変わらない街、変わり行く街それぞれあるがその街の
表情に癒される時がある。
陽光注ぐ街、さざなみの街、山沿いの街、雪の街、北
の街、学生時代に闊歩した街。
十年一昔というが、十年前とほとんど街の表情や佇まい
が変わっていない眺めを前にすると堆積された記憶が滴る
ようににじみ溢れてくる。
すれ違った人、同じ場所にいた人、一期一会の人、諸々
の場面がやがて記憶となって積もり私を育ててくれる。
前に進む事は失うことでもある。得ることでもある。
街は教えてくれる。何年かごとにそれまでの自分自身を
振り返り見つめることは自身の成長にとって重要な記憶の
作業のように思える。
街はその舞台となる。
あの頃の私に戻りたいと涙に暮れる人がいる。傷を癒し
損ねている人がいる。酒におぼれている人がいる。
時間はそういう全ての人達に等しく流れていく。
いつか傷だと思った事が今となっては傷に思えない時も
ある。ただ本人にとって傷である時には触れてはいけない、
と思いつつ、幾つかの場面を思い起こしていた。
それぞれの街。
新しい街。
今は立場上、それぞれを自治体という視点で見つめている。
表情に癒される時がある。
陽光注ぐ街、さざなみの街、山沿いの街、雪の街、北
の街、学生時代に闊歩した街。
十年一昔というが、十年前とほとんど街の表情や佇まい
が変わっていない眺めを前にすると堆積された記憶が滴る
ようににじみ溢れてくる。
すれ違った人、同じ場所にいた人、一期一会の人、諸々
の場面がやがて記憶となって積もり私を育ててくれる。
前に進む事は失うことでもある。得ることでもある。
街は教えてくれる。何年かごとにそれまでの自分自身を
振り返り見つめることは自身の成長にとって重要な記憶の
作業のように思える。
街はその舞台となる。
あの頃の私に戻りたいと涙に暮れる人がいる。傷を癒し
損ねている人がいる。酒におぼれている人がいる。
時間はそういう全ての人達に等しく流れていく。
いつか傷だと思った事が今となっては傷に思えない時も
ある。ただ本人にとって傷である時には触れてはいけない、
と思いつつ、幾つかの場面を思い起こしていた。
それぞれの街。
新しい街。
今は立場上、それぞれを自治体という視点で見つめている。