木村正治のデイリーコラム

木村正治(きむらまさはる)が世の中の様々な事項について思う事や感じた事を徒然に綴っています。

聖書そのものの内容と聖書を利用して各地の先住民を虐殺した欧米支配階級とは分けて見る

2024-05-09 10:27:51 | 随想
辞書並みに分厚い聖書。
現在は旧約聖書のレビ記までを読み終えて
民数記に入っています。
まだまだ先は遠いですが、3000年以上前
に記された人類のベストセラーを全て通読する
歩みは見た目で全体の10分の1の厚さまで
読み進みました。

旧約聖書、新約聖書がどこで日本人と重なるか、
それを感じる時があるか、その点を楽しみに
待ちながらページをめくっています。
バイブルは聖書という日本語訳ではなく
叙事詩であり天地人のスペクタクルだと
感じます。

アブラハム、イサク、ヤコブ、ヨセフと続いた
系譜の次の代のモーセとその兄アロンに創造主が
様々な預言を与えますが、エジプトから脱して
従ってきた人々が創造主に反発し始めて
エジプトにいた頃のほうが良かったと騒ぎ始める
くだりは人間描写として面白かったです。
それに怒った創造主はカナンの地を目指せと
偵察に出させた40日間を罰として40年間にして
荒れ野で羊飼いにさせました。
モーセが何度か創造主にやり方を諌めたりして
変更させる場面があり、昼は雲の柱として夜は
火の柱として幕屋に現れる創造主とのやり取りが
面白いです。

レビ人の役割は他の民族とは異なり特殊である
事が記されています。
またネフィリムという巨人も現れてきます。

創世記や出エジプト記は文学みたいでしたが
レビ記は創造主から厳しく細かく定められた
掟や決まり事が細々とひたすら記されたもので
レビ記自体は読んでいて創世記や出エジプト記
のような面白さはありません。
民数記も途中まで読み進めています。

支配階級は聖書を利用して中南米やアフリカ
等で先住民を大虐殺してきた歴史があります。
聖書そのものの内容と、聖書を利用して地球各地
で先住民を大虐殺して支配搾取してきた欧米支配階級
のやり方とは別に分けて認識しなければならない
と思います。
アメリカ支配階級が抱くマニフェストデスティニー
という、聖書の名において、イエス・キリストの
名の下に有色人種を絶滅させなければならない
という発想が依然として存在しますが、それが
現在の人口削減計画や様々なカルト的な手法を
生んできたという事実もしっかり見つめる必要
がありますね。

私は聖書を信じるとか信じないという視点ではなく
先ずは日本人として旧約聖書、新約聖書の全てを
通読してみよう、全てを通読しない限りは部分的に
断片的に聖書を論じても意味がなく、先ずは全体で
何が記されているのかを自分で把握したいという
知的好奇心に立脚しています。
なぜ3000年以上前に記されたものが今も尚、
地球各地で読み継がれ世界的ベストセラーであり
続けるのか、それを知りたいために聖書の全体を
通読する歩みを始めました。

通読し終えた後に日本人の歴史とどのように
接点を見いだせるのかが私自身が楽しみです。
日本の古史古伝と旧約聖書、新約聖書とを合わせて
日本の紐解きに至れば幸いですね。


コメント
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