木村正治のデイリーコラム

木村正治(きむらまさはる)が世の中の様々な事項について思う事や感じた事を徒然に綴っています。

我が国の国益が大きく失われようとしている

2014-06-28 21:46:56 | インポート
 世間の人達の間にもまだ集団的自衛権の行使と普通の自衛と
の違いが混然としていて区別できていない事例が見られる。
 例えば集団的自衛権は必要だと息巻いていた人にどうしてです
か、と尋ねると、
「そりゃそうだろ。もしも尖閣諸島が奪われそうになったら自衛隊が
 戦わなくてはならないじゃないか。アメリカ軍もこれに加わるのは
 当然じゃないか。」
と言う人がいたがこれは集団的自衛権ではなく普通の自衛である。
更には日米同盟の範疇である。
 また別の場面で集団的自衛権が必要だと答えていた人にどうして
ですか、と尋ねると
「当たり前だろ。日本が攻撃されたら自衛隊が防衛するのは当然じゃ
 ないか。」
と言っていたが、これも普通の自衛であって集団的自衛権ではない。
 世間で何となく賛成を述べている人達の中にはこのように集団的
自衛権と普通の自衛との違いを理解できないままフワッとした空気
の中で賛成を唱えている事例が見受けられる。

 実際に集団的自衛権が行使されたら現実にどのような状態になり
何が引き起こり、後々どのような問題が生じるかという具体的現実的
想像力、思考力が現在の政治家や政党そして付和雷同する人達に
は欠落している。
 後々になっていつものように取り返しがつかない事態になった、と
嘆き悔やむのだろうか。そしていつものようにその反動で全てを否定
し自己否定、自虐へと陥っていくのだろうか。
 集団的自衛権という言葉からは今一つ実感が湧かないだろうが、つ
まり他国と一蓮托生の軍事的行動を海外で行うということである。やや
汚い表現を使えばグルになって軍事行動を共に行うという意味である。
 一蓮托生でつまりグルになってどこかの国々に対して軍事行動を取っ
たなら我が国までもが恨みの対象にされ、報復の対象にされることに
なる。そうすれば我が国の本土が核攻撃や軍事攻撃を受ける悲惨な
事態を招くことにつながるという連鎖が今の政治家や政党、付和雷同
する人達には想像できないのだろうか。
 イラク戦争が新たに勃発しそうであるが、勃発したら集団的自衛権
の行使ということで自衛隊がアメリカ軍と共に一蓮托生でイラクに出向
きイラク軍やイラク国民を攻撃することになる可能性が高い。いやいや
自衛隊はそこにいるだけでイラク軍を攻撃はしないという事は許されな
くなる。それが軍事行動を共にするという現実である。そうすればこれ
まで親日であったイラクにアメリカ軍と共に攻撃を加えることになり、イ
ラクの親日の感情が壊れていくことになるであろう。分からないだろうか。
 中東戦争が勃発しそうな気配であるが、勃発したなら自衛隊は集団的
自衛権の行使という大義名分の下でアメリカ軍と共に一蓮托生の軍事
行動を取るべく中東地域へ出向くことになる。イランやサウジアラビア
というこれまでは親日であったアラブ諸国に対してアメリカ軍と一蓮托生
で軍事行動、軍事攻撃を行うことになるのである。そうすればこれまで
親日であったアラブ諸国の我が国に対する認識や感情が壊れていく
ことになる。その事の重大さ、失われる国益の大きさが理解できないの
だろうか。
 もし理解できないまま集団的自衛権の行使容認を叫んでいるのだと
すれば余りにも想像力と理解力が欠落している。

 イラク情勢の緊迫化でたちまち日本国内のガソリン価格が跳ね上が
った。1リットル当たりレギュラーガソリンで15円程高くなった。
 よく考えれば今のイラク政権はフセイン大統領を抹殺したアメリカが
中心となって樹立した政権であるから、イラク国内の他の民族や勢力
と軋轢が生じるのは必定で、先日はそのイラク政権の要請を受けてア
メリカがあわや空爆再開かという手前まで事態は進んだ。
 イラク戦争を勃発させるつもりだろうか。
 そこからウクライナ騒擾、シリア問題、グルジアへと引火させたら中東
戦争へと誘爆される危険性がある。集団的自衛権の行使となれば自衛
隊がアメリカ軍と一蓮托生でこれらのすべての紛争や戦争に駆り出され
る危険性が現実味を帯びてくる。
 我が国が巻き込まれる必要のない戦争に巻き込まれれば失うものは
計り知れず大きい。
 とにかく戦争を仕掛けたい人達がいる。
 煽っては仕掛け、潜り込んでは仕掛け、騙しては仕掛け、そして戦争を
勃発させていく手法はお手の物である。マッチポンプのプロと言える。
 しかしメディアではこのマッチの姿は決して報道せず、火消しに回る時
のポンプの姿だけを仰々しく大々的に世界中に向かって報じるために多く
の人達が仕掛け人達の真の姿を理解できないままに、アメリカこそが平
和の使者で世界平和のために尽力している、とつい信じ込んでしまうので
あろう。
 アメリカが本当に真の世界平和のために尽力してきた存在ならほとんど
多くの世界規模の戦争は発生していない。

 しかし残念ながら我が国は、水戸黄門のような筋書きが予め誰にでも
分かっているようなテレビドラマよりも筋書きが見え透いた展開で7月1日
にも集団的自衛権の行使が閣議決定される見通しにある。与党の公明党
が当初はゼスチャーや間合い稼ぎのポーズとして集団的自衛権の行使に
抵抗を示していたが、予想通りに最後は合意に回って閣議決定がなされる
展開になった。公明党も情けない。そしてこのような重大な内容が閣議決定
されるという現実は国会が存在しないに等しい状態で、国会議員にとっても
自己否定行為になってしまう。
 とにかくアメリカは我が国に一刻も早く集団的自衛権の行使をさせたくて
焦っている。その理由は3つある。
 まず1つは、アメリカの財政が逼迫していてアメリカ軍の軍事展開を維持
できなくなっているためにその下請けとして日本の自衛隊を使いたいからで
ある。
 そして2つ目の理由は、こちらが主目的であるが、日本の与野党の政治家
をこき使う一人のジョセフナイ氏が論文でも述べていたように、尖閣諸島海底
に眠る中東以上の膨大な石油の利権をアメリカが手に入れるために先ず台湾
をも巻き込んだ形で日本と中国との武力衝突を生じさせる、そこにアメリカ軍
も絡むが途中でサッと引き日本と中国との全面戦争に誘導する、そしてタイミ
ングを見計らって双方共に傷付き犠牲が生じた頃にアメリカがレフェリーのよう
な顔をして仲裁に入り、アメリカの優位性を保ちつつ存在感を誇示し尖閣諸島
周辺の管理権をアメリカが手にする、そして尖閣諸島海底に埋蔵されている
中東諸国並みかそれ以上の埋蔵量の石油の権利をアメリカとその資本が手に
入れる。そのための日本への集団的自衛権の行使の要求なのである。
 更に3つ目の理由は、崩れゆくドルの体制を防衛するために世界各地で戦争
を勃発させなければならないシステムがあり、これも大きな理由の1つである。

 このような視野があるためにアメリカは日本に集団的自衛権の行使を容認
させる政権与党を誕生させたとも言える。
 国民はもっと真実を知らなければならない。
 このような視野のために自衛隊の若者が死ぬことになるのである。
 良識ある日本国民の多くは怒りに掻き立てられるであろう。
 これから自衛隊の若者が日本の防衛とは関係のない世界各地の戦場で
死んでいく世の中になるのである。
 本当にこれで良いのだろうか。
 正気とは思えない。
 きっかけは何であれ、武力行使が始まってしまえば物事は次第にエスカレー
トしていく。それは歴史が証明している。今すぐにではないにしても、いずれ
は時局の悪化のために自衛隊本体を補うための部隊を志願兵という形によ
って「募集」していくようになるだろう。
 更には時局が悪化していき志願部隊だけでも人員が足りなくなり、ついに
広く国民の10代後半から30代前半までの若者を「徴兵」「徴集」する事態に
なっていくであろう。
 今、我が国はかけがえのない大切な物事を見失おうとしている。

 また今後は国民の反対の多い内容はことごとく国会での審議や議決を経
ないで閣議決定によって強引に決定していく展開が増えていくのではないか
という危惧を禁じ得ない。
 我が国の民主主義や国益、平和遵守と言う大切な柱が崩れようとしている。
 国民が目を覚まし社会的怒りを以って止めようとしない限りタガの外れた
内閣は猪突猛進を止めようとはしないだろう。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

アメリカ映画から予感する世の中の動きや現象

2014-06-26 21:13:55 | インポート
 日本映画はそうでもないが、アメリカ映画特にハリウッドが制作
する映画は単なる作品ではなく何かの暗示であったり予告めいた
ものであったり、世の中へのメッセージである事が少なくない。
 アングロサクソンの風習としてこれから何かを世の中に行う時は
事前に世の中にメッセージめいたものを発して行うという事がある
ために映画もそのシグナルとして使われているなと感じる場合が
よくある。
 そのような感覚と視点で映画館に行ったりDVDを観ればより社会
的になるのではなかろうか。
 特に政治家や官僚はそのような感覚を意識して映画を観察する
べきであろう。

 今から15年~13年前頃に上映されていたアメリカ映画の中に
「マトリクス」や「バイオハザード」の作品が何作かあったが、今振り
返って見れば何かに気付かないだろうか。そう、マトリクスやバイオ
ハザードの映画の内容がそっくりそのままに近い形で世の中の現実
になっている事に驚かされる。
 マトリクスは当時はまだ見慣れていなかったバーチャル空間と現実
空間との間を往来するサイバー電子を主人公に置き換え、コンピュー
ターウイルスらしき敵とインターネット空間と現実を往来しながら戦う
という作品であったが、あの映画で表現していた内容は今では人々の
現実の日常生活の一部分となっている。
 またバイオハザードは映画そのままの内容が現実に世の中に展開さ
れている。
 我が国でも宮崎県での鳥インフルエンザの猛威があり養鶏農家が
悲惨な思いをしたが、あれはまさにバイオハザードであった。中国での
SARSも同様にバイオハザードであった。仕掛けも背景もまさに映画の
ストーリーそのものであった。

 このような視点で現在上映されているアメリカ映画を観察すると、近い
うちに彼らが何を世の中において試みようとしているのか、何が起きる
可能性が高いのかをある程度予感することができる。
 アメリカ映画は単なる娯楽作品ではなく政府や軍、更にはそれらと連携
している大資本が関わっているからである。
 日本の俳優や女優は単なる芸能人の範疇を超えないが、例えばハリウッド
の俳優や女優というのは単に俳優業や女優業をしているだけではなく時には
各国の首脳に会ったり社会的な働きかけをしている場合が多い事に気付く。
 つまり政府や何か組織の代理人として、または工作員とまではいかないま
でもそれに近い役割をこなせるような訓練を受けている、それに容姿風貌も
伴っている、という姿である。

 レーガン大統領は元映画俳優であるが単なる元映画俳優というのではなく
映画俳優もこなせる事ができた訓練された人物だったと見るべきである。
 アーノルドシュワルツェネッガーもカリフォルニア州知事になったがこれも
同様に見るべきである。ショーペンも代理人のような活動をしている。また
トムハンクスや少し宗教の臭いがするがトムクルーズも社会的活動をしている。
 近いうちには女優のアンジェリーナジョリーや俳優のベンアフレックが政界進出
をする予定のようだが、これは日本においてよく芸能人が立候補するような浮つ
いた動きではなく、予定されていた予想されていた動きと言える。
 ハリウッドとはこのように映画作品の役者ではなく映画俳優や女優もこなすこと
ができる世の中における役者を計画的に育成していると見える。
 このような視点で見れば映画や映画産業も奥深い。
 映画を国家戦略として使用するアメリカは発想が大胆でもある。
 またそれはかつての統制映画とは全く違うものである。

 先日、映画館のレイトショーで映画「ノア」を観た。
 作品の感想は観た人によって人それぞれだろうが、私は何故今この時期に
ノアの方舟を主題にした映画が制作されて上映されているのかという背景と
意味について思いが巡った。
 地球規模の気候変動、また太陽系や銀河系レベルでの宇宙規模の様々な
現象が生じている現在、専門家の間ではノアの方舟の時代のような天変地異
レベルの大洪水が今の時代に生じるのではないか、とまことしやかに囁かれて
いるのでそのような背景を受けているのだろうかと感じた。
 今年に入ってからもナイアガラの滝が凍結したり、長野県で氷点下30℃を記
録したり、地球上で寒冷化している地域と温暖化している地域とが入り混じったり
、南半球では異常熱波で飛んでいる鳥が焼け落ちたり、北海道で異例の梅雨が
生じたり、また先日は6月下旬であるにもかかわらず東京都内で雹が降り注ぎ積
雪するなど地球そのものが変化していると言える現象が多い。
 或いはノアの方舟は限られた一部の人間と動物のつがいが生き残るという聖書
の中の物語であるが、近いうちにそのような事態が発生するかもしれないという
制作者側からのメッセージなのだろうか。
 何の意味も狙いも背景も意図もなく映画、特にアメリカ映画は制作されないため
につい考えてしまう。

 現在上映中の映画「ポンペイ」も火山の大噴火でポンペイという古代都市が滅亡
した史実の話である。
 この映画は映画音楽とストーリー、映像とがマッチして良い作品であった。
 どこか私にインスパイアしてくれるエンカレッジしてくれる映画であった。
 古代ローマの世界、紀元79年の時代、ケルト人、奴隷、奴隷同士を戦わせる
剣闘士、コロシアム、そしてポンペイの街、元老院、ローマ兵、階級を超えた禁断の
恋、火山の大爆発、滅びゆく街、逃げ惑う中における人間模様、そしてクライマックス
という要素の詰まった作品だった。
 この映画が何故この時期に制作され上映されているのか、と考えた。
 火山の大噴火で都市が滅亡した話が何故今この時期に映画化されたのか。
 そう言えば富士山の噴火が近いと危惧されている。
 富士山に限らず白山や日本国内の休火山が近々噴火するのではないかと
懸念されている。また日本に限らず世界各地の火山が大噴火するのではな
いかと現在危惧されている。
 そのような背景とこの映画「ポンペイ」の制作とは無関係、無縁ではあるまい。
 映画「ポンペイ」の火山の大噴火に見舞われるポンペイの街が私には近い将来
の東京の街に重なって見えてしまった。つまり富士山の大噴火に見舞われて火山
灰や溶岩流に見舞われて麻痺していく東京の街の姿である。

 少なからぬアメリカ映画は数年すれば、あれっ、これはまるで映画そっくりの光景
だなというような感じで現実の世の中に現れたり具体化されている事例が多々ある
ので、現在上映中の「ノア」も「ポンペイ」も何らかのメッセージや意味が込められて
いるのだろうか、とつい私は受け止めてしまう。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

我が国は世界の債権国にして対外純資産世界トップなのだが・・・

2014-06-22 20:30:19 | インポート
 色々と真実を知れば、日本円こそが世界の基軸通貨である事
が分かる。事実上の世界基軸通貨は円だと言える。
 しかしアングロサクソンがそれを認める事をプライドが許さない
ために様々なカラクリを用いてドルが世界の基軸通貨であるかの
ように装っている。これが世界の現実である。

 私達は日本の財政が厳しい、だから消費税増税やむなし、社会
保障も破綻寸前だというように吹き込まれているが、本当に日本
が有する資産を用いれば全ての国民が医療費無料、大学までの
学費無料、年金も大幅に受給額増、子供手当を全ての世帯に充実
させる事も勿論可能、その他様々な社会インフラの充実等で国民
に還元される筈なのだが、どこかで搾取されているために国民にま
でその恩恵が巡ってこない。
 過日、国連にて日本が日本の財政は厳しい、破綻寸前だという
趣旨の演説をしたところ他の世界各国の方々が口をあんぐり開け
たまま驚いた表情を浮かべ、日本の代表の人達は一体何を言って
いるのかという反応をしたそうである。
 世界から見れば日本が凄いからこそ円の価値が上がっていく、
それが円高なのだが、何故このような凄い国が自虐的演説をする
のかというような反応だったようである。

 国債発行額が1000兆円になったから国家財政が破綻すると
私達は喧伝されて刷り込まれてきた。しかし国債を購入している
のはほとんどが日本国民である。政府の側からすれば帳簿上は
借金という名目になるが国債を購入した日本国民は手元に金融
商品としての国債を持っているわけだから国民の側からすれば
これは資産となる。国債はいずれ償還されるのであるから。
 もしも国債の多くを外国人が購入しているならば正真正銘の
借金となりアメリカのような悲惨な国家財政になるが、日本の場合
は1000兆円の国民資産が国民の側にあるとも言える。
 株式会社が株を多数発行して多くの人達や投資家が株を購入
したらその株式会社は借金まみれなのだろうか?
 勿論そうではない。
 国債も限りなく株式に本質は似ているとは思わないだろうか?
 つまり国債も株式も資金調達の手段である。
 株式は配当がされ、国債は償還が行われる。
 株の配当は会社の決算により影響され、国債の償還は利回り
運用によって影響を受ける。

 私達は大変だ大変だと吹き込まれて負担増やむなしにされてい
るが、真実は違う。我が国は世界各国に資金を貸しているがアメリ
カのように他国から借金はしていない。ましてやギリシャのように
身の丈を遥かに超えた額の借金を外国からしていない。ギリシャは
破綻するべくして破綻した。我が国とは構造が全く異なっておりギリ
シャと比較する事自体が無意味だと言える。
 我が国の対外純資産は20年以上、世界トップである。
 2009年のデーターでは我が国の対外純資産は280兆円で世界
トップである。つまり我が国は世界に対しての債権国なのである。
 資金調達手段の国債の購入もほとんどが日本国民のためにそれ
らは国民の資産である。
 国会で国会議員が審議することができるのは一般会計と云われる
90兆円分の予算のみである。その一般会計90兆円のうち税収によ
るものが40兆円少々であるから、残りの50兆円分を国債により調達
しているという事である。
 更には国会で審議されない、国会議員もチェックできない特別会計
という予算が毎年合計で200兆円強あり、これは何の目的にいくら使わ
れているのか国民や国会議員は知ることができない。また毎年の特別会
計200兆円の財源がどこから出ているのかさへ国民や国会議員は知るこ
とすらできない。
 財務官僚のトップのみが財源と使途、使途額を知っている。

 つまり我が国は資産が豊富で債権国であり国民資産も多く豊かな筈
なのである。しかし国民は何故か苦しい。それは我が国の資産が国民
にまで還元されないでどこかで搾取されているからである。
 どこで搾取されているのか、そのどこかを国民の皆が知るようになれば
世の中は変わっていくだろう。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

外務省の担当者が私に教えてくれた世党という感覚

2014-06-18 20:54:47 | インポート
 政党について世間には与党か野党か、という視点と発想しか
無いが、私は世党(せとう)という感覚を大切にしていきたいと
思うようになった。
 世党である。
 与党、野党、それだけでなく世党。
 その心は世の中に立脚した政治感覚を大切にし現実社会や
実社会に裏打ちされた活動や提言を重視したいという感覚である。
 与党呆けも野党呆けもせず、また霞が関呆けもしない、引き締ま
った現実社会感覚とリアリズムに則った政治、政策、提言、社会
的行動を大切にしたいという気持ちである。
 先日、一人の国民として質問したくて外務省に電話して担当者
とのやり取りを行い、その余りものふやけぶりと、余りもの社会的
無知ぶり、とんちんかんさに驚き呆れ、新たな意を強くしたのであ
った。
 外務省の方々は自分達はエリートだ、自分達は専門家だと思い
込んで年月を過ごすうちに、社会的無知、世間知らずになっていく
のではないかと危惧している。
 私に世党という感覚の大切さを教えてくれたのは外務省の担当者
の社会的無知ぶりであった。

 外務省とのやり取りを以下に少しだけ記したい。
 先日、外務省北東アジア課に電話をして拉致問題について色々と
質問をした。担当者延べ2名の方と話をしたが、担当者の段階では
ほとんど肝心要な内容はほとんど何も知らない、知らされていないの
だな、という事がよく分かった。
 またしばしば私が聞く質問に、
「それはお答できません。」
という回答が多く、中には何でこのような事にも回答できないのかと
驚くような事が多かった。
 例えて言うならばスマホが普及している中で伝書鳩の話を回答さ
れているかのような感覚になった。
 本当にあなた達は知らないのですか、と質問しても
「知りません。」
「その件は回答できかねます。」
という場合が多く、40分余りの電話での質問を終えてがっかりし、ま
たこれで本当に拉致問題は解決するのだろうか、と不安になった。
 担当者レベルでは本当に何も知らされていない、知らないという事実
だけがよく分かった40分間少々のやり取りであった。
 然るべき方々が
「外務省を通じても何もできないよ。」
とおっしゃっていた意味がよく分かった。
 私が最後に
「あなたは本当に何も知らないのですね。」
と言うと担当者はプライドだけは高いのか、語気を少し荒げていたが。
「お役所的な回答ですね。」
と私が言うと、それを皮肉の意味だとすら理解できず
「ええ、ここは役所ですから。」
とまともに回答した事には驚いた。
 最近ではまだ市役所のほうが有機的な回答をする場合が多い。

 また別の日に一人の国民として北方領土問題について確認したく
て外務省ロシア課に電話をかけて質問をした。
 非常にガードが固く、私の質問に答えられない若い女性職員に私が
何度も上の上司と代わってくださいと頼んでも、その度に
「少々お待ちください。」
と言って数分間沈黙してはまたその若い女性職員が消え入りそうな
声で受話器に出てくるという繰り返しで20分少々やり取りをした。
 普通は部下や若い担当者が返答に困ったり説明できないでいると
すかさず上司が代わって出て説明をするというのが多くの企業や組織
の姿であるが、外務省では部下や若手が回答できずにいたり返答に
困っていても上司が代わろうとしない、また相手から上司に代われと
言われても決して上司が電話に出ようとせず逃げているという変った
文化の組織と見えた。
 プーチン大統領ご本人が北方領土の全てを日本に返還したいという
姿勢と見解になっている現在、どうして物事が動かないのかというのが
質問の本質である。
 あなたの上司は絶対に電話を代わろうとしないのですか、あなたでは
説明や回答は不可能でしょう、と尋ねても消え入りそうなか細い声で
「そうですね・・・・・・・ええ・・・・・・・・・・はい・・・・・・・・。」
というような回答ぶりであった。
 外務省ロシア課は平素は何をしているのか国民として不安になった
ので色々と質問したが、消え入りそうな小さな声で幾つかの事業の説明
をしてはいたが。
 一人の国民として真摯に尋ねているのだから、あなた達も誠意を持って
回答してくださいよ、と私もつい苦言を述べた。
 外務省は先日の拉致問題についての私の質問といい、今回の北方領土
についての質問といい、国民からの質問に全く対応できないと感じた。

 外務省の対応は非常に儀式的かつ硬直的でお役所的である。
 外務省の文化はかなり世間一般の感覚とは乖離しているように感じた。
 電話でやり取りした限りでは彼ら彼女らが本当にこれで大丈夫なのだろ
うか、という国民としての不安が胸中に渦巻いた。
 これではいけない。
 役人呆けも霞が関呆けも、そして与党呆けも野党呆けも骨なしになる、
だからこそ在野にあっても凛として現実社会に立脚した精神で引き締ま
った社会行動と政治活動、提言、政策を積み上げていかなければならない
という思いが強く湧いてきたのである。
 外務省の担当者に電話をしてやり取りをしなかったならば私の中にこの
世党という感覚は芽生えていなかったとも言える。
 やはり人生の時間に何一つとして無駄はない。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

朴槿恵大統領はラストプレジデントとなるか

2014-06-13 22:59:15 | インポート
 韓国について一人の日本国民として思うところを述べたい。
 ラストエンペラーという事がかつてあったように、ラストプレジデント
の可能性が高くなってきたと見える。
 つまり朴槿恵大統領が韓国最後の大統領になるという可能性が
高いということである。
 
 専門家の意見は真反対に割れている。
 つまり韓国が間もなく北朝鮮を併合して朝鮮半島を統一するという
専門家と逆に間もなく北朝鮮が韓国を呑み込んで朝鮮半島を統一
するという専門家とに割れている。
 共通しているのは朝鮮半島に新たな統一国家が誕生するという
点である。
 さて、どちらなのであろうか。
 私は一人の日本国民として北朝鮮が韓国を呑み込んで韓国が消滅
して朝鮮半島に新しい統一国家が誕生する可能性のほうが現実味を
帯びておりかつ可能性が高いと感じている。

 朴槿恵大統領その人本人は親日なのであろうが、反日でなければ
活動できなくされる韓国政界の異常な実態の中で御本人が最も良心
の呵責に苛まれながらも苦しんでいることであろう。
 また朴槿恵大統領御本人がきっと、
「ああ韓国という国家が自分の代で消滅してしまう。」
という現実を痛感し体感しているのではないだろうか。
 その焦りの極地から過激なまでの反日の言動になっている、最後の
あがきとして激しく反日を叫ぶことで韓国外部へと苦境の矛先を向けて
何とか局面を打開したいという焦りの極地にあるようだが、極めて韓国
を取り巻く現実は厳しいであろう。
 韓国は早くて来年、もしくは再来年辺りに韓国という国家を終えざるを
得ない可能性が高いと感じる。
 朴槿恵大統領は韓国最後の大統領になる可能性が現実味を帯びてき
ている。

 来年は在韓国アメリカ軍が韓国から撤退する。

 何らかの大変動が朝鮮半島で生じる気配が濃厚である。
 その時に我が国は集団的自衛権の行使と称して自衛隊を朝鮮半島の
有事、動乱に巻き込ませるような事があってはならない。
 もし朝鮮半島の動乱が勃発しても我が国は高度な政治判断としてこれ
を傍観するべきである。朝鮮半島の政体を巡る力学の変化が生じたなら
ばこれを朝鮮民族の自らの解決課題として決着がつくまで我が国は傍観
するべきである。
 もしも我が国に滅亡する韓国が破れかぶれに何らかの危害を加えてこ
ようとした場合、もしくは混乱に乗じて我が国に敵対するような軍事行動を
我が国に向けて行った場合は毅然として自衛権を行使して自衛隊はこれを
撃滅するべきである。
 様々な現実を知れば北朝鮮が我が国に危害を加えてくる可能性は限りな
く低い。むしろ破れかぶれになった韓国の動向に注意するべきである。

 思えば李明博・前大統領が日本人の逆鱗に触れるパフォーマンスを行った
ために多くの日本人のひんしゅくと怒りを招き、その結果、韓国への日本人
旅行者は激減し韓国経済は更に冷え込み、また数年間続いた韓流という現象
も下火になりほぼ終わってしまった。
 自業自得とはいえ、あの頃から韓国は国家としての末期状態に入っていた
のであろう。
 恐らく、韓国が北朝鮮を間もなく併合するという専門家の見解が見誤っている
のではなかろうか。
 果たしてどうであろうか。
 ただ、激しい反日を是としてきた韓国という政体や統治機構としての国家が
消滅したとしても同情する日本人は極めて少ないように思える。勿論、善良で
良識のある個人としての韓国人も存在するが、それとは別として、反日として
の政治的言動ばかりが目立っていた韓国という政体は、もし新たな朝鮮半島に
おける統一国家が韓国ほどの反日姿勢でないのであれば、むしろ消滅してくれ
たほうが我が国にとっても害がなく否定するべき現象ではないであろう。
 朴槿恵大統領はラストプレジデントとなるだろうか。
 反日政体が消滅するという視野に立てばあながち私はこれに否定的ではない。
 あとは軍事的衝突を以て朝鮮半島に新たな統一国家が誕生するのか、それ
とも超越した個人や影響力のあるキーパーソンが特使として互いに働きかけて
動き平和裏に統一国家の誕生へと至るのか、その何れかになるのかは分らない
ができれば平和裏に新たな政体が誕生する道を辿って欲しいものと願う。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする