桒田三秀税理士

公式HPは「桒田会計」で検索

人間のエゴ

2011-09-29 07:41:49 | 日記
 近ごろ「生物の種類が年々減っている」「絶滅危惧種を守らなければいけない」などの主張をよく耳にする。だがそこには正論とともに偽善と欺瞞が混在する。

 多くの場合こうした主張は、そこに住む人たちの「より便利で快適な暮らしを追及する権利」を犠牲にすることなしに実現することはできない。また多くの場合そうした主張をしている人たちは「より便利で快適な暮らし」をしている人なのだ。

 工業化を進めて先進国の仲間入りを果たした国が、国内の森林を保護して、食糧を輸入に依存しながら、発展途上国に対して経済発展するなという行為はいかがなものか。

 この議論は、福山の「鞆の浦架橋問題」と似た感じがする。そこに住む人は、消防車や救急車も入りづらい入り組んだ街並みに何百年来暮らしている。そこで港に橋を架けてバイパスを作り交通の便をよくしようとする案が何十年も前から議論されてきた。

 橋が架かると風光明媚な環境を壊す事に加え「ポニョ」効果もあり架橋反対派が優勢だ。しかし、架橋反対派の多くはそこに住んでいる人ではない。整備された町に住む一方で、不便を強いられている人の「便利さの追及」を「自然環境保護」を名目に阻害しようとする。

 

 
コメント (1)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする