クロキライディング

いつだってバイク

2022残雪信州タフツーリングー1 コンパラ

2022年06月08日 21時14分38秒 | ツーリング

一週間以上前から目を離せなかった天気予報では、レインウエアでのスタートを覚悟していましたが、

曇ってはいながらも雨が降るほどではなく、道路も全然乾いていて

足取りも軽く新門司港のフェリー乗り場に集結した5台。

いつもフェリーの屋外デッキで僕とRTとでやっている出航の祝杯。

今回の同行メンバーにも500㎖ロング缶で参加していただきました。

 

ココでまずは肉を食ってエネルギーと旅気分をさらに盛り上げることによって、

皆さんそれぞれにバックグラウンドがあるのだけれど、

ほんの少し前に置き去りにしてきた日常のなんやかんやとこれで決別することができることをまずは信じるしかないのです (^_^;)

そうしてまだ明るいうちから始まった宴会も船内での二次会になだれ込み、

どうやら明日は関西地方の雨雲は足早に立ち去るらしい吉報(予報)に一同さらに盛り上がることになりました。

雨雲レーダーなどによると、これはもしかしてレインウエアで下船する必要もないのではないかと言う予報です。

夜明けの船内露天風呂から見上げた空の雲は確かに薄かったし、見回せば手際よく出発に準備を整えていらっしゃるどのライダーさんも

雨が降っていないことを確信していらっしゃる様子ですから

勿論我々も雨が降っていない前提で準備完了。

緊張感の高まる中、ちょっと蒸し暑い車両甲板で随分と待たされていよいよツーリングのスタートです。

 

予想通り、雨は上がっていて路面もほぼドライ。

下船後すぐに高速道路に上がって、平日の朝通勤で密度の高いエリアを速やかに離れる必要がありますから

しばらくは気を抜くことができません。

 

 

いつものようにいくつもの高速道路を分岐と合流を繰り返し、関西のドライバーさんに不快な思いをさせないよう

5台のインカムでやり取りしながら数えきれないくらいの進路変更を繰り返し

先行車を積極的に速やかに抜き去りながら長野県を目指します。

 

するとどうでしょう、中央道を北上するころから上空の雲は大きく割れて青空が見えてくるではありませんか。

東へ移動している雨雲のエリアはさらに加速したようで、このあとの空は晴れていく一方。

トイレ休憩を一度挟んだだけで中央自動車道「諏訪IC」までの400Kmをインカムの通信圏内を維持したままの、それはそれは協調性豊かな団体行動でした。

全員そろってこのくらいのペースを維持できれば、開店時間にギリギリ間に合うそば店「更科」

僕とRTはこれで4回目だからこの距離からしても「行きつけのお店」と言うことで

彼ら3台を案内してもいいハズ(メニューも) (^_^;)

早朝6時から高速道路をハイペースで走りっぱなしでここまで来ましたから、ちょうどこのあたりで空腹であることに気付くのです。

 

 

そして信州エリアに足を踏み入れたと言う安堵感でこのそばを味わうと言うのは実にオツなもので、これはすごく気に入っています。

諏訪市内で給油を済ませ、まずは「ビーナスライン」

これまでにいろんなルートからアクセスしていますけど、

最短でありながら道が広くないからなのかあまり交通量は無いのだけれど、我々には十分快走ルートと呼べるワインディングを選んで一気に急上昇。

 

今回のツーリングでは同行メンバー3台に信州ツーリングの要所を十分に楽しんでもらえるようにと

たとえ天候が悪くても三日間の滞在期間になんとか好条件で絶景アタックができるように、複数回訪れることが可能なルートをRTが考えているようで、

日にちだけでなく時間帯によってもまた違った表情をも狙っているらしいのです。

出発前には諦めていた初日のビーナスラインも、この先に好天のもとに現われることでしょう。

皆さんにとって、これまでバイク誌の「絶景ロード」で想像するだけだったルートを実走。

あっさりと駆け抜けてしまわないようペースを落としてくださいね (笑)

「富士見台駐車場」ではその名の通りとは言えなかなか見ることのできない富士山を遠くに眺めることができ

この幸先の良さと言ったら、僕とRTの経験からしてめちゃくちゃツキがあることを同行メンバーに力説するのです。

 

ビーナスラインの画像で最もその場を象徴するエリア。

ココで標高1700mくらいですからこの時期まだ草原は緑になりきっていない風景は

僕にとっても初めての眺めです。

続いてビーナスラインの一番高いところを目指すのですが、

そこはたとえ富士見台付近が晴れていても、昇りつめるとガラリと天候が急変して

雲の中で真っ白で何も見えないことが多いので、とにかく行ってみないとわからない場所。

またしてもツイていました。

この「美ヶ原高原美術館」にも僕は何度も訪れていますけど、

これだけ視界が優れていたことはありません。

 

へぇ~こんな眺めだったんだと、皆さんと同様に初めての感動デス。

ココにはこのツーリング中にもう一度、時間帯を変えて訪れることになっていて

明日明後日と天気予報はますます良い方向に移るようですし、それはトワイライトな時間帯になるので

どんな景色を拝めるのか、それはもう楽しみですね。

標高2000メートルの美ヶ原をあとにしてこれからさらに北の方向に進みながら山を降ります。

 

今日はお昼過ぎからずっと高いところに居て、気温はだいたい10℃前後でちょっと肌寒いくらいでしたが

だんだんと、いや一気に標高の高くないところまで降りてくると、

今日は雨が上がるとすぐに気温も上昇したようで、ソフトクリームを求めて道の駅「あおき」

「コンパラ」って言うのはココ青木村特産のブルーベリーの仲間なんだそうですが、ここまでくると我々には縁もゆかりもない地域ですから、

いつか思い出すときのためにご当地モノを食べておく必要があります。ブルーベリーよりも随分と酸っぱくてカラダもシャキッとしました (笑) 

ここは広い長野県のど真ん中より少し北に位置するところ。

現在午後3時をまわったところでありまして、本日宿をとってくれているところまでは120km以上あります。

もう少し行けば「長野自動車道」そして「上信越自動車道」へと移れば最短距離で行けるのですが、

そんなことRTがするわけはないし、皆さんも決して望んではいないハズなのだから

この先のルートも凝りに凝ったものになるのでしょう (^_^;)

 

左手に「北アルプス」を望むことができ、かつ気を抜く暇もないワインディングの連続。

 

 

小川アルプスラインの「アルプス展望広場」から見えた残雪北アルプスは逆光の雲の向こうにどす黒く薄っすらと見えていて

僕の撮影では伝えられないけど、なんと神々しいお姿。

 

その後も気を抜けないワインディングは続き、こんなところでミスを犯してしまったら大変なことになると言う緊張感と

僕にとっても初めて走るルートへの歓喜とで、疲れを感じることなく広い長野県を時計回りに移動していきます。

 

このワインディング活動はいったいいつまで続くのだろうかと、

1速と2速のギヤレシオが離れているK75Sのレブリミッターに何度も当たりながら

最後尾でついていきます (^_^;)

 

そろそろ宿に到着するイメージが湧いてきた「戸隠」日本三大蕎麦で名高いエリアを通過するところで

大きな雨雲に追いついてしまいました。

これ以上、宿に到着する時間を遅くしてしまっては温泉旅館の食事開始時間の制限に間に合わないらしいので

ここは割り切って久しぶりのレイン走行を楽しむことで全員一致。

この雨はどうやら天気予報とはあまり関係なく地形による通り雨のようで、その場だけに収まり

結局、レインウエアを着たのは全行程を通してこの時だけ。

本日の宿は長野県の渋温泉「炭乃湯」

こちらは僕とRT(いやその時はアドベンチャーだったか)とで初めて長野ツーリングを実行したときに訪れた宿でありまして、

是非皆さんにもお勧めしたく、RTが予約しておりました。

 

 

いつもはビジネスホテルで食事は居酒屋に繰り出すことが多いのだけど、

長野の宿泊はわずかに2泊のみ、温泉旅館でゆっくりと過ごすのがいいだろうと

旅館の料理を堪能。

全員酒飲みなのでお酒の注文はRTがメニューを読み上げ、「それ行こう!」とその名の聞こえの良い日本酒に即決定。。。

これもやらない温泉街の散策も今回ばかりはやりました。

長さ600メートルの温泉街、石畳を練り歩きノスタルジックな街並みを楽しんだのは

この渋温泉にあのジブリ映画のモデルのひとつになったと噂される老舗旅館があるから。

でも前回訪れた時、そんなことまったく知らなくてスルーしてしまっていたことを

今回のメンバーから提案されて初めて知らされたと言う始末。

 

 

あーココですね~「金具屋」

国の登録有形文化財に認定されているところもあるみたい

今度来ることができたら泊まって、建物の中も見てみたいと思ってしまいますね~これを見てしまったら。

日常を離れ夕日を眺めながらの温泉と、信州の風土と風味の食事…大満足でそれはもう明日の朝風呂と美味しい朝食はもの凄く期待されるのだけど…

明日の出発は午前4時半。。。だそうです

もちろん朝ごはんその他は全て丁重にお断りし辞退するのであります (^_^;)

それは我々ふたりには珍しくないのだけど、今ココでそれをやるのかー

でも皆さんそれで大丈夫とは仰るけれど本当かな~(笑)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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