木村正治のデイリーコラム

木村正治(きむらまさはる)が世の中の様々な事項について思う事や感じた事を徒然に綴っています。

東大阪市の平成22年度新年度予算は大詰め

2010-03-30 23:03:37 | インポート
 東大阪市議会の平成22年度第1回定例会が大詰めを
迎えている。明日が年度末であり、新年度予算が成立す
るためには明日最終日に本会議で採決が行われなければ
成立できないという非常に微妙な時間になってきた。
 現在、各常任委員会で質疑質問が行われているが、未
だ採決に至った委員会は皆無である。

 私は文教委員会の委員長を務めているが、文教委員会
においては粛々と教育分野に関する質疑質問が続き、後
は一部の議員の質問と市長総括、採決を残すのみとなって
いる。ただ、市の施設を民間も含めて運営先を公募し選考
する指定管理者制度について、未だに市としての統一した
方針が示されていないためにこの問題は総務委員会での審
議の行方を見守るという事で文教委員会としては審議を市
による資料提出に留めている。
 また他の各委員会では介護保険料の過徴収問題等を巡り
委員会開会が大幅にずれ込み、また副市長が責任問題に触
れる等、委員会が夜更けまでずれ込み、本日中には審議が
終える事はできなかった。
 いよいよ31日の年度末の最終日にまで議会が日程を迎
えてしまうが、委員会の進行状況を見ると非常に日程的に
厳しい状況である。明日、委員会での採決を終え本会議で
の採決まで至らなければ審議未了という形になりかねず、
従って新年度予算の成立はできないこととなり暫定予算を
市は組まざるを得ないという状況になる。

 また変則的に平成19年度、平成20年度の2年分を一
括して行った決算審査特別委員会も先日、露見した介護保
険料の過徴収問題が決算に反映されていなかったとして採
決を前にして数週間足踏みをしていたが、結局、審議未了
ということとなった。
 6日間に及ぶ決算委員会での審議は何だったのだろうか
という虚しさを感じないではいられなかった。

 多くの自治体では3月議会と俗に云われるこの議会は既
に予算の成立を迎えて閉会しているが、東大阪市は年度末
の最終日にまでずれ込むこととなった。
 
(参考映像)
こちらは昨年夏の市議会での私の個人質問の映像です。
政権交代前夜の自治体の空気が少し感じられると思います。
当時、定額給付金についての問題点を質しています。
尚、私の制限時間は40分です。
http://higashiosaka.gijiroku.com/gikai/g07_Video_View.asp?SrchID=66

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それぞれの歴史観、万国の歴史観

2010-03-25 17:53:57 | インポート
 同じ時間を互いが満足に共有することですら現実の世
の中では難しい。ましてや歴史を国と国とで共同で研究
する事や違う国同士が歴史を共通認識するという事は極
めて難しいことであり、立ち位置や置かれた状況、利害
が異なるために果ては皮膚感覚まで異なってくる。

 日本と韓国の共同による歴史認識、歴史研究が困難を
迎えているとの報であるが、私はそれはむしろ自然な事
だと思うのである。両国が例えば歴史を共同で研究して
互いが一致した認識に立つという事はほぼ不可能である
とさへ私は感じている。一つ一つの現象も当時の複雑な
地球規模の利害関係に巻き込まれた中で生じている状況
が多く、単に日本と当時の韓国との間の関係のみで生じ
たものではないからである。これは中国との関係も同様
に言えることである。
 仮に西洋と東洋とで互いに歴史を共同で研究してみる
事を試みても、表向きの回答は別として正味の話では共
通認識に立つという事は困難であろう。西洋と東洋も流
れていた時間が違い、そして東西が出会った時にそれは
利害となって衝突した。西洋にも東洋にもそれぞれの言
い分があり正義がある。歴史的には東洋の多くは西洋の
植民地となってしまったがではその植民地時代をどのよ
うに共同で認識するのか。認識はそれぞれ西洋の文明観
と東洋の文明観とが異なる為に互いに違った歴史認識に
なる、それがまた歴史なのではないか。

 当時が現在であった時、様々な国が特に西洋と東洋と
いう視野で見た時に、実に多くのプロパガンダが当時の
正論として世間に流布し、またプロパガンダによって虚
構があたかも事実として人々の認識とさへなっていた。
後世になって、それを歴史という対象として見た時にも
事実認識に違いが生じる事は歴史そのものが互いに違う
ために不可避だと言えよう。
 英国とフランス、欧州の国々、時の中国と時の朝鮮半
島、隣接する地域や国々は常に利害の衝突と相克、相攻
伐、憎悪と和解の繰り返しではなかったか。

 日本もそれぞれの時代に取り巻かれた時代状況、歴史
状況がある。その中でどのような息遣いをしたのか、ど
のように生きたのか、それが日本の歴史でもある。日本
の歴史は日本単体のみで成立はあり得ず、常に国際環境
の中にあっての歴史であった。
 ただ、どの国とも同じ地球時間を生きているという共
有はできる。

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ネット録画中継もご覧ください

2010-03-22 13:31:38 | インポート
 市議会等、地方議会での質疑質問の模様はなかなか見
えにくいと思いますが、ネットでの録画中継もあります。
 こちらをご覧ください。

 http://higashiosaka.gijiroku.com/gikai/g07_Video_View.asp?SrchID=144

 ケーブルテレビでは録画編集した3分程度の放送です
が、こちらは議会の議場でのやりとりの総てを観る事が
できます。
 お時間のある時に、コーヒーでもすすりながらご覧く
ださい。

 なかなか映像で観る機会が少ないのが地方議会です。
国会と地方議会とのスタイルの違い、様々な違いにも
お気づきになることと思います。
 尚、私の個人質問での制限時間は40分です。

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重大な実態を絵の動物に語らせている

2010-03-19 22:41:04 | インポート
 何気なくテレビにコマーシャルが流れていて、しかも
重大な事をさらりと言っている為にそれ程に深刻に響か
ないが、非常に深刻な問題であると感じる事がある。
 ガンの問題である。
 ある生命保険会社のコマーシャルでアニメ動物のキャ
ラクター同士が会話しているが、
「日本人の何人に1人の割合でガンになるか?」
「2人に1人です」
という重大で深刻なやりとりをしている。
 これが動物の絵に言わせているから柔らかく聞こえる
だけなのかもしれないが、もし画面で総理大臣か医師か
大臣か、或いは然るべき立場の人が同様の内容の説明を
したら衝撃が大きく響くだろう。

 つい数年前までは日本人の3人に1人の割合でガンが
発生するという認識であった。しかしこの数年で2人に
1人の割合へと著しく割合が上昇している。約6000
万人以上の日本の人々がガンにかかっているという計算
になるのである。
 恐るべき実態ではなかろうか。
 何がガン発生率を高めているのか。
 この生命保険のコマーシャルではこの実態を受けて
「戦うしかない」
と動物の絵に言わせているが、急激にガン発生率が上昇
した因果関係の把握と防止策が急がれるのではないか。

 これは私見であるが、身辺に身体に好ましくないと思
われる因子や原因が幾つか考えられる。
1)ストレス
2)不規則な生活環境
3)昼夜を問わない不夜城の街
これらは身体の免疫力を低下させてガン細胞を誘発する
可能性が高いと思われる。更に、
4)携帯電話等により包まれる電波
5)建築物等や日常の生活環境に含まれる発ガン性物質
6)発ガン性物質を含んだ水
7)鉄塔の下や傍は発ガン率が高くなるという見解あり
等々、日常が便利になるに連れて私達の身体は危険度合い
が高まっている。

 更に間もなく黄砂現象が日本列島を襲うが、この偏西風
に乗って訪れる砂塵は中国大陸内部の砂漠地帯の砂塵が日
本の街を霞みにかけるわけだが、近年の中国の砂漠地帯に
おける核実験の影響でプルトニウムを多量に含んだ砂塵が
黄砂現象として流れてきているのではないだろうか。
 私は一抹の不安に包まれるのである。
 そのうち日本人のほぼ全員がガンに罹りますという事態
にならないように因果関係の詳しい裏付けと実態把握が急
務である。
 人為的なものなら、知恵と工夫で割合を下げる事ができ
ると信じたい。

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政権交代からまだ半年

2010-03-16 22:31:09 | インポート
 政権交代から半年である。色々な声が錯綜するが中に
は意図的に吹聴しているプロパガンダもある。
 よく考えよう。まだ半年である。
 電子レンジでご飯を温めるような感覚で、1分かそこ
らでご飯ができてしまう感覚に慣れ切った視野で物事を
見ると、政権交代した、次の瞬間にもう何かとてつもな
い素晴らしい事をしてくれる筈だ、何かとてつもなく美
しい花を咲かせてくれる筈だと性急に見てしまいがちな
時代になった。
 しかし普通にご飯を炊くにも良いご飯を炊こうと思え
ば米を研いで炊飯器で炊く、それだけでも随分と時間は
かかるものである。電子レンジに慣れた世代と時代では
待ちきれない時間かもしれない。

 また余りにもテレビドラマ、特にトレンディードラマ
を見過ぎている人々が増えている為か、約2カ月半で最
終回を迎え総てが上手く結末を迎える残像に思考回路自
体が染まっている時代になった。テレビドラマでは次の
瞬間に場面がいきなり10年後になったり、次の瞬間に
場面が海外になったりし、また主人公が設定され万事物
事が首尾よく展開していく、そういう物事の思考回路に
染まってしまえば現実の世の中の物事の進展等待ちきれ
ない、時間の経過に我慢できないまま叫んでしまう、そ
ういう視野になってしまう。

 明治維新が起こるまで約15年かかり、維新後に世の
中が形になり安定するまで更に10年の年月を要してい
る。明治の世の人々が現代人のようにせっかちであった
なら維新の大業は頓挫していたに違いない。
 物事には時間がかかるのである。
 世の中の物事、そして政治において大切な視点はその
過程と時間がかかるという認識である。問題設定さへ間
違っていなければ問題ないのである。後は設定した物事
が時間を経て芽を出し形として世の中に表面化するその
過程を明治人は知っていたが現代人は余りにも性急に答
を求めすぎる時代にいるためか忘れてしまったのだろう
か。だとすれば物事は何事も為し得ない。自業自得に陥
る、その自業自得に気がつかないのかもしれない。

 酒でも良い酒を醸成しようとすれば一定の年月がかか
る。性急に答えを求めて騒いでいるマスコミもその本社
ビルを竣工するまでに様々な手続きの為に数年かかり建
築に着工してからビルが完成するまで更に数年かかるで
はないか。現実の物語は歳月を要するものである。

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