木村正治のデイリーコラム

木村正治(きむらまさはる)が世の中の様々な事項について思う事や感じた事を徒然に綴っています。

更なる分権か主権か

2009-05-30 19:40:52 | インポート
民主党大阪府連の政策調査会による勉強会に出席した。
課題は分権社会のあり方についてである。

これから描く国のかたちが、更なる分権を推進する「地
方分権」なのか、地域主権や地方主権のような「地方主権」
なのかによりその内容は随分と違った進路に分かれると
私は思っている。
分権も主権も、いわんとする内容は「地域のことは地域
で決めることのできる仕組みへ」ということであるが、
それが更なる分権化という視野なのか地方の主権という
視野なのかにより全くかたちが違ったものになる。

道州制という議論も中央集権の現在のかたちに対する
「更なる分権化」としての道州制なのか、各州に主権を機
能させる姿としての道州制なのか、その姿は全く別の道
州制になっていく。
或いは道州制自体には反対という考えも存在する。全国
を人口が40万人程の300程の基礎自治体に再編した
暁に、現在の都道府県の機能を半減させ、やがては全て
の機能を基礎自治体へ移行させていくという視野である。
300の基礎自治体を政令指定都市並みの機能にして、
現在の政令指定都市を更に機能的にすることで完全図と
している視野である。

しかし、全ての基礎自治体が政令指定都市並みになるこ
とで、「地域のことは地域で決めることのできる仕組み」
になるとは私は思わない。現在の政令指定都市が本当の
意味での地方自治にならないことを見ても分かる。

かたちが改まるには主権在民がどう機能するか、日本
政府がどういう姿に改まるかが鍵になる。
私は地域主権の行き着く先は、それが始発駅にもなるの
だが、「地方政府」の姿であると思っている。各地方政府
には立法権と税源が備わり、各地方政府の総体が日本国
ということになる視野である。
各地方政府はそれぞれに自立をしているが、日本国とい
うかたちの中に共生する。それらを統べるのが新たな日
本政府ということになり、日本国はより機能的なかたち
に改められるという道が選択されるべきではないかと私
は思っている。

明治維新でこの国が廃藩置県で都道府県制度とそれによ
る中央集権に改まった時も、それまでの幕藩体制の藩の
名残がしばらく10年程は残ったことを見ても、一朝一
夕にかたちが激変することは現実的ではない。
緩やかに改まる。そしてそれは、政治決断により成され
行政と数年の事務作業により進められる。

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北朝鮮の現実を認識し現実対応を

2009-05-26 14:07:17 | インポート
 北朝鮮が地下核実験を行った。核不拡散の世界的な潮
流に逆らう、また我が国や近隣諸国に不要な緊張とその
余波を招く許されない行為である。
 日本国は明確な非難声明を発し、そして様々な援助打
ち切りや支援の停止などを具体的に移すべきである。

 先日のミサイル発射といい、今回の地下核実験といい
国際社会の意見を敢えて無視して逆行するような北朝鮮
は、自ら国際社会への仲間入りの道を遠ざけている。
 伝えられるところによると、北朝鮮の核実験のレベル
や性能は格段に向上しているという。であるならば、外
からの第三者が北朝鮮に意図的に技術提供しているので
はなかろうか。
 
 人道支援で送られた支援物資も北朝鮮の一般の人々に
届けられることはまず無いともいう。純粋な人道支援の
視点から支援物資を送っても、北朝鮮の中枢の人達だけ
が腹を潤すのであれば支援の意味もない。
 加えてこのような核実験の開発費用、ミサイル開発費
用には莫大な出費を厭わない。北朝鮮の一般国民が飢餓
と紙一重の中で暮らしている現状の中、北朝鮮は非人道
王朝といえる。

 ノ・ムヒョン前韓国大統領が自ら命を絶って数日のこ
の時期に核実験を強行したことは北朝鮮の何らかのメッ
セージなのだろうか。
 日本国内にも約38,000人程の北朝鮮工作員が潜
んでいることは暗黙の事実である。連日、日本の上空に
は北朝鮮からのラジオ電波が飛び交っているようで、工
作員は皆、日本のそこかしこに普通の生活を装いながら
北朝鮮中枢から発せられる暗号を待ち続けている。
 端的に言えば、日本国の安全において警戒を解いては
いけない。

 日本国もこの現実に皮膚感覚を研ぎ澄まし、現実を直
視した外交、政治を行うように舵を切っていかなければ
ならない。

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窯元にて

2009-05-24 20:06:21 | インポート
大阪最古の窯元にて茶の会があり、参席した。
ここは大阪でも緑の多い一帯で、何度か訪れたがいつも
落ち着く。

日本文化が濃縮されたような空間と時間に臨み、心地良
い。運良く、良い陶器を頂いた。

わび、さび、といった空間が自身の皮膚感覚にまで昇華
するには、私にはまだまだ幾莫かの歳月を要する。
この感覚は頭で意識したからと言って、そう容易く身に
付くものではない。
歳月が必要だ。

それにしてもかつての戦国武将は、文武両道に秀で、武
芸の修練のみならず奥深い教養と文化にも長けていた。
維新を生きた多くの政治家も、今日よりも情報量は遥か
に少ない境遇の中で今日の政治家よりも遥かに教養が深
かった。

方丈のような屋外の茶室で、新緑の香りに包まれながら、
そのような事をぼんやりと考えていた。

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核兵器よりも現実的に脅威なもの

2009-05-21 00:06:28 | インポート
 新型インフルエンザが関西を中心に広がり、人々に不
安を与えている。こうした新しいウイルスは人々に免疫
が無い状況では非常に脅威になる。
 特に大阪、神戸辺りでは圧倒的多数の人々がマスクを
着用している。その姿は驚異であり、今回のような見え
ない脅威に対する危機管理の重要性を痛感させられてい
る。

 空気感染や人ごみの中による感染を懸念して、人々の
集う行事が次々とキャンセルされている。集会、懇親会、
パーティー、コンサート等のキャンセルで日頃は人々で
賑わうホテルやターミナルも閑散としている。
 薬局やコンビニでは到るところで「マスク品切れ」の
張り紙がしてある。多数の人々がマスクを求めてその在
庫が底をついたようだが、逆にマスクの在庫がこれほど
しかストックされていなかったのかと非常時への危機管
理に対して心もとなくなる。
 マスクにしても、どれほどの感染予防効果があるだろ
うか。本当にウイルスが目前に漂っている場合、マスク
といえども人は呼吸をして空気を吸うわけだから感染し
てしまうだろう。マスクの効用は気休め程度の安心感と
互いのエチケット程度であると私は素直に思う。

 どうして次から次へと新型のウイルスが誕生していく
のだろうか。新しいワクチンや抗生物質が開発されウイ
ルスに対する特効薬が人々を救い始めたと思ったら即座
に耐性を持つ新型ウイルスが派生したり、全く見当違い
の新しい病原体が出現していく。そういういたちごっこ
が繰り返される。
 従って今回の新型インフルエンザのワクチンが普及し
てもはやこのウイルスが脅威ではなくなったという暁に
は、また別の新しいウイルスが誕生してこの地球のどこ
かで人々に忍び寄っていくことだろう。
 地球のどこかで誰かが意図的に新たな病原体を製造し
て意図的に拡散させているのではないか、と想像してし
まう。この想像が単なる想像で終わって欲しいものだが。

 東西冷戦時代の核兵器の脅威論よりも、今回の新型ウ
イルスのような、まだ人々に免疫のない細菌の蔓延のほ
うが現実には脅威であると感じる。核兵器使用の確率よ
り、新型ウイルスが市中に蔓延して人々が倒れる確率の
ほうが現実的であり、高い。
 今回の新型ウイルスの脅威を教訓に、日本国として防
疫体制、新型細菌類対策を強化していく必要がある。

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持ち去られた花

2009-05-18 13:02:07 | インポート
花一輪の心地よさというのか、花があると気持ちいい。
少しでも彩りを、と私の事務所の前に花を置いていたが、
花泥棒に遭ってしまった。

毎朝、水をやるのがささいな楽しみだったが、いつもの
ように水をやろうとすると事務所を彩っていた赤い花、
白い花が持ち去られていた。
昨夜22時過ぎには事務所前に花二輪あったので、花泥
棒はそれ以降で本日の8時までの間に私の事務所前から
花二輪を持ち去ったということになる。

いつも何か物事の節目、或いは私が何か行動した後には
必ずと言っていい程に私の事務所に何らかの小細工がな
される。この6年間いつもそうである。
従って、今回の花泥棒も花自体が持ち去られるとまでは
予想はしていなかったが、色々な行動や展開があって、
そろそろまた私の事務所に何らかの小細工がなされるだ
ろうということは何となく予想していた。

そろそろ24時間体制での防犯カメラの設置も致し方な
いかなと思うのである。私のこの6年間の体験上、カメ
ラには意外な人が映っている可能性が高い。

それが現実である。

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