木村正治のデイリーコラム

木村正治(きむらまさはる)が世の中の様々な事項について思う事や感じた事を徒然に綴っています。

産業構造の大転換

2017-11-27 23:16:13 | インポート
 いつも利用している大手銀行の支店がある日突然閉店となり
空きテナントになった。ATMコーナーだけは残すそうだが不便に
なりますね、と警備員に聞くと数キロ離れた支店で統括するように
なるとのことだった。
 その支店が無くなることで半径5キロ圏内にはその大手銀行の
支店が無いことになり、少なからぬ利用客に影響が出る。
 またある都市銀行で私の知らないところで勝手に私がその都市
銀行のカードローンを借り入れしたことになっており、金融詐欺か
と思い窓口に出向いて確認すると支店長が出てきて事務員のミス
だったとのことでお詫びしてきた。
 何か変だと感じた。
 銀行業界内で何かが生じていると改めて感じた。
 銀行業界を巡る環境は激変しており様々な変化が生じているも
のと見え、今後もしばらく注視したい。

 突然支店が閉店されたりカードローンがミスと説明されたが強引
な手続きだったようにも見えた状況など、ふと日常の場面で感じた
違和感は気が付けば時代の変化なのかも知れない。
 色々と調べれば全国各地で銀行の店舗が閉鎖されているようだ。
 これはいつの間にか当たり前の存在になったコンビニ銀行の存在
が大きいようである。
 コンビニ銀行のATMは今や全国に6万台を超え、銀行のATMによる
収益を圧迫するようになったようだ。
 加えてスマートフォン決済などのモバイル決済やコンビニ決済による
銀行を通さない決済が多様化しており、銀行は決済機能までも奪われ
つつあるようである。
 更にいつの間にか当たり前になったAIによる銀行業務の導入が謳わ
れ、ためにこれから銀行員の数万人単位での人員整理が各紙面で公表
されるようになる時代になった。
 驚くべき、恐るべき時代になったものだ。
 あらゆるものが銀行に取って代ろうとする時代になるとはまさに大激変期
と言える。
 少し加えて述べればAIはそもそも人間が生み出したものではないと指摘
されている。
 AIはオーバーテクノロジーというもので、高度な知的存在から人間に
与えられた代物で最初はトップクラスの人間だけに付与されて準備が
整った時期を過ぎて一気に一般社会に解禁され普及流通されたようである。
 自動車も何もかも全てAIが行う時代になりつつある。
 この産業構造の大転換は人間の大失業を生み出す可能性もありどう
なっていくのだろうか。
 私達一般の人間はいつの間にか管理され失業していく存在になるのだろうか。
 AIにはできない領域や感覚もあるはずで、そのような人間を介さなければで
きない領域は大切にされていくべきだ。
 更には仮想通貨が台頭している。
 これによりますます既存の通貨に代わる通貨制度が既成事実化され、銀行が
関わる余地が失われていく。
 この大転換が私達一般人間にとって幸なのか不幸なのか注視しなければ
ならないだろう。
 通貨や決済その他多くの機能が銀行を通さないで行われる仕組みになりつつ
ある大きな変化の局面にある。
 道理でいつも利用していた大手銀行の支店がある日突然に閉店となり空き
テナントになったわけである。
 これまでの仕組みが大きく変わろうとしている大きな転換期にある。

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中村鋭一先生を偲んで

2017-11-12 12:17:25 | インポート
 母校・同志社大学の大先輩で、ラジオの初代パーソナリティー
として時代を切り開いてこられた中村鋭一先生がお亡くなりに
なられ、先生と様々な行事や場面でご一緒させて頂いたこの11年間
程を先生を偲びながら回想しつつ時間を過ごした。
 享年87歳であった。
 まだまだ中村鋭一先生の弁舌を拝聴したかっただけにとても残念
である。 
 謹んでご冥福をお祈り致します。

 中村鋭一先生とはよく母校の関連行事でご一緒し、包み込むような
大らかさと鋭さを同時に併せ持たれ、色々とご意見を賜った。
 また私の選挙の際にも10年前と6年前と2度に渡り応援弁士として
お越しくださった。
 よく個人演説会だけに駆け付ける応援弁士の方も多い中で、中村鋭一
先生は10年前の私の選挙では2日間、それぞれ5時間程も入って下さり、
個人演説会での応援の弁はもとより、街宣車に私と一緒に乗られマイクで
熱弁を振るわれながら選挙区内を移動し、また商店街を一緒に歩いても
頂いたりした。
「中村鋭一、只今参上!皆さん鋭ちゃんやで。木村正治を頼むよ!」
「中村鋭一、本日は母校の後輩の木村正治君を皆さん宜しくということで
参上しました。」
などと街宣車で商店街や町中を練り走った際には人々が歓声を上げると
共にとても明るい空気に包まれた。
 笑うことの少ない政治活動、選挙戦において場を和ませる大らかな空気
を中村鋭一先生は纏っておられた。
 10年前の選挙では開票日にも私の事務所にお越しくださり、2度目の当選
の瞬間に立ち会って頂き、祝福のお声も頂いた。
 また6年前の3選を目指した選挙でも5時間程の応援に入って頂き、一緒に
街頭演説を何か所もして頂き、また開票日には落選するその瞬間にも居合わせて
頂いた。
「いやあ、君が落選するという展開は想像できなかったな・・・・・。」
と言い残されて夜中の道を自家用車で帰っていかれた後姿を今でも鮮明に
覚えている。
 落選後も変わることなく月に一度程、行事で中村鋭一先生とはご一緒し、
色々とご意見を頂きまた激励も頂いたものである。

 ある時、中村鋭一先生が壇上で時局や世の中の展開についての自説を
縷々述べられ演説された。そして壇上から降壇される際にマイクを握ったまま
私のほうを見られ、
「どうだ木村君、反論してみろ。」
と言ってくださった。
 中村鋭一先生の演説の後に私はマイクを握って大勢の錚々たる方々のいる前で
壇上に立ち私も自説を15分間程述べた。
 その間、中村鋭一先生はじっと私の顔を見て聞いてくださっていた。
 本当に後輩に対する暖かい眼差しと情のある先生だった。

 またある時、中村鋭一先生の曲で「六甲おろし」のCDを何人かにプレゼント
するという場面があり、皆が列をなしてCDを受け取っていた。
 私は阪神タイガースファンではないのでじっと自席で座っていると、
「木村君、君は阪神タイガースのファンだよな?」
と笑ってしかし熱烈なタイガースファンで有名な中村鋭一先生は目は真剣
なまま話しかけてこられた。
 嘘を言えない私はスッと立ち上がって、
「ええ、実は私は広島カープファンでして・・・、しかし先生のファンでもあります。」
と返すと中村鋭一先生は、
「よしそれなら良かろう!君にもこの私のCDをプレゼントします。」
とにっこり笑って六甲おろしのCDをプレゼントして頂いた。
 自宅に戻ってCDを聞けば若き頃の中村鋭一先生の張りのある声で六甲おろし
が流れてきた。

 色々と中村鋭一先生との場面が脳裏を駆け巡る。
 全てが良き思い出となった。
 11月10日の千里会館における先生の告別式は仕事の関係でどうしても参列
が叶わない為に前日の9日に通夜に駆け付けた。
 時計の針は23時を回っていた。
 こんなに遅い時間である。もはや誰もいないガランとした広い会場で記帳して
先生のご遺影に向き合っているとご親族の方々が出てこられた。
 神式での参列をさせて頂いて、先生の最後のお顔を拝見させて頂くと自然と
涙が滲んできた。
 心の中で何度も先生ありがとうございました、と叫んだ。
 そうして会場入り口付近に展示してある先生の若き頃の雄姿や関連書籍など
を前にして先生の娘さんと先生を偲びながらしばし話をして世が更けた。

 中村鋭一先生、お世話になりました。
 本当にありがとうございました。

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利用される北朝鮮危機

2017-11-07 23:59:11 | インポート
 北朝鮮の脅威と危機を煽ることが政権与党の支持率の浮揚の
ために利用されている姿は好ましくない。
 この夏頃には北朝鮮がミサイルを発射する度に官邸ではこれで
内閣支持率が何パーセント上がった、というような不謹慎な喜びの
声が出ていたことからも分かるように政局に北朝鮮が利用されてい
るだけである。
 もしも北朝鮮が本当に日本に対して悪意や敵意を持っていれば
衆議院を解散して政治空白が生じた10月にミサイル発射や挑発
行為を行って然るべきだったが、事実は日本の政治空白期間に全く
それらが無かった。
 北朝鮮は日本に対しては敵意や悪意を持っていないと見るべきで
はなかろうか。

 そもそも発射されるミサイルと称される飛翔体が本当に北朝鮮による
ものなのかどうか定かではなく、北朝鮮ではない外国勢力がいかにも
北朝鮮が日本に対して挑発してミサイルを発射したかのように偽装して
いる可能性もある。
 メディアを通じた北朝鮮に関する報道内容は日本の敵、敵、敵、敵と
いう印象を与える内容ばかりであるが、本当の姿を見極める必要があ
ると一人の日本国民として感じる。
 また日本政府がいくら北朝鮮制裁を叫んでも北朝鮮はあらゆる国々と
繋がっており、平壌には英国はもとより多くの国々の大使館があり日本
だけが蚊帳の外にされているのが実状ではなかろうか。
 日本だけを蚊帳の外にしているのは一体どこの勢力なのだろうか。

 そう言えば数年前に元公安調査庁のトップだった方の講演を聞いた際
に驚くことを述べていた事を思い出す。
 それは、日本には北朝鮮工作員が3万人以上も潜伏しているが彼ら彼女
らはいざという時に日本を守るためにいるのだ、という内容だった。
 私は思わず耳を疑ったものだ。
 これは何を意味するのだろうか。
 メディアでの報道内容と実際の姿との大きな乖離、それを思わずには
いられない。

 更にはアメリカは北朝鮮に最新鋭戦闘機F2や水陸両用戦車を購入
させている。
 またこれらの購入に対して三菱グループが北朝鮮に対して資金援助
をしている事が専門筋から指摘されている。
 この事実を何というのだろうか。
 そう、これをマッチポンプと言うのである。
 北朝鮮危機は作られた危機である。
 何のために危機が作られ演出されるのか、私達日本国民には全く
知らされていない。
 まるでプロレスの悪役を作っておいて、さあ皆で立ち向かおう、さあ
皆でやっつけよう、そのためには日本にも高度な武器や兵器の装備が
必要だ、だから購入しようという流れにされていくためのマッチポンプ
であると言えよう。

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