木村正治のデイリーコラム

木村正治(きむらまさはる)が世の中の様々な事項について思う事や感じた事を徒然に綴っています。

それぞれの街

2004-01-31 14:24:44 | インポート
 変わらない街、変わり行く街それぞれあるがその街の
表情に癒される時がある。
 陽光注ぐ街、さざなみの街、山沿いの街、雪の街、北
の街、学生時代に闊歩した街。

 十年一昔というが、十年前とほとんど街の表情や佇まい
が変わっていない眺めを前にすると堆積された記憶が滴る
ようににじみ溢れてくる。
 すれ違った人、同じ場所にいた人、一期一会の人、諸々
の場面がやがて記憶となって積もり私を育ててくれる。

 前に進む事は失うことでもある。得ることでもある。
街は教えてくれる。何年かごとにそれまでの自分自身を
振り返り見つめることは自身の成長にとって重要な記憶の
作業のように思える。
 街はその舞台となる。

 あの頃の私に戻りたいと涙に暮れる人がいる。傷を癒し
損ねている人がいる。酒におぼれている人がいる。
 時間はそういう全ての人達に等しく流れていく。
 
 いつか傷だと思った事が今となっては傷に思えない時も
ある。ただ本人にとって傷である時には触れてはいけない、
と思いつつ、幾つかの場面を思い起こしていた。

 それぞれの街。
 新しい街。
 今は立場上、それぞれを自治体という視点で見つめている。

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日々新たなり

2004-01-30 10:02:05 | インポート
 よく聞かれる質問の一つに、市会議員は一体どれほど
の報酬を得ているのかという問いがある。どの職業であ
れ自分の手取りや他人の手取りを云々しないことが一つ
のエチケットだと思うので私は述べない。

 ある業種の方から、自分はこれだけの手取りだと言われ
たが実はそれは市会議員の手取りより多かった。極めて
安定した業種の方であった。
 市議会議員というあるがままの姿が実は世間から正しく
認識されていないのではないかと感じてもいる。
 いくら入ったか、という一点のみが着目され、いくら
出ていくのかというもう一面にはほとんど関心が注がれ
ない。
 自分の意のままに消費できる余白はむしろ少ない。
 加えて四年に一度毎の人生を賭けたリスクを負う立場
であることも他の職業とは違う点である。このリスクが
多くの夫婦を引き裂いてきた実例も少なからず知ってい
る。

 現在の世の中の仕組みや認知度が結局は資産や財産に
恵まれた者だけに政治の世界への扉が用意されているに
等しいということが先ず改められるべきである。
 情熱あり志も高く、二心なき有為な人材もその多くは
経済的な理由の壁の前に尽きていく実例が余りにも多過ぎる。
 それが巡って、政治を停滞させ、結果として世の中を
重く不透明なものにしているように思える。

 ATMを利用している時、順番待ちの方が私のすぐ背後
まで迫って私の画面を覗き込んでいることには閉口した。
「あ、市会議員や。ほらほら市会議員やで。」
と動作が終わった後、順番待ちの方々がこちらに視線を
注いでいるのも辛い。
 ATM一つにしても気楽に利用しにくい。

 日々、新たな発見の連続である。

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スポーツの効用

2004-01-29 09:05:32 | インポート
 今年は五輪の年である。五輪に限らずスポーツ精神は
各分野においても大切な要素ではなかろうか。
 競っても恨まず。各自が目標に向けて自身を錬磨する。
お互いへの礼儀、讃え合う精神。克己の心。地域や国へ
の適切で等身大の愛着など。

 また適度なスポーツは健康にも良い。年齢相応に適度な
運動をすることで予防医学的な効果も生じ、結果として
医療費の抑制にもつながる。快適な心身を維持できること
はスポーツの魅力でもあり、活き活きとしてくることで他
の様々な物事への新たな意欲も生まれてくる。
 その効用は計り知れない。

 私も極力、時間が取れるときはジョギングやロードワーク
をしている。実に気持ちが良い。

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米国という進化

2004-01-27 00:47:23 | インポート
 米国民謡を久しぶりに聴いている。懐かしい牧歌的な
音色は、開拓時代の古き米国を想像させてくれる。米国
民謡の父とも称されるフォスターの時代から、NASA
に象徴される現在の米国はまさに隔世の感がする。

 何故に米国だけが、という視点を抱き続けている。何故
米国だけが強大になり、進化し続けていくことができる
のだろうか、という疑問、興味、関心である。
 火星探索機が火星に着陸成功して以来、この数日あたか
もどこかの砂漠を撮影しているかの如く画像が送信され
掲載されている。ついにNASAは月どころか火星まで
行動範囲を広げつつある。
 これはもはや人間の技術や科学云々を超越しているよ
うな気がしてならない。何故に米国だけが成し得るのか。

 想像の翼を広げてみる。
 昨年後半は火星が六万年ぶりに地球に接近する現象が
見られた。当然、その周期に合わせたように火星への着陸
を果たした。同じアングロサクソンで、何故、英国が成さ
ないで米国だけが可能なのか、私には未知の大陸を発見す
ること以上に、米国という一つの生命体に好奇心が生じ
ている。
 
 余興で筆を進めるならば、火星の生命体が文明圏を持っ
ていて、NASAと交信し火星へと誘導した可能性も皆無
ではないとすれば・・・。今日、日本人が英語を学習し
ある程度は自分のものにしているように、一部の米国人が
地球外言語を体得し、この数十年間で会話をしていたとす
れば、軍事技術の短期間での進化も、遙かな光年先の異空間
への到達も可能になるはずである。
 米国建国から僅か二百数十年である。

 いつの日か、留学生から聞いた噂がある。太平洋戦争の
ミッドウエー海戦の際に米空軍の一機が隊からはぐれた。
雲の合間から光る飛行体が見えたので、操縦士は我を忘れて
追跡したという。突然、その飛行体が消えたかと思うと眼下
に日本艦隊の主力がひしめいていたという。
 操縦士は本体に通報、集結した米軍は一斉攻撃を浴びせ
この海戦で日本は空母等の主力の大半を失い、この海戦を
境に戦況が激変した。

 勿論、冗談半分で私は聞いていた。
 ただ今は、何故に米国だけが超越した力を持ちうるのか
という点に好奇心が止まらないのである。

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政治家の妻

2004-01-24 11:16:34 | インポート
 政治家の妻ということを思う時、気の毒でもある。世
間から見る政治家像は報道や週刊誌に掲載されている内容
のものであろうが、実際にこの世界に身を投じた者とし
て書かせて頂くならば、一側面にしか過ぎない。

 休日はほとんど存在しない。ほとんど外出ばかりの身
である。生活も、外から見た華やかに見える姿とは違い
質素倹約をせざるを得ない日常になる。苦労ばかりかける。
 平和で繁盛している時期には政治家の姿は見えず、緊迫
して景況が悪化すれば政治家の力量が問われる。
 加えて政治家は不安定な立場にある。

 政治家の妻は苦労ばかり。相性や云々ばかりでは到底
成り立つ日常ではない。そう思っている。

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