災害だけでなく、パンデミック、紛争や戦争が
生じたら緊急事態を宣言し国民の権利や人権を
制限するようになります。

緊急事態だから政府に協力しなさい、
緊急事態だから権利を制限します、
やがて、緊急事態だから協力しない国民には
罰則規定を設けますとなります。
多数の国民は大災害、パンデミック、戦争など
の際には不安と恐怖で通常の判断ができなく
なりますから従います。
中には反対したり従わない国民が現れます。
すると緊急事態だから反対したり従わない国民は
反社会的行為として罰しますとなります。
緊急事態の下、不安と恐怖に包まれた多数の国民は
罰則規定に賛成するようになります。

ヒトラーのナチス・ドイツが行った轍です。
日本も80年前までは言論の自由や人権が封じ
られていました。
いつか来た道を再現しかねません。

TPPにより日本は主権を失いましたが、
支配階級が日本にTPPを可決させる際もメディア
を駆使して海外のワインや牛肉などが安くなる
という程度の甘い誘い文句を垂れ流し、内容を
閲覧できない国会議員に党議拘束をかけて可決
させました。
今度は緊急事態条項に向けて同じように甘い誘い文句
で誘導するでしょう。

緊急事態条項に反対するのは左翼だという
間違った思い込みが一部の方々に見られますが
緊急事態条項については右派も左派も関係なく
日本人の権利と人権を護り日本を護るためには
成立させてはならない事です。

支配階級は全体主義にして統制社会にしたいのです。
その総仕上げが緊急事態条項です。
支配階級が緊急事態を日本政府に宣言させては
いかようにも動かせ管理統制する社会の仕組みに
したい思惑です。

支配階級により日本が都合よく利用されます。
日本の富が簒奪され、日本人が駆逐され
日本が奪われかねません。

緊急事態条項が成立したなら緊急事態に際しては
国政選挙が延期され、また緊急事態には期限が
ありませんから場合によっては岸田内閣が恒久的
に続くこともあり得ます。
それを目論んでいるようにも見えますね。
だから各党の幹部や国会議員には切迫感がない
でしょう。
あわよくば緊急事態条項を成立させて永久政権、
国会議員はいつまでも選挙がなく任期が続く、
だから緊急事態条項は権力からすれば蜜の味です。

日本国民には地獄の始まりです。

皆さんで判断を誤らないようにしましょう。


コメント
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