木村正治のデイリーコラム

木村正治(きむらまさはる)が世の中の様々な事項について思う事や感じた事を徒然に綴っています。

愛子さまを次の天皇にとの議論について

2019-05-25 23:53:07 | インポート
 安定した皇位継承をするために、と愛子さまを次の天皇にという
議論が芽吹いてきた。
 待てよ、と自らの皮膚感覚のように立ち止まる。
 それは日本人としての遠い記憶から出てくる思いのようなものだ。
 愛子さまが女性天皇になられたら、その次の時代の天皇は愛子さま
のお子様にという議論になるため女系天皇になってしまい血筋が入れ
替わることになる。
 126代続いている古代からの天皇家とは違う「タネ」の、違う血筋の
天皇になっていくことに繋がるために愛子さまは素晴らしいお方だが、
愛子さまを天皇にという議論は国を皇室を誤る。

 テレビ番組のコメンテーターの多くは女性天皇と女系天皇との違い
すら分かっていないまま適当な意見や感想をお茶の間に垂れ流して
おり有害である。
 
 日本の歴史上、女性天皇は在位した。
 しかしそれは継投的な非常措置で、血筋が入れ替わる女系天皇は
日本の歴史上で皆無である。
 いにしへの世からいかに人々が皇統を絶やさないよう知恵を出してきた
かが分かる。
 愛子さまが天皇になられた場合、独身を貫かれればそれまでだが誰か
とご結婚されたならお相手は一般人男性か外国人男性かになる。
 そしてお子様が生まれて男の子だったとして、やがてそのお子様が皇太子
となり天皇に即位したなら天皇家とは血筋が違う、全く別の血筋の天皇に
なり皇統は絶えることになる。
 分かりやすい例えをすると、もしも愛子さまが男性の国会議員と結婚された
とする。(例えばの話である。)そしてお子様が生まれて男の子だったとする。
 その男の子が皇太子になり、やがて天皇に即位したならその瞬間に女系天皇
の誕生となり「ある男性国会議員のタネの血筋」の天皇が誕生したことになり、
これまで古来より続いてきた天皇家の「タネ」の血筋ではなくなる。
 事の重大さが伝わるだろうか。
 血筋が入れ替わるために女系天皇や女系天皇につながる女性宮家は
認めてはならないのである。

女系天皇の意味をよく知らないままの識者が性急に女系天皇につながる
女性宮家の創設や女系天皇容認に走れば、他の一族や外国勢力に天皇家
が乗っ取られる道を与えてしまう。
 皇統を絶やしてはならないからと愛子さまを皇太子にしてやがて天皇に
即位となると逆に皇統が絶えてしまうのである。

安定した皇位継承を絶やさないためには古来より先人があらゆる英知の
限りを尽くして工夫してきた内容を踏襲するべきである。
 敗戦後にあたかもGHQの意向であるかのように偽装したり忖度した当時の
中枢にいた反日日本人が昭和天皇をも騙し11の宮家を廃止したことが皇族
を激減させている。
 時代をまたいで代替わり毎に皇室を弱体化させやがて天皇廃止へと狙い
すましてきたのはGHQではなく、実は中枢にいた反日日本人だった。
 GHQ内には皇統を絶やすことまでの考えはなく、むしろ王室や皇室の尊重者
が多かったのである。
 GHQの威光を隠れ蓑にして皇統廃止を虎視眈々と狙って昭和天皇を騙した
のは当時の側近に潜んでいた反日日本人なのである。
 皇統を安定的に継承していくためには、例えば廃止された11の宮家の子孫
を皇族に戻すことも良い悪いは抜きにして必要ではなかろうか。
 もはやすっかり民間人として俗にまみれて生活しているかつての宮家の子孫
を皇族に戻すことは難しいとの指摘もあるが、人物が清廉で特に人格的な欠陥
や反社会的な問題点が無ければ、皇統を安定的に継承するという大義のために
は必要な選択肢ではあるまいか。

 現状では悠仁さまがいずれの御時にか天皇に即位されることが皇統を
継承することになり自然な道かと見える。 

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女性天皇と女系天皇をセットにして容認に誘導する狡猾な手法

2019-05-09 17:20:20 | インポート
 懸念していた通り、新天皇陛下が即位されて以降、メディアを
通じて女性天皇と女系天皇をセットにしてこれを容認するべきだ
という論調が展開され始めている。
 安定した皇位継承を維持するためにというもっともらしく聞こえる
大義名分を前にして実はとんでもない種をはらんでいる。
 何とかして天皇家を乗っ取ろうとする様々な勢力や一族からすれば
渡りに船、まさに狙い通りの誘導であろう。
 もっともらしく聞こえる理論に邪悪な企みを紛れ込ませて国民に
知らせないまま企みを成就させようとする手法である。

 女性天皇は過去の歴史において即位されており問題ないが、
女系天皇は血筋が入れ替わり他の一族に天皇家が乗っ取られて
しまうために絶対に認めてはならない。
 女性天皇と女系天皇との違いが十分に知らされないままセットに
されて容認するべきだという方向にメディアで流されている現状は
危ういものを感じる。
 各テレビ番組で意見を述べているコメンテーターの方々も女性天皇
と女系天皇との意味や違いが分かっていないまま良いのではないか
という程度の軽い気持ちで臨んでいるようにしか見えない。

 例えば愛子さまが将来にご結婚される場合、お相手が日本人なら
皇族男子がいないために一般男性になる。
 お相手が外国人男性になるかも知れない。
 或いはお相手が日本人に見えるが日本人ではない男性になるかも
知れない。
 いずれにしても愛子さまとお相手の男性との間にお子様が生まれ、
男の子が生まれ、何らかの事情や変化が生じて皇位継承順位が1位
にされてやがて新たな天皇陛下に即位されたなら、この瞬間に女系天皇
が誕生したことになる。
 
 しかし、この瞬間にこれまで続いてきた男系の血筋は絶えてしまい全く
違う血筋の全く違う天皇陛下になってしまうのである。
 男性のみに継承される遺伝子をX、女性のみに継承される遺伝子をY
とすると、これまでの日本はずっとXYやXY´というような遺伝子の天皇家
の血筋を連綿と守ってきた。
 男系のX遺伝子が連綿と守られ絶えていない、これは世界でも日本の天皇家
だけであるとも言え、それゆえに世界の人々は日本の天皇家、皇室を讃え
その2000年以上も続く血統の価値を知っている。
 しかし肝心要の日本人が戦後74年の悪しき教育のせいもあってか天皇
陛下とは何かというそもそもの本質が教えられてこなかったために知らされて
いない状態になっている。
 この珍現象が女系天皇を容認するべきだという議論が生じてしまう余地を
与えてしまうのであろう。
 さてこのXY遺伝子の天皇陛下が、愛子さまとお相手の男性との間に生れた
男の子が天皇陛下に即位されて女系天皇が誕生すれば、遺伝子がX´Yや
X^Y、X”Yというような全く違う内容の天皇陛下となってしまい天皇陛下という
姿形や名は残っても中身が全く違う血筋の天皇陛下にされてしまう。

 従って何とかして天皇家を乗っ取ろうとしている一族や勢力からすれば
女系天皇を容認することは願ったり叶ったりで、日本が天皇陛下を明け渡す
ことにもなり、絶対に認めてはならない。
 女性天皇は問題ないが女系天皇は絶対に不可、認めてはならない。

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令和元年明けましておめでとうございます

2019-05-01 00:58:45 | インポート
 令和元年になった。
 令和元年明けましておめでとうございます。
 良い時代になるように、と新たな元号の幕開けに願う。

 さて、新元号に変わってめでたいのだが皆が祝賀ムード一色に
染まった日付が変わったこの瞬間、日本人の一人としてある事を
申し上げたい。
 それは日付が変わったこの瞬間に日本から天皇陛下がいなくなった
という冷徹な事実である。
 一部の新聞では5月1日午前0時に皇太子が即位と見出しにされて
いたが、日付が変わると同時に皇太子が自動的に新たな天皇陛下に
即位したことにはならない。
 即位の儀式は本日の午前10時30分から始まるので、それまでの10時間
半余り、日本の歴史が始まって以来初めて天皇陛下が空位、存在しない
という事態が生じてしまった。

 平成天皇(4月30日までは今上天皇)が皇太子への「譲位」を願い
ながら、菅義偉官房長官と安倍晋三首相とが決して譲位をさせようとは
せず昨日の4月30日に「退位」にさせてしまった。
 昨日4月30日に「退位」のみの儀式だけにして終わらせてしまった。
 本来なら昨日中か本日5月1日のどちらかで譲位・受禅という天皇陛下
と皇太子とが同時に臨席されての古代から行われてきた「皇位継承」の
儀式をしなければならなかったのである。
 美智子皇后陛下はかねてより生前退位という表現に抗議をされておられた。
 生前退位、退位という表現や表示をその意味することを知らないままに
垂れ流してお茶の間に流布定着してきたメディアやマスコミの害は大きい。
 平成天皇に決して譲位をさせず、また譲位という表現すら使わせず
どうしても退位にさせた菅義偉官房長官と安倍晋三首相の日本の歴史に
残した汚点は大きく、またこれ程までの平成天皇への無礼と日本国民への
侮辱はないだろう。

 皇太子は本日5月1日に新たな天皇陛下に即位されることは確実なの
だが、午前10時30分の即位の儀式を経るまではまだ天皇陛下に即位はされて
いないのであり、日本の悠久の歴史において初めて天皇陛下が存在しない
空白の時間を作った安倍政権は、後世からいくらでも天皇廃止に向けた
工作と屁理屈を可能にする道を与える悪しき前例を作ってしまった取り返しの
つかない事をしたという事を国民として今この瞬間に申し上げておきたい。

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