木村正治のデイリーコラム

木村正治(きむらまさはる)が世の中の様々な事項について思う事や感じた事を徒然に綴っています。

市議会特別委員会の再編

2008-05-30 23:19:04 | インポート
 東大阪市の臨時議会が開かれ、特別委員会の廃止と新
設に関する手続きが行われた。
 地方自治法第110条、また委員会条例第3条の規定
に基づき交通対策特別員会、都市整備特別委員会、職員
の労働組合活動に関連する事務調査特別委員会が廃止さ
れた。
 
 新たに新設された特別委員会は、まちづくり特別委員
会、少子高齢化対策特別委員会、行財政に関する事務調
査特別委員会であり、私はまちづくり特別委員会の副委
員長に選任された。

 時代の変化に応じて求められる主題や課題も変わって
いくために特別委員会のいわば再編は避けられない流れ
であったと言える。

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旗は折れても灯はあるか

2008-05-28 23:18:20 | インポート
 朋あり遠方より来るとは孔子の言葉だが、さて私が友
であったかどうかは別として遠方に出向いた。
 前触れもなく、突然に出向いた。
 今の時代、カーナビに住所を入力すれば即座に画面に
地図が表示され道先案内を始めるので労することなく目
的地に辿り着くことができる。

 大阪から姫路へ行くくらいの進路を、そのまま東へ向
けると名古屋界隈になる。意外と近いということに驚い
た。そろそろ積もり話でもしてみようかと思ったのだ。
 旗を掲げて戦ったが、志叶わず目標に届かず無念の思
いでこの街を去った人を。約四年前、叫ぶようにしてこ
の街を去った人を。
 歳月の流れはいくばくかのほとぼりを冷ましていく。
 だから今なら話せることもあるだろう。
 様々な裏切りや仮面の下の別の顔に愛想を尽かし、こ
の街を去った人。数字では届かなかったが戦いには敗れ
たのではなかった。

 私がこの数年間、何も音沙汰しなかったのはかける言
葉が他人事になることを避け、またしばらく声をかけな
いほうが良いだろうという配慮からであった。
 逃げたと言う人もいる。尻尾をまいて逃げたという人
もいる。確かに旗を捨て、私にも何も言葉すらかけず姿
を消したのは残念だった。
 しかし私はそれを恨んだこともない。軽蔑したことも
ない。それは旗を掲げて戦った者にしか分からない心境
というものがあるからだ。

 杞憂に終わったが、車を東へ走らせつつ負け犬にだけ
はなっていないで欲しいという一抹の思いを持った。
 この世界はどこかで人間性を失ったのではないかと疑
うような場面が多く、しかし人間性を失っては立っては
いけぬ世界でもある。
 事実は小説よりも奇なりという。
 当時は私も理解できなかったが、今の私はその人が置
き土産のように残した叫びの意味を理解できる。

 その当時からすれば人模様もそこにいる人々の物語も
随分と変わった。その人はその後の物語を知らないだろ
う。恐ろしく豹変する人模様である。いや、その当時か
ら実はそうであったのだが、私がただ気付いていなかっ
ただけだったと言えるかもしれない。
 だからその人の叫びの意味が当時は理解できないでい
た。今、私はその人が残した叫びをはらわたの中で所有
している。きっと同じ音がしている筈だ。
 またいつか語り合う時間も取れるでしょう、私はそう
言い残して帰路についた。

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友好関係の中で向き合うべきもの

2008-05-26 12:25:31 | インポート
 島根県が竹島が固有の領土であることを明記して教育
の一環として取り組むことを表明した。極めて自然な事
であり、良いことだと思う。
 当然ながら韓国はこの動きに対して反発し、メディア
を通じて批判報道を行っている。

 双方の主張が食い違うことは領土問題などではしばし
ばであるが、北極や南極のような場所でない、人々の生
活の歴史が長年もの間堆積している場所は歴史の経緯と
事実が存在する。
 相手が嫌がる話題に触れないでいつまでも時を過ごす
ことだけが友好ではない。嫌な顔をされようが、叫ばれ
ようが、事実は事実として存在する。

 懸念事項に触れないで相手と過ごすと友好だと思うの
は間違いである。日本人的な感覚からすれば話題を避け
て棚上げすることを繰り返して難を避けているつもりだ
ろうが、相手からすれば、黙認した或いは自分達の主張
を認めたと解釈する場合が多い。
 その為に物質的な既成事実を次々と重ねられていると
いう事例が尖閣諸島、竹島、北方領土の各地に見られる。
そればかりでなく相手は自分達の都合に立脚した理論を
事実の時空から遠い世代に向けて教育の中に刷り込み既
成事実化された世論の醸成に努めている。
 残念ながら日本では事実としての領土の問題を述べる
だけでナショナリズムだと論理が飛躍して自虐する場合
がある。事実を述べることはナショナリズムではない。

 相手を排除するナショナリズムと、自我とは根本的に
違うものである。真の国際化の時代にナショナリズムは
通用しないが自我は必要な要素である。
 相手と友好を結ぶことには意見の衝突も含まれる。あ
る評論家が「日韓の友好の気運の出たこの時期に何故、
竹島の問題を取り出すのか」と述べていたが見当違いで
はないかと思う。
 日韓の友好関係の中で竹島問題については正面から向
き合わなければならないし、向き合うべきものである。

 懸念事項を棚上げ、若しくは先送り、果ては話題にさ
へしないで場を過ごし以って友好と認識していては恒久
的に友好関係は結べない。また未来世代に対してかけが
えのないものを失ってしまう危険もある。

 冷静に考えてみよう。
 竹島問題に関して韓国が何故、国際司法の場に出るこ
とを避けているのかということを。

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ウクライナ青年

2008-05-23 14:16:59 | インポート
 昨夜はある会合で、ウクライナからの留学生と会話を
する機会があった。本人の談によれば、ウクライナはロ
シアの発祥の地であるとのことで、ロシア正教、科学技
術、ドフトエフスキー等の文化芸術面でも非常に誇りを
持っているようであった。
 たどたどしくも流暢な日本語で話すウクライナ好青年
と時間を確保できる機会があれば、北方領土についての
認識を意見交換してみたいものだ。

 主催された弁護士の方によれば、ウクライナでは小学
校の教科書に松尾芭蕉が掲載され、日本のわび、さびを
教えているとのことである。また東洋の作家では唯一、
日本の文豪が教科書に載っているとのことで、ともすれ
ば現代日本人が遠くに置き忘れた日本をウクライナの教
科書では教えているような気がした。
 海外から見る日本という視線は各国によって様々な姿
があるだろう。

 いかに日本の印象をよくするか、日本への心象を良い
ものにするかという戦略も国家戦略として重要な要素で
はないだろうか、と考えたものである。外交、交流、
相互留学、そしておもてなし、というように日本の至る所
で物事が深くなればそれだけ相手への日本の存在感が増し
ていくだろう。
 また日本の街の魅力、滞在している諸外国の人々から見
て日本の各都市に個性や魅力、滞在する喜びがあるかどう
かということも大切であろう。

 関西で神戸は港町、京都は古都、大阪はかつては商都で
あったし、滋賀県は湖都と特徴ある都市が隣接している。
 海外に日本を発信するためには、先ず私達が日本を知り
日本の良さや魅力を認識したり再構築していかなければな
らない。

 壇上で「私の国はこういう国です」と誇らしげに説明し
ているウクライナ青年の姿に、その逆の状況、つまりある
国の壇上に立ち、「私の国はこういう国です」と説明しよ
うとしている日本青年の姿を想像してみた。
 魅力的にあるいは誇りを持って日本を語るだろうか。
 自国への自我が確立されていてこそ相手を理解できる。
 ふと考えたものである。

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委員会視察

2008-05-19 17:53:37 | インポート
東大阪市議会の文教委員会で視察に参加する。今日と明
日の予定で、先ずは横浜市を訪問し、「よこはま教師塾」
について説明を受けた。

この取り組みは横浜市教育委員会が横浜市の小学校教員
を目指す者を対象に昨年から始め、106名が入塾し91
名が教員に採用されている。神奈川県外からの受験者が
全受験者の6割に上り、関西からの受験者も多いという。
中には遠隔地からの受験者もいて、横浜市に移住して学
校現場で講師などの仕事をしながら目標に向けて活動し
ている人もいるとのこと。
現在、横浜市の教員は大量退職の時期を迎えており、結
果として大量採用となっている。教師の質の維持と向上
が目下の課題であるとのこと。

私が大学生の頃、教師を目指していた同期等は教職過程
を履修して教育実習を経て教員免許を取得しても、採用
自体の絶対数が少ない時代だったためにその狭き門に苦
しんでいた光景を思い出す。

時代によって、また地域によって教育事情や教員の環境
も多少の違いはあるが、教育が重要な基礎であることは
いつの時代も共通している。

関西から移動して横浜市の議会棟にそのまま入り、ある
一室で説明を受けたものの、もう少し欲を言えば現場等
も見たかった。

明日は厚木市にて市立中学校の学校選択制について視察
を行う。東大阪市にても導入について議論があるが各地
の風土が垣間見えてくる。

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