昨夜の駐輪場は立体駐車場、どこでも可能とは限りませんが
屋根のある駐輪場があるかどうかも宿の選択条件のひとつ。
あとは大浴場があること… これらを優先条件にホテルを取ってくれています。
ホテルを発ってすぐに青森駅へ。
駅の隣には「青函連絡船メモリアルシップ八甲田丸」
勿論、時刻が早くて入場することはできませんが、船内にここまで走って来た鉄道車両をそのまま格納できるスペースがあり
そのまま北海道まで連絡していたなんて…
あの大ヒット曲でしかこの海峡を想うことも無く、北海道にも興味はなかった僕には何の関わりもないまま1988年に運航を終えています。
青森駅を発って演歌の歌詞に流れる「龍飛岬」に向かいます。
津軽半島の東側、こちらも真っ直ぐ真っ直ぐに北へ北へ…
JRの津軽線に沿うように、半島の中ほどから龍飛岬方面へ斜めに内陸部へ入り込んでいくと
北海道新幹線の路線も見え隠れしてきます。
龍飛岬が近くなってくるといい具合に海沿いより少し高いところを走る「あじさいロード」
道沿いに延々と続くあじさい、花咲く頃ならこの美しく曲がるワインディングロードがさらに映えることでしょう。
交通量のまったくと言っていいほど無いルートの素晴らしい快走で
北のはずれ「龍飛岬」に到着。
北の突端も3ヶ所目となると、さすがに感動は薄れてきますね (^_^;)
でもこの視界の先の海底には青函トンネルが通じているはず。
日本唯一の階段国道339号線
やっぱりここにも歌謡碑があって、歌詞が彫り込んである石碑正面の赤いボタンを押せば
「津軽海峡冬景色」の2番が大音響で鳴り響きます。
これで吹雪いていたら…北へ帰る人の気持ちになっていたかも (^_^;)
龍飛岬を後にして津軽半島を、今度は西岸を南下するのですが
階段ではなくて、車の走れるこの国道339号線は日本海の海岸線の北の果てを見下ろしながら
豪快に走れる絶景ルートでした。
夏が終わったばかりの東北地方の超絶ワインディングの「竜泊ライン」
これが冬だとどれだけ厳しい情景になっているのかと思うと(冬期間は閉鎖らしい)
この場に居て快適にライディングを楽しんでいることのなんと贅沢なことでしょう (^_^;)
「七つ滝」という名の滝は日本に5ヶ所はあるようですが、海沿いの国道から見えているアクセスの良さなのに
この最北の滝は真冬の時期には凍りつくことに…
右手に広がる日本海にばかり見とれていたら今度は左手にも広大な水面、13の河川が流れ込む「十三湖」
海水と淡水が混合した汽水湖で、シジミラーメンの看板が上がったお店が多く見られました。
シジミの味はともかく、東北でラーメンとは…食べておくべきだったと今にして後悔。
同じような砂浜が長々と続く七里長浜は、その名の通り28km(約7里)以上ある長大な砂浜。
海岸線に並行していくつもの湿原や沼が点在
美しい自然に癒される景色が広域農道「メロンロード」を北から南に突っ切るだけでもうかがい知れます。
そんな津軽の自然豊かな湿原の景観の背景となる「岩木山」が見えてきました。
この山も演歌の歌詞で知ってた (*^^*)
露店が多く点在していて「嶽きみ」と呼ぶトウモロコシの直売
迷うことなく1本購入
採れたての甘さとみずみずしさは文句なしに美味しかった。
これから昇る「岩木山スカイライン」標高1625mの岩木山8合目まで、全長9.8Kmの69あるつづら折りのカーブの連続
バイク誌の絶景ルート特集でもおなじみ、見事に単調なヘアピンカーブ。
センターラインがオレンジの破線というのは初めて見ました。
いつもオレンジの実線では絶対に追い越すことはしないのですけど、破線だから追い越し可なんだろうなと思いつつ
結局登りつめるまでクルマ無し。
1速中心たまに2速にシフトしてはまたすぐにシフトダウンといったペース(ここはライディング考により基準が異なるところ)
でブナの原生林を駆け上がりながら時々振り返ると視界はどんどん開け、これは下りが楽しみですね。
8合目休憩所では絶景のパノラマ。
遠くに世界遺産「白神山地」も見えるこの日本百名山も11月上旬で冬季閉鎖です。
下りも勿論同じ道、眼下に絶景を眺めながら1速と2速を中心にギヤシフトを繰り返し
バイク誌等によると敬遠されているらしい強烈なエンジンブレーキ(リヤブレーキもプラスするから総称してバックトルク)を
積極的に有効利用して駆け下りていくと、景色もよく見えることもあり下りのほうが楽しい。
「津軽岩城スカイライン」一回きりでしたけど単調な繰り返し…飽きるほど (^_^;)
その後も「嶽きみ」の露店が並び宅急便のトラックがそこら中に居る喉かな農道が続き
今度はいつの間にかあたり一面リンゴ畑に景色が変わる、そんな「アップルロード」で弘前市街地をパス。
大鰐弘前ICから黒石ICの一区間を東北自動車道。
これから目指す奥羽山脈の北端「八甲田山」は昨日宿泊した青森市内から20Kmくらいのところ(戻ってきてますね)
八甲田連峰を時計回りにほぼ一周、
八甲田山と言えば「八甲田雪中行軍遭難事件」からの極寒豪雪の生死の境目のイメージしかなかったのですが、
夏の終わりの緑美しいワインディングルートを留まることなく景色を目に焼き付けながら走り抜けてしまうのは
もったいないと言うか、ちょっと罪深い気持ちになるくらい穏やかで気持ちのいい場所でした。
青森県に入って小川原湖、十三湖、そしてここ「十和田湖」
昔ながらのみやげ物屋さんが並ぶ湖畔の一画はよくある風景。
食事も忘れて走り回っていたけど、この先の行程を考えるとゆっくりもしていられないことが判明。
露店できりたんぽを頬張っただけで、はるばるやってきた十和田湖を惜しむことなく後にする…
今、振り返るとこれもものすごく贅沢な行動。
大館市からあのバスケットボールが盛んな能代市へ向け再び日本海側へタフツーリング開始 (>_<)
途中、交差した秋田内陸縦貫鉄道の小ヶ田駅からの田んぼアート
路線に五つあるアートの中の「いせどうくん」
偶然にもベストなタイミングで出会いました。
終盤、能代から秋田自動車道「八竜IC」より大潟村の東側面を南下する時
どうやら直前にザっと雨が降っていたようで
ここでも雨を避けていたらしくツイてましたね。
そして暗くなる直前、無事秋田市内に到着。
今日も下道を中心に500Km以上を走っているのにたまたまタイミングが合わずトウモロコシときりたんぽしか食べていない。
お店のツーリングではあり得ないことですが、我々双方同意のうえ。
夜の部で取り戻すこと前提で走っていたので
メニューを見る目が血走ります。
刺身も焼き物もおいしかったけど
日本酒の取り揃えがとにかく豊富!
いろいろ勧めてもらって、完全に呑みすぎ。
明日はいよいよ「男鹿半島」
なんとお天気は文句なしの予報
なぐこはいねが~
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