木村正治のデイリーコラム

木村正治(きむらまさはる)が世の中の様々な事項について思う事や感じた事を徒然に綴っています。

縦割りでかつ横並び、そして面子

2003-09-29 08:51:40 | インポート
 読売巨人の監督辞任の問題が連日世間に流れていた。
拝見する限り、皆様の会社や職場でも頻繁に生じている
現象と全く同じ問題に見えた。
 会社員の酒場での愚痴の大半は、人事や処遇を巡る
ものである。自分はこれほど成績を上げたのに、自分は
こんな物件を受注してきたのに何故外されたのか、何故
異動させられたのか、と。
 現場に出向く営業社員と社屋内で指揮を執る幹部との
感覚や物事の認識も一致することは難しく、それが多く
の企業でも人材の損出に到っている場合がある。

 ただ、仕事をこなしても言動に問題がある社員は別で
ある。

 一般論として書くならば、日本の組織は縦割りでかつ
横並びである。従って何一つ身動きがとれない。社長と
いえど組織の歯車の一つである場合が多く、何か別の出
所からの論理で動いている場合が顕著である。
 日本の景気回復の根本策はこの辺りから手がけ、人材
を人財に変えていく発想が何よりも大切であろう。

 消費者が本当に欲しいと願う商品でなく一つの会社内
の面子や論理で商品開発が行われているとしたならば、
景気回復は到底おぼつかない。
 日本には多くの人材が眠ったままの状態でいる気がし
てならない。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

大阪城にて

2003-09-28 10:42:21 | インポート
 夜の大阪城が好きだ。夜陰に白く浮かぶ天守閣に月影
が映る掘の水面、累々と築かれた石垣と漂う静寂は時空
を越えた空間を感じることができてしばし散策に出かけ
る。城を遠巻きにして現在の大阪の街が動き、大阪城の
空間だけが数百年の息吹を今に残して様々な人間の栄枯
盛衰を考えさせてくれる良い一時になる。

 大阪城は名城と言われるが、よく考えると敗戦の城で
もある。大坂城が建つ前の石山本願寺も陥ち、大坂城も
関ヶ原では西軍の大将が入城したが敗れ、続く夏の陣、
冬の陣でも陥落し、幕末の鳥羽伏見の戦では幕府軍が籠
もったが慶喜が逃亡している。
 これほど敗戦にまみれても尚、人々の記憶には天下の
名城として生きる大阪城は不思議な城である。

 天守閣はまさに権力の象徴でもあった。天下を夢見た
者は誰しもこの天守閣に上ることを望んだであろう。
幾つもの戦乱が重ねられ、幾つもの命が消え、様々な嗚
咽が野を覆い、時代が重ねられていった。
 この天守閣を眺めていて思うのは、天守閣は遠くから
眺めているからこそ美しいということである。近づけば
近づくほど天守閣の美しさは見えなくなってくる。まし
てや天守閣の中に入ったならば天守閣さへ見えなくなっ
てしまう。世の中もまた天守閣と同じであろう。
 
 遠くにありて見えること、政治もまた同じではないか。
今は散策する時間も無くなったが、大阪城を散策した時に
ふと考えたことである。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

健康が一番

2003-09-27 01:17:00 | インポート
 漢方や西洋医学などの医療の力は大切で大きいが、施
す人の人格や気質によって患者の治癒も左右されること
がある。医者の何気ない一言が患者を深く傷付けてし
まうこともある。
 患者は自分の患部を診断される為に精神的には診る側
よりは弱い立場にある。機械的に処理されたり感情を逆
撫でされるようなことを言われれば感情のやり場が無い
場合がある。まして医者に功名心や虚栄心が生じたなら
ば間違いが生じてしまう。
 最近頻発する医療事故に一抹の不安を覚える。

 数年前、私は頭に怪我をしたことがあった。早朝の時
間外だったために近くの医院へ駆け込んだ。若い白衣を
着た男性が痛がる私を覗き込んで
「傷は深いです。」
とだけポツリと言った。
私は少し動揺した。するとカーテンの後ろから年輩の方
が白衣を纏って現れて私をなだめるように傷の手当をし
て、そうして若い白衣の男性に下がるように命じた。
 この稿を書き始めてふと思い出したやりとりである。

 看護婦は看護婦で激務である場合が多く医療の現場で
は過労や過労から生じる医療事故が問題となりつつある。
医療の診療報酬制度もあってか、治療の内容と投与され
る薬の量にも不安の声が生じることもある。

 医者から余命を宣告された方が、何かの作品を見て感
動して余命を大幅に伸ばしたり、絶望した患者が最後に
この映画を観てから絶命しようとしたところ、映画から
勇気と感動を受けて生きる意欲が湧き医者をも驚かせた
ことがある逸話もある。
 文学や文化の及ぼす影響は時に医療技術をも越えるこ
とがあるのだろうか。

 はてさて医療は人が人を診る行為であるゆえにそこに
は様々な現象や場面が繰り広げられる。人々が心の拠り
所にしている病院や評判の良い医院のことをよくよく聞
いてみると最終的には医療技術と、お医者さんの対応が
良いということに帰結している場合が多い。
 色々と考えさせられるが、究極的には医者に一度もか
からないことが最も幸せだと言える。
 健康が何よりも財産だと改めて思う。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

初陣

2003-09-25 11:19:37 | インポート
 コラムは日記とは違う。コラムは発想の翼。その日そ
の時に感じること思うことを書くことで吐き出すように
自分が空っぽになる。そうしてまた次の日には新鮮な自
分がいる。
 そういうことを繰り返すことが好きでコラムを書いて
いる。

 さて、初陣というのは一生に一度しかない。初陣を経
験することは実に大きな財産だと改めて感じた。何もかも
分からない中でがむしゃらに力を振り絞る、初陣というも
のは実に良いものだ。
 勝敗を越えたところに自身に関して納得がいき、そして
周囲の皆様にはただただ感謝の気持ちが溢れる。

 初陣は生涯に一度きり。
 実に良い財産である。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ありがとうございました

2003-09-22 10:20:43 | インポート
 厳しい激戦でしたが、皆様のおかげで何とか勝利させ
て頂くことができました。2,575票のお気持ちをしっか
りと刻んで、初心を忘れることなく頑張って参ります。

 本当にありがとうございました。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする