自己嫌悪

　昨年、ある会の総会で、ある人のせいで進行が大幅に遅れ、段取りが狂った。
　　
　その人の発言が今年の総会でも波紋を呼ぶだろうと、多くの人が予想していた。

　しかし、運営側にとって予想外のことが起きた。

　司会者が、議長を指名しようとしたところ、

　自らが、いきなり議長に立候補したのだ。

　出席者の決で、意気込みもむなしく、大差で敗れた。

　５つの決議事項に対する、その人の事前の質問事項は数十項目に上る。

　質問事項には、文書回答してあるが、いちいち「意見」を挟む。

　決議事項は、その人の反対むなしく大差で可決された。

　面識のないその人に対して、帰りのロビーでばったり出会い

　「気に入らないなら会を止めたら」

　「あんたの言うことを誰も支持していないじゃないか」

　などと言ってしまった。

　帰りの車中では、みんな「よく言った」と言うが

　そんなら止めるなよ。