木村正治のデイリーコラム

木村正治(きむらまさはる)が世の中の様々な事項について思う事や感じた事を徒然に綴っています。

主権者として竹島問題を見よう

2012-08-28 14:00:05 | インポート
 物事の変化、進展について人々は以下のような進化の
過程を経るだろう。

 各ムラ社会のムラ人 ⇒ 有権者 ⇒ 主権者

 人々は長い年月に渡り「国民主権」「主権在民」を唱
えてきたが、主権に対する認識と自覚が乏しかったため
に例えば領土問題のような国民の主権に関わる重大な問
題にもどこか疎く、該当地域以外はどこか他人事のよう
な感覚であった。領土問題は外務省や外交官、一部の政
治家にお任せしておけばいいや、という感覚が大勢であ
り他人事であった。この感覚が竹島、北方領土のような
主権が侵害されている事態を長年に及び放置を許し、中
国には尖閣諸島への戦略を受ける事態を招いたとも言え
るだろう。
 国民一人一人が主権に対する高い意識と自覚を持ち、
現地の生活にも直結し国益をも左右する領土問題につい
て平素から自然に語る、意識の高い主権者の総数を増や
して行く事が国際世論の形成にも多大な影響を及ぼしそ
れが国民の権利を守る事につながる。
 ムラ人の中からは政治屋と利権屋しか生まず、領土問
題のような国際世論戦には太刀打ちできない。
 国際世論戦で相手を凌駕していく為には真の政治家と
ステーツマンが一人でも多く輩出されなければならず、
真の政治家やステーツマンは高い意識を持った主権者の
中からしか生まれない。
 今後は「国民主権」「主権在民」という理念の下での
主権者を多く醸成していく必要がある。

 尖閣諸島へ香港の活動家が上陸した事について以下の
可能性があり背景を吟味しなければならない。
(1)香港の活動家の単独意思による行動だった。
(2)中華人民共和国がそそのかした。
(3)米国が背後で糸を引き、香港の活動家を動かして
   日中対立を煽っている。

 のいずれなのかという事である。
 過去の歴史を回顧しても欧米はしばしば意図的に対立
を煽る仕掛けを行うマッチポンプを繰り返してきた事を
考慮すれば、今回の尖閣諸島の問題は竹島の問題と同列
に判断する事は適切ではない。
 真実は何なのかという背景を掴んだ上で尖閣諸島の件
は対応が分かれてくる。中国との緊張感が高まれば日米
同盟の重要性が声高に叫ばれるようになる。ゆえに故意
に日中対立を煽っていくという手法は充分に考えられる
からである。

 領土問題の傾向としてそれが解決や決着に向けて動き
始めると必ずそれを止める動きが出る。北東アジアの安
定の為には領土問題を解決すれば安定するものを解決さ
せない事で故意に北東アジアに不安定要因を残している
ような気配すら感じる。
 物事には必ず起点があり、経緯があるから本当に解決
しようと試みれば決着はつく。それを解決しないで棚上
げしておけば、数年毎に同じ事が繰り返されその度に緊
張が高まり物理的既成事実が生じていく中で更に緊張が
高まる。
 竹島の問題でも得てして「大人の対応」が主張される
が、これまでの長い年月においての「大人の対応」とは
見過ごす、うやむやにする、何もしないという意味であ
った。しかしその事が韓国をのさばらせてしまい物事を
こじらせてきたという認識を強くする必要がある。
 欧米も不介入と言いながら、竹島について暗に日本の
側に黙認するよう、静まるように促しているように見え
る。韓国の強引な行動をそのまま黙認しろと言っている
ように聞こえてしまう。我が国に主権者が増えてくれば
韓国の不法占拠を黙認する事は有り得ない。欧米の識者
の一部は不介入と言いながら暗に日本の側に黙ってくれ
と介入しているのである。
 
 ある欧州の学者は竹島の問題を日本が国際司法裁判所
に提訴しても韓国が提訴を拒否する事は明白だから意味
がないと述べている。無意味な事はない。これまでは韓
国が拒否の姿勢を見せた事で我が国も提訴を取り下げて
きたが、今回は我が国だけでも単独提訴を行わなければ
ならない。その事で竹島という問題が存在する事を国際
法においても正式に世界に向けて明示できる利点がある。
 これが遅まきながらの主権を守る第一歩となる。
 更にこの欧州の学者は「韓国は多額の資金を使って国
際世論を自分寄りに導く事に長けている」と述べている
が、韓国が賄賂とも受け取れる行動をしていると公表し
たに等しい。もし韓国が多額の資金を使う事によって国
際世論を自国に有利にしてきたという事実があるのなら、
国際世論とはいとも簡単に買収されるものであるという
事になる。国際世論とは賄賂で左右される程のやわなも
のなのか。竹島問題で求められるのは国際社会のフェア
ネスの精神である。
 フェアネスの精神を以てすれば、領土問題は決着があ
るのである。

 米国の格付け会社がこの時期に韓国国債のランクを格
上げした。我が国が竹島の問題を巡って韓国に対する経
済制裁の姿勢を見せた途端に韓国の国債格付けが引き上
げられた。明らかに意図的ではないか。
 現在の韓国経済の実状はメディアで報じられている姿
とは大きくかけ離れて厳しい状態である。表向きの韓国
の失業率は3%とされているが偽装であり、本当に失業
している韓国国民は多く真の失業率は25%近い。また
多くの韓国国民は生活苦に陥っていて社会保障も低い。
 この状態で何故、韓国国債の格付けが上がるのか。
 米国格付け会社の意図的な姿勢を感じないではいられ
ない。そもそも米国格付け会社のランク付けが各国の経
済実態と経済力をそのまま反映しているかと言えば極め
て政治的な意思が垣間見えて相当に疑わしい。

 竹島の問題は我が国の主権に関わる重大な問題である。
 国民一人一人が主権者として目覚め、高い意識を持ち
多くのステーツマンを輩出し主権を守らなければならな
い。

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アジア全体を眺めた中で

2012-08-26 09:43:23 | インポート
 アジア・オセアニアの地図を眺めている。
 ふと感じた事は、メディアや世論操作の影響もあって
か、いつの間にか私達は朝鮮半島や中国ばかりに視野が
狭められていて、そこばかりにズームインされているか
のような中で、相手の仕掛けに乗じて振り回されてきた
のではないかという事である。
 アジア・オセアニア全体を眺めて見よう。
 そこには反日の国よりも親日、知日の国々のほうが多
いという事実に気付かされる。

 隣の国と必ずしも常に親しくしなければならないとい
う事はない。隣だからと言って、その隣人や隣国が非礼
な事をしてきたり思慮分別のない言動をしてきたらその
非を指摘し、改まらない場合は距離を置く、関係を改め
る、つきあい自体をしないようになるという姿は自然で
ある。思慮分別のない隣人よりも共感できる少し離れた
近所の人達と更なる良好な関係を築いていく事こそが現
実的である。
 韓国の李明博大統領の竹島への無断上陸と天皇陛下に
対する自作自演の謝罪要求という非礼傲慢な言動と、韓
国の韓国大統領選挙に向けたポピュリズムとしての反日
の姿勢を見るにつけ、このような非礼な国と無理に付き
合おうとする必要はないと感じている。
 それよりも今後はタイ、インドネシア、マレーシア、
インド、シンガポール、フィリピン、モンゴル、そして
中央アジア諸国、更にはオセアニア諸国を重視して経済
支援も行い、良好な経済圏としてこれを育み、更には我
が国との更なる相互理解と協調により良好な関係を築い
ていく道を選択するほうが我が国の国益になる。
 韓国、北朝鮮、中国という意図的な反日国家を上記の
親日国家ラインで包み込み、場合によっては毅然とした
行動と対応を取るという自然な姿に我が国も転じていく
局面である。

 それにしても韓国の李明博大統領は晩節を汚すという
行動を絵に描いたような姿で実行したものだ。4年間の
韓国大統領の任期のまさに晩節において、李明博大統領
の奇行により日韓関係は瓦解しようとしている。
 李明博大統領の行いにより韓国が失うものは大きい。
 竹島の問題は領土問題であると同時に、我が国と国民
の主権の問題であり、韓国大統領という一国の指導者の
言動はいくらパフォーマンスでも看過できない。李明博
大統領の奇行が悪しき前例となって今後の別の韓国大統
領がポピュリズムに走って竹島に強行に上陸を行う事例
が出る可能性がある為に、この問題を従来のように棚上
げしたり先送り、或いはうやむやにする事は止めなけれ
ばならない。つまり完全決着をつけて次の時代の礎にし
なければならない。李明博大統領の奇行が我が国の国民
にこの問題を看過するべからず、時代を変えていかなけ
ればならないという自覚と覚醒を促した。
 それにしても我が国の外務省はこれまで一体何をして
いたのだろうか。60年近くも何をしていたのか。不作
為という評価は免れない。

 それにしても韓国は何故これほどまでに感情的になる
のだろうか。仕掛けてきたのは韓国のほうであるにも関
わらず、我が国の対応を感情的だと批判する。自分達の
非礼と正統性の無さを包み隠すように自国民には捏造し
た教育を行う。自分達のほうが不信感を招くような行動
を取っていながら逆に我が国に不信感を抱くという思考
回路になる。我が国の首相や閣僚が「韓国が竹島を不法
占拠している」と事実をそのまま述べただけで、それを
妄言だと主張する。
 この思考回路はどのような背景から生まれるのか。
 有史以来、常に他国や他の王朝から攻め込まれたとい
う記憶が深くDNAに刻み込まれていて、例えば今の時
代になって竹島を占拠している事にそれを批判されると
DNAからの反動で感情的になり沸騰するのだろう。
 過去2000年間で朝鮮半島は942回も他国から侵
攻されてきた。端数は各専門家により微妙に異なるが約
1000回も侵攻された歴史を持つ事が今の韓国の反動
ともいえる言動を生んでいるのだろう。約1000回に
及ぶ朝鮮半島への侵攻の多くは例えば高麗時代は北方の
切丹であり、13世紀では度重なるモンゴル軍の侵攻を
受けて臣下にさせられ100年間支配下に置かれている。
李氏朝鮮になってからは明に侵略され支配下に置かれた。
 この約1000回に及ぶ他国からの朝鮮半島侵攻の中
には勿論、豊臣秀吉による2度の侵攻も含まれている。
 正史に残っているだけでも約1000回、記録に残さ
れていない侵攻も含めれば数え切れない程の侵攻を受け
てきたその記憶のほとんどの相手は北方民族であり時の
中国の王朝であった。
 韓国の竹島における行動を批判された事を受けて
「一時期、日本に奪われたが取り返した韓国領土で日本
 が再び因縁をつけて奪おうとしている。」
という発言が生まれる背景には上記のような記憶が反動
となっているのである。
 しかし間違いは間違いである。
 竹島については、韓国の言動により我が国の主権が侵
害され、山陰方面の漁業関係者が拿捕される等の被害を
受けている。

 我が国と国民の主権を守るために竹島とその領海につ
いて、何度も述べたが国際司法裁判所への提訴を断行す
ると共に韓国の対応如何によっては韓国への全ての輸出
品を停止、韓国からの全ての輸入品を停止する等の経済
行動も不可避となってくる。
 そして我が国は他のアジア諸国へこれまでの韓国への
経済行動をシフトしていく。
 もはや開かれた場所で決着を図り、我が国の主権を守
っていく展開にある。

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主権者としての自覚を

2012-08-23 12:43:50 | インポート
 私は一人の日本国民として呆れている。
 我が国の首相が韓国大統領に送った「島根県の竹島に
李明博大統領が無断上陸した事に対する抗議」「天皇陛下
への謝罪要求への抗議」の親書を受け取らないで送り返す
という非礼な行為に出ることに対してである。
 韓国は本当に主権国家なのか。
 韓国は本当に独立国家なのか。
 余りにも稚拙で大人げない。国家としての言動が直情的
で猪突猛進であり未熟である。
 
 我が国の親書を送り返す理由が、李明博大統領が上陸し
たのは「竹島」ではなくて「独島」であるから親書の内容
が事実ではないため事実ではない事に答える事は矛盾して
いる、とのことである。
 自分達に正統性が無い事を自分達がよく分かっているか
らだろうか、こじつけた理屈である。独島という呼称は韓
国が勝手にそう呼んでいるだけであって、李明博大統領が
上陸した「その島」である事には変わりがない。
 島根県の竹島を韓国が長年に渡り不法占拠してきた事実
について、ではこの問題を開かれた場所で白黒つけましょ
うと国際司法裁判所に提訴を促しても何かと理屈をつけて
拒否をする。国家として抗議の親書を送ればやましさの裏
返しで親書を送り返すという傲慢な態度に出てくる。しかし
物理的には軍事施設を設け、強引に居座る事をする。
 竹島に対して韓国が行っている行為はまさに貴国が多用
してきた「侵略」そのものではないか。貴国は竹島に侵略
しているのである。その事実に気付くべきだ。

 韓国の大統領選挙が近付いている。選挙戦を巡り国内向
けのスタンドプレーとして我が国に強く打って出るポーズ
が韓国のポピュリズム受けをするからか敢えて「反日」を
主な争点として選挙戦が展開される可能性も大きい。
 しかし現実として韓国は我が国の存在なくしては経済も
何もかも成立し得ない。韓国経済は主に我が国からの部品
や精密機械等の輸出品をいかにも自国ブランドとして装っ
て他国へ輸出している事によって成立しているようなもの
だ。我が国からの輸出品がストップすればたちまち韓国経
済は崩壊する。貴国がそれほどに「反日」をお望みならば
我が国無しでやって行けば良いではないか。自壊するのは
貴国である。我が国はその他のアジア諸国へ従来の韓国へ
の輸出品を代替するべく行動すればニーズは満たせる。
 韓国ではない他のアジアの諸国がこれまでの韓国経済の
役割を担うようになるのである。

 島根県の竹島について、1945年直後の我が国の敗戦
のどさくさに紛れて韓国が行った強奪、侵略が事の発端で
ある。サンフランシスコ講和条約で我が国が放棄した朝鮮
の中に竹島は含まれていない。にもかかわらず当時の李承
晩大統領が竹島を強奪しようと試みたが当時のGHQは竹
島は日本領であるとして拒絶している。しかし李承晩大統
領は勝手に李承晩ラインなるものを引いて自国向けに竹島
を自国領へと組入れて主張した。その後の経緯は韓国が独
断で建築物や軍事施設を建設してきたのである。
 国際社会に明らかにするべき点はまず、この李承晩大統
領が勝手に線引きした李承晩ラインが無効であるという事
である。60年近く間違った行為が成されてきた事実を明
らかにする必要がある。我が国はこれを認めた事はなく常
に抗議してきたのだから。
 そして韓国には竹島に勝手に築いた施設諸々を原状回復
しなければならない義務が生じる。

 領土問題はその現地や付近で生活している国民に多大な
影響を及ぼす。竹島については島根県や山陰方面の漁業関
係者が日本の領海内で漁業をしていたにも関わらず韓国に
より竹島周辺で拿捕されてきた。漁業関係者の無念と苦痛
は察するに余りある。
 当然、韓国には我が国の山陰方面の漁業関係者への損害
賠償の義務も生じる。
 
 長年に渡り日本政府は韓国の強引な行為に対して「遺憾
である」という声明を発するだけだった。遺憾とは残念で
あるという意味である。これ程の蛮行に対して残念だ残念
だと言うだけでは相手は痛くも痒くもない。事実、遺憾で
あるとしか言わない日本政府の足元を見透かすかのように
韓国は竹島で勝手気ままに振舞い、そこを勝手に自国の領
海として我が国の漁業関係者を拿捕してきた。
「遺憾である」と述べるだけのこれまでの日本政府の在り
方がまさに遺憾である。
 国民一同、これまでの長い時代に渡り、余りにも主権と
いう自覚が乏しかったのではないか。我が国の主権が及ぶ
という事はどういう事なのか。国民一人一人がその場所に
おいて我が国の国民として我が国のルールで生活できると
いう事である。主権在民と言いながら、最も主権が侵され
ている領土問題に対して自覚が足りなかったのではないか。
 国民一同、改めていかなければならない。
 主権という自覚が乏しいために、主権在民と唱えつつも
主権者意識や主権者としての自覚が育たないのもここら辺
りに本質が見えないだろうか。

 考えて見よう。所有する空き地があったとする。無人島
と同じである。そこは私達のものだと主張しているにも関
わらず隣の人が勝手に立入り、小屋や施設を建てて言う事
を聞かず、そのまま長い年月が経過していたとしたら。
 島根県の竹島はまさにこの空き地に相当する。

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人影の消えた学校のグランドに

2012-08-21 23:21:31 | インポート
 このお盆に広島県の実家に帰省してしばしの時間を
過ごした。その際に中学校の傍を通ってみたが夏休み
だというのにグランドに人影が全く無い。
 近くにある高校の傍も歩いてみたが、これまたグラ
ンドに人影が無い。
 私が中学生の頃はほとんど全ての生徒達は必ず何か
の部に入りクラブ活動が活発に行われていたものだ。
日々の放課後、夏休みや冬休みにでもなれば午前と午後
は各学年の生徒達のそれぞれの色の違う運動着姿が躍動
し、グランドは汗を流す生徒達で賑わっていた。
 その面影もなく中学校も高校もグランドは静まり返っ
ている。どの季節においても放課後のグランドから人影
が消えてしまっている。

 聞くとクラブ活動が廃れてからもう10数年は経過し
ているとのことだった。私が卒業して数年が経過した頃、
どこからともなく激しく運動させる事に反対する声やク
ラブ活動に生徒達を熱中させる事に異論を唱える声が教
師や地域の保護者から挙がり始め、また各教師も教育委
員会宛ての提出物が各生徒一人一人分について事細かく、
かつ膨大な量を課せられるようになった為にクラブ活動
の指導にエネルギーが回らなくなりクラブ活動は衰退し
ていったとのことだった。
 授業を終えた生徒達の多くは、放課後になるとすぐに
帰宅するようになった。私が中学生の頃は何も部に入ら
ずそのまま帰宅する生徒がごく稀にいたが、その生徒は
皆から「帰宅部」と揶揄されていた時代だった事が嘘の
ようである。
 帰宅した生徒達はどこに向かうのか。
 連日、授業を終えて放課後になるとすぐに帰宅し夏休
みもクラブ活動で学校に来る事が無くなれば、多くの生
徒はそのエネルギーを持て余すようになる。連日自宅に
籠って学習しているという生徒は稀であるから、次第に
生徒同士でたむろするようになり、どこかで道草するよ
うになり、また生徒によってはスポーツに打ち込みたい
という意欲を持った生徒がいても、その受け皿が無く、
力を持て余して生徒達の健全な育成にとって良い効果は
生まない。

 各地の公園も昔は子供達で賑わっていたが、今では人
影がない。一体、子供達はどこにいるのだろうか。
 全国的に学校も各地で荒れているようだ。
 修学旅行の道中で新幹線の車中で騒いでいた生徒を注
意した担任教師が生徒に殴られて、その弾みでメガネが
吹き飛び壊れた。この担任教師は連日のように生徒に刃
向かわれその都度、生徒に殴られていたという。
 今や学校の教師も受難の多い立場である。
 もはや教師本来の職分である、生徒に授業を行い生徒
と接して指導し、更に授業内容を向上させる為に研究を
行うという姿は多くの雑務、提出物により望むべくもな
い。その結果、いじめや暴行がはびこり、時には教師が
生徒達から暴行を受け、放課後のクラブ活動も指導する
余力がなく廃れていった結果、生徒達の健全な育成に暗
い影が落ちているように見受けられる。

 健全な教育を確保する為に授業、担任の教師とは別に
(1)いじめ暴行対策担当官、(2)クラブ活動指導員
を配置するべきであろう。また各学校により生徒数に差
があり、また適切なクラブ活動指導員が確保できない等
により学校間の格差が生じてしまえば意欲ある生徒の向
上心、意欲を削いでしまいかねない為に、地域で受け皿
になれるような地域型スポーツクラブの整備と充実が課
題である。
 最適な教育環境の在り方について、現実に即した柔軟
な発想の転換と対応が行われないものか。
 人影の全くない夏休みの中学校のグランドを見るにつ
け、つい考えさせられた。

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したたかな工作

2012-08-18 23:27:24 | インポート
 島根県の竹島に韓国大統領が上陸する等の、目に見える形や
姿でのスタンドプレーやメディアを通じた虚勢を張る姿はとかく国
民感情を刺激し易いが、これに対して華々しく映像や目に見える
形での効果は無いが長い年月をかけて着実に、確実に物理的に
行動を取ってきた、工作活動を進めてきた韓国のもう一面の姿か
らも視線を離してはならない。

 例えば古本屋、古文書店、図書館が長い年月の間に工作の対
象とされてきた。古文書や古い文献には島根県の竹島が明確に
記されているが、次第に全国の古本屋から竹島に関する由緒正
しい文献が消えていった。
 韓国の工作員が我が国の津々浦々の古本屋を人海戦術で長
い年月をかけて、片っ端から訪れて、竹島に関するあらゆる文献
や古書を買い取っていき、それを破棄したという。まるで証拠隠滅
を図るかのように、また韓国が島根県の竹島を強行に物理的に
占拠し始め、軍事施設を建設し始めた頃と歩調を合わせるかのよ
うに我が国において人海戦術が行われたのである。
 また、我が国の国立国会図書館も工作の対象にされた。
 国立国会図書館にも当然のごとく島根県の竹島に関するあらゆ
る文献が存在した筈なのだが、少なからぬ文献が消滅していると
のことである。国立国会図書館の職員になりすました韓国工作員
が内部に紛れ込んで竹島に関する古文書や文献を破棄している
と聞いたことがある。
 また不可解な事に、国立国会図書館の文献について、1980年
以前に発刊された文献については調査することができないとされて
いる。そのような改正がなされたのもここ数年とのことである。
 つまり1980年以前に刊行された書籍には竹島について正確な
経緯や歴史事実、韓国には都合の悪い歴史事実が記されていた
からである。

 島根県の竹島について、韓国の李明博大統領が政権末期の断
末魔としての国内向けスタンドプレーだったとしても強行に上陸し
た事には変わりなく、よってこの問題はもはや水面下で交渉や折
衝を重ねる次元は通り過ぎ、国際社会に問題を顕在化させ、国際
法の下に堂々と歴史事実と歴史経緯、歴史背景に基づいて決着を
つけなければならない展開に相成った。
 韓国は島根県の竹島において独断にかつ無断に軍事施設を建
設してきた事実について、これを原状回復しなければならない。
 過去の政権のやりとりの中において、竹島の問題について解決
しない事を以って解決とするという密約が交わされた事もあったと
の事だが、密約は公表されればもはや密約ではない。密約は表
沙汰にはできないがその当座において交わされる非公式な取り決
めであるから、歴史として公開された以上は、もはや密約としては
機能しない。
 開かれた場所で解決を行わなければならない、そういう時代とし
ての展開になった。

 検証されれば都合が悪いからとして、いくら工作員が文書を破棄
し古本屋や国会図書館から文献や文書の隠滅を図っても歴史事実
は決して消えない。
 お天道様はじっと見ておられる。

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