もしも昔のように会社員の
給料が現金手渡しだったなら
今のように多数の日本人が世の中
に無関心にはなっていないかも
知れないと感じ始めました。
会社員は給料から予め税金や保険料が
経理部により差し引かれて振込されます。
振込額が即、手取りになります。
だから自分が税金を納税しているという自覚や
感覚も皮膚感覚にはなっていません。
健康保険料や年金保険料も予め給料から
差し引かれて振込されていますから実感が
伴わない場合が多いです。
だから、日本政府が税金を他の目的に
垂れ流しても、政治家や高級官僚が中抜きや
着服しても、どこか他人事なのです。
誰かが税金の無駄遣いを許すなとか、
誰かが違う目的に流用するな、
と叫んでもどこか他人事であり遠くで聞こえる
喧騒のような感覚なのでしょう。
やはり給料が振込になってから日本人は皮膚感覚
が失われ社会的な動向に無関心にさせられて
いるように感じます。
私も若い頃の会社員時代は給料が振込でしたから
いまいち納税感覚や健康保険料や年金保険料の
実感がありませんでした。
30代以降は健康保険料や年金保険料は自分で
納付していますから、税金も支払いの際には
こんなに支払うのかと驚き時に意欲を失う事も
あります。
つまり皮膚感覚は実感に繋がりますから大切です。
これがもし昔のように給料が給料日に現金手渡し
される世の中だったらどうなるか。
また給料が額面での現金手渡しにされ、税金や
健康保険料、年金保険料は各自で期限までに
支払うようにしたらどうなるだろうか。
給料日は凛とした空気が張り詰めて、会社員は
各々が給料袋に厚みの感じる現金として受け取り、
それを家庭に持ち帰る。
妻や子は夫の帰宅を待ち給料日をありがたく
体感する。
「あなた、お仕事お疲れ様。」
「お父さん、お疲れ様。ありがとう。」
食卓でそのような家族の絆が深まる会話が交わされ
るでしょう。
夫婦共働きにしても同じ光景です。
お互いに働いた事を実感し給料日には互いを
労り、感謝の言葉を掛け合い、絆が深まるでしょう。
そこから自分で様々な税金を納税し、
健康保険料を支払い、年金保険料を支払う事を
すると自ずと
「俺はこんなに税金を払っているのか!」
「健康保険料が高いなあ。」
「年金保険料も高いなあ。」
と毎月毎月、体感する事から自ずと世の中の動向に
関心が向かうでしょう。
なぜ自分達が苦労して納税した税金がチャイニーズ
に安々と与えられるのか!
なぜ外国人の面倒を日本人の税金で賄うのか!
なぜ税金が違う目的に垂れ流されるのだ!
と誰しも自分の皮膚感覚として社会的な視線に
なるでしょう。
しかし給料が銀行振込の今はどうか。
予め税金や保険料が差し引かれて振込され
通帳に数字だけが印字される為に皮膚感覚が
伴わない。
税金、保険料、どこか他人事になる。
これが大多数の日本人を世の中に無関心にし
無反応にしていないだろうか。
これが更に電子マネーにされたなら益々
その流れに拍車がかかり、またある時に権力から
端末から根こそぎ奪われかねません。
また権力に逆らう国民はまるでアカウントが
停止されるように端末が停止され営みが制限
されかねないようになります。
やはり現金で扱う事が大切だと再認識します。
皆様がもし料理の予約をしたとします。
高級料理のフルコース。
数万円の代金は先払い。
席に案内されてしばらく経つと料理が運ばれ
てきましたが、どう見ても千円分の料理にしか
見えない。
「あの〜、メニューを間違えていませんか?」
あなたが不満と不安に包まれて店員に尋ねる。
店員がすまし顔で
「いえ、メニューはこの通りです。あなたが
先払いした金額の大半はあちらの席の
チャイニーズに回しました。」
と言われたらどうだろうか。
見るとチャイニーズがあなたが先払いした
代金の大半が回されて豪華な料理を食べている。
あなたは間違いなく怒り心頭になって
席を蹴り退席し、また店長に苦言を述べるでしょう。
「ふざけるな!なんで俺が支払った代金で
あのチャイニーズが豪華な料理を食べているんだ!
数万円払った俺は千円分の定食か!?
ふざけるな!」
とあなたは怒りを発露するでしょう。
何故ですか。
そうです、あなた自身の支払い代金だからです。
自分事ですよね。
皮膚感覚が伴いますよね。
だからおかしな事にはおかしいと怒りを発露
しますよね。
自分事ならば皮膚感覚が伴いますから怒ります。
それと全く同じ本質が今の日本政府により
行われています。
怒り心頭になるでしょう。
外国人に日本人の税金が注がれ、生活保護は
軽々と受給でき、チャイニーズ留学生には
返済不要で1000万円が支給。
東京都で商売をしたいと外国人が申請しただけで
返済不要で1500万円が支給される。
まだまだ怒る日本人が少ないのは、やはり
皮膚感覚が伴わないからでしょう。
自分が納税している健康保険料を支払っている
という実感が伴わないから静かなのです。
自分が納税している、自分が健康保険料を
支払いしている、自分が年金保険料を支払い
している、と自覚し皮膚感覚になっていたならば
怒り心頭になって言動する筈。
会社員の給料を現金手渡しから銀行振込に
切り替えたのも、もしかしたら日本人を骨抜き
にする為に皮膚感覚を失わせるための権力による
深謀遠慮だったのかも知れません。
政治家や高級官僚も予算や税金は自分の皮膚感覚
が伴うお金ではない為に平気で流用、中抜き、
キックバックありきで編成するのでしょう。
自分が努力して得たお金ならば千円でも
紛失すれば探すでしょう。
皮膚感覚を伴う事が大切ですね。
