木村正治のデイリーコラム

木村正治(きむらまさはる)が世の中の様々な事項について思う事や感じた事を徒然に綴っています。

記録と実際

2004-09-30 01:46:02 | インポート
 野球が国際交流や地域活性化、産業としての可能性など
政治以上に政治の効果を発揮しつつある。そういう環境を
政治が更にプロデュースすればなお効果が出るだろう。

 イチロー選手が大リーグ記録を射程に収めつつある。日本
では広島カープの嶋選手が年間安打数のセリーグ記録を視野
に入れつつある。中日・落合監督が監督としての異彩を放って
いる。日本のプロ野球がそのあり方自体を問われ、改質が行わ
れつつある。
 地球が一つのグランドであるかのように同時進行で物事が
起こっているようにも思える。

 スポーツは何かを教えてくれることもある。
 例えば本日のイチロー選手は遊ゴロがあった。後から記録だけ
を見れば単なる遊ゴロだと思ってしまいがちだが、実際に打席
を見ると痛烈なセンターへ向かった打球が相手投手の背中に当たり
はじけたボールが相手ショートの正面に転がって結果としてゴロ
になったものである。実質的には安打だった。
 そこでふと考えた。
 記録としての記録と実際とはこのように乖離がある場合がある
のではないか、ということをである。
 それは様々な資料、統計などあらゆる場面でも共通する。
 歴史にしろ記録として伝えられていることと事実や実際はどう
だったのか、本当はどういう場面だったのか、ということは開き
がある場合も多いのではないか、ということをである。

 記録よりも中身や実際が大切で重要である。
 歴史にしても、そういう視点で時に歴史を疑い検証してみたく
なった。

 野球から話が意外な分野へ転がった。
 ボールが転がるように。

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多数

2004-09-29 01:23:32 | インポート
 同じ物事や姿、形を見ても人それぞれで解釈が違うこ
ともあり、受けとめ方が違う場合もある。
 突発的な事件や軽い動機からの事件など、信じられない
ような展開もある。

 もしも世間の感覚から逸れた感覚ばかりが多数を占める
ようになったなら、世間の感覚のほうが逸れた存在になっ
てしまうのだろうか。
 そう思うと心配になる。

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ありがとうございました

2004-09-26 21:43:57 | インポート
 二十五、二十六日との二日間、地域の皆様と有意義で
豊かな時間を旅行会にて過ごすことができました。
 皆さまのおかげです。
 本当にありがとうございました。

 ますますやる気が湧き、気を引き締めて励みたいと切に
思いました。
 初心を忘れず一歩一歩大切にして参りたい所存です。
 

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荒城の月

2004-09-26 21:35:15 | インポート
 もう少し杜の都について書きたい。
 私は仙台にて「荒城の月」の疑問を解消することがで
きた、そういう意味では印象深い街でもある。

 「春こうろうの花の宴 めぐる盃かげさして
  千代の松が枝わけいでし むかしの光いまいづこ」
という土井晩翠・作詞、滝廉太郎・作曲のこの名曲の荒城
とはどこのお城のことかという疑問である。
 世間には諸説がある。
 大分にある竹田城という説や会津若松鶴ヶ城の説、そして
仙台青葉城であるという説で私が耳にした場所でも三つあり
いよいよどのお城のことなのか知りたいという思いがあった。

 ある日、青葉城に向かう仙台大橋に到る手前の、晩翠通と
交差した一角にある土井晩翠草堂を訪れた。旧二高、現在の
東北大学のOBで土井晩翠先生の弟子であったという年齢は
高齢のお方が草堂の案内役をされていたので、いっそのこと
長年の疑問を尋ねてみた。
「ああ、荒城の月は晩翠先生が若い頃に會津若松鶴ヶ城を
 訪れた時に着想を得て、長年温めておりまして、そして
 後年に青葉城を訪れて二つの城の情景を重ね合わせて書い
 たものです。晩翠先生が晩年にそうおっしゃられておりま
 したから」。
とそのお方が土井晩翠が臨終を迎えたベッドの脇で庭を見つ
めながら述べられた時、当時は二十代の青年だった私は視界
が晴れるような感動を覚えた。

 荒城の月は會津若松鶴ヶ城と仙台青葉城との二重奏ならぬ
二重想だったのである。
 この詩が滝廉太郎の旋律に乗せられて人々の元へ届けられて
いるという日本の名曲の原作風景は仙台の街で知った。

 そういえば、会津若松鶴ヶ城の城内の南東にある月見櫓に
荒城の月の四番の歌詞の碑が建っていたことを思い出している。
「天上影は替らねど 栄枯は移る世の姿
 写さんとてか今もなほ 嗚呼荒城のよはの月」

 荒城の月の歌詞は今の時代もなお、人々の世の姿の本質を
的確に描写していて目が覚める。
 政治の世界にあればなお、荒城の月がよく見える。

 仙台の街は教えてくれた。

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成功して欲しい

2004-09-25 01:34:43 | インポート
 スポーツを通じて地域、産業についてしばらく考えて
みたい。プロ野球の新球団構想が仙台で進みつつある。
これを単なる企業スポーツとしてのみ捉えれば、同じ
問題の再生産となってしまう危険性も持つので地域に集う
企業と自治体そして住民及び全国のファン、関連産業と
の相関として考えてみたい。

 地方分権、地方主権へと流れる時代である。
 宮城県仙台市。
 人口は99万1,000人で約100万人である。
 宮城県としては有権者数が約186万人であり、将来的には
自主財源策として「スポーツ産業振興税」を設けて年間成人
一人1,000円とすれば単純計算であるが、18億6,000万円の
財源ができることになる。
 これで仙台におけるプロ野球球団の財源として地域球団
を支援すれば、企業のみの負担ではなくなり、住民の理解が
得られれば幅広く地域の活性化と発展に到るのではないか。
 住民が反対すれば破棄だが、賛成となれば導入しても良い
のではなかろうか。

 地域に歓迎されて設立される球団ならば、募金などの自主
的な支援も生まれるかもしれない。
 幅広く野球産業として発展すれば雇用にも通じ、引退後の
選手の雇用の場も確保できる幅も広がるのではないか。
 観戦するために観客が球場に訪れる度に鉄道やバスなどの
交通機関は潤うし、街の飲食店などの飲食産業も賑わう。中
には近隣や遠方から泊まりがけで観戦に訪れる人々もいるだ
ろうから宿泊業も活性化していくだろう。

 理想を思い過ぎか。
 しかし成功して欲しい。

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