迷走台風

　今回の台風１５号は、来るのか来ないのかはっきりしないばかりか逆戻りまでして４～５日ウロウロした挙句、最後は急激にスピードをあげて１００万人に対して避難勧告がでるなど、結果として大きな被害をもたらした。

　なかなか正体がつかめないという意味では、私のブログみたいだ。職業柄、堅いイメージがあるのは仕方ないとして(事実、最初は本当にブログの文面も堅かった)、最近では真面目なことを書くと「真面目すぎる」とか「格好つけんじゃねえ」とか言われ、砕けたことを書くと「そんな人とは思わなかった」と言われる。

　しかし「お気に入りに入れてます」とか「人に紹介しています」と言ってくれる人も結構いて、もはや正体がバレてしまった今となってはこの感じで続けていくしかない。

　そう言ってくれる人の大半は「砕けたもの」を望んでおり、税務や会計、法律問題などの解説を書いてもほとんど読んではくれないのだ。

奇妙な名前

　近ごろの子どもに「光宙」という名をつける親がいるという。「光宙」は「ぴかちゅう」と読む。
　ヤンキー世代が親になって個性的な名が出てきた。

　男の子だと
　　　　楽気 らっきー
　　　　騎士 ないと
　　　　上人 うえると
　　　　路未央 ろみお
　　　　美俺 びおれ
　　　　日ッ飛 ひっと
　　　　月男 るなお
　　　　弟吾流 である

　女の子は
　　　　南椎 なんしー
　　　　愛舞 いぶ
　　　　留樹 るーじゅ
　　　　紗音瑠 しゃねる
　　　　奏日亜 そふぃあ
　　　　茶彩羅 てぃあら
　　　　美羅乃 みらの
　　　　宝愛瑠 じゅえる
　　　　緒茶女 おちゃめ

　もはや、暴走族とかキャバクラの名前としか思えないようなものもある。

　名前は、普通に使われる認められた漢字なら認められる。ただし出生届には読みがなの記載が必要だ。極端に言えば、とてもそうとは読めなくても、存在する漢字ならいいということになる。

　ただし、あまりにふさわしくない漢字や読みは、断られることもあるという。例えば、悪、魔、殺、犯、罰、糞、尿……などで、実際に届けてきた人も過去いるらしい。

　かつて我が子に「悪魔」と名をつけようとして話題になった親がいた。子は自分の名前を選べない。

　そこんとこ「夜露死苦」。
　

神頼み

　一般に神社などで神様に手を合わせるときは
　　「志望校に合格できますように」
　　「家庭が円満でありますように」
　　「仕事が順調でありますように」　　　
　　「健康でいられますように」
　と言う具合に、何かをお願いする場合がほとんどだ。

　このように「請求書」的なお参りをするのではなく

　「痛風持ちで、でぶでハゲだけど仕事が何とか続けられてありがとうございます」

　というふうに「領収書」的なお参りをするとよい、とする本を読んだことがある。
　頼まれることばかりで大変な神様だが、感謝されると「よし次も頑張ろう」と思ってくれるかもしれない。

　私は大学受験の年、初詣で「大凶」を三回連続で引いた。

　「この神様野郎、落としやがったらお礼参りにきてやるけんのう」
　とお願い(脅迫)したら、何とか浪人せずに済んだ。

　あまり神様に負担をかけてはいけません。

付箋アート

　パリのオフィス街では、ちょっとしたアートがブームになっているという。その名も「付箋アート」。

　本の栞や資料のチェック用に使う付箋紙を使う。ビルの窓のあちこちに付箋を張り付けたカラフルな絵が描かれ、そのほとんどが、ゲームやアニメのキャラクターだ。

　このアートを最初に始めたのは、会社員エミリーさん。５月ごろ、近所で“スペースインベーダー”の絵を見かけ、向かいの銀行で働く人たちに見せようと窓に貼ってみたそうだ。すると次の日、銀行の窓にも同じようにキャラクターが描かれていたという。

　それ以来、互いに競うように作品の数を増やし、エミリーさんの会社の窓には、現在６０もの作品が並んでいる。パリの郊外には、会社のビルの窓を紙のアートで飾りつけたオフィス街がすでに何か所もある。デザインは、どんどん凝ったものに進化していて完成度も高くなっている。

　果たして日本ではどうだろう。

毛染め

　私は髪を染めている。ヘアカラーは「メンズビゲン」だ。昨日、説明書を見ると一箱で二回分となっている。私はそれを六回に分けて使う。すると約半年分がひと箱で賄える。

　先日まで私が節約家なので半年をひと箱で賄えるのだと信じ切っていたら、ある人からズバリ言われた。

　「普通の人の三分の一の髪の量だからじゃない？」

　私が武士なら無礼討ちしているところだ。

　ところで力士はちょんまげが結えなくなると引退しなければならないという。力士でなくてよかった。

　(注)今後、ブログで「ある人」と言ったら女房を指すものと思っていただいてよいでござる。