クロキライディング

いつだってバイク

2022残雪信州タフツーリングー3 五平餅

2022年06月26日 02時46分11秒 | ツーリング

信州ツーリングも最終日の三日目。

どちらかと言えばのんびりではなく、まるで生き急ぐかのようにタフな走行を続けていますから、

疲労もそろそろピークを迎えるころではないかと思われます。

でも僕なんかっていうのはこれからが体調の変化を感じ始めるところでありまして、

ツーリング生活にカラダが慣れてきて、仕事を忘れて諦めて…やっとこさリラックスしたココロとのバランスが取れてくるところです。

 

予定通り駐車場で出発の準備完了。

バイクが露天でないことと照明があると言う条件を満たした用意周到な宿選択ではないか。

左側は諏訪湖、ここですでに海抜760メートルくらいですし

我々の地元よりもかなり東に居るのに空はまだ真っ暗。。。。午前3時半だから当然か。

今日もまたスタート後にコンビニに寄って食料を買い込んですぐさま上昇開始です。

 

初日とは違うルートでビーナスラインの美ヶ原を最短で目指します。

K75SのヘッドライトバルブをLEDバルブに交換していたのは正解でした。

光を反射させるものの少ない田舎の暗闇で白過ぎる光はどうかなと思っていましたが、

反射の少なさを補って余りあるくらいの照度でしたから、それなりに彼らについていくことができました。

スタート後、ひとつ「和田峠」を越えてそこから再び急上昇。

諏訪湖の高さからするとさらにプラス1200メートルを目指し、

路面状況と野生動物に注意しながらだんだんと明るくなっていくワインディングを駆け上がりました。

 

この日ばかりは、雲や霧の存在を気にすることなど一切無いほど、

スタートからこの高さまで空気は乾いていて、風もありません。

 

初日に訪れて、これまでの最高の条件で景色を眺めることができた「道の駅美ヶ原」は日本一高いところにある道の駅。

二日前よりもさらに良いコンディションで、今まさに山の稜線から朝陽の光を放とうとしているところ。

あまりの美しさにどのくらい待ったのかわからないけど、これより西側に居る人の誰よりも早いかもしれない

標高2000メートルからの見事な御来光を拝むことに成功しました。

 

太陽の輝き始めを見逃すまいと、まばたきさえも控えながら全員沈黙でかたずをのんでいましたので、

これでやっと安心して朝ごはん。

このツーリングで3度目に訪れたビーナスラインも悪天候を想定して弍の手そして参の手と用意されていたようですが、ありがたい事に尻上がりのコンディションで、

同行メンバーはもちろん、僕と仕掛け人RTもこの上なく満喫しましたので、

これはもう全国民の平均からすると僕らはもう一生分以上を楽しんだんじゃないかと言うくらいツイてましたね。

 

これっきりになったとしても悔いはないかも。。。

次回同等に足を伸ばす機会があったなら、全く違うエリアを目指してください (笑)

 

霧ヶ峰から諏訪市内へ下り、中央自動車道で長野県を南下し、

そこから西へ大きく移動します。

 

「伊那IC」まで30分足らずの高速道路ですが、これでエリアを大きく切り替え「中央アルプス」に向かいます。

R361、遠くに木曽駒ケ岳を眺めながら中央アルプスを東から西へと越えて行き、

開田高原から左に「御嶽山」右に「乗鞍岳」と言うもの凄く贅沢なエリアを走り抜けるのはまだ朝の8時過ぎ。

とは言え今日は最終日ですから、帰りのフェリーのことも考えておかないといけませんから、

RTのプランも見るべきところは早めにと言ったところ。

走ることに関しては皆さんいとも簡単に応えてくれているので、この走りっぱなしの状況を楽しんでもらえていることを信じましょう。

ただ、折角通りかかった開田高原アイスクリーム工房のトウモロコシソフトが

開店時間にほど遠く、皆で食べられなかったのが残念。。。

 

それでも直後に見え隠れし始めた「御嶽山」の見え方はこれまでに経験したこと無いくらいの期待感。

 

 

そして、工事迂回のためもともと通るはずではなかったルートにベストポイントの展望台。

周りに高さを競うものの無い御嶽山はひときわどっしりして見えますね。

ココは山からの距離がいい。

山の眺めは遠すぎても近すぎても良くないと、バイクでハイスピードで移動しながら眺めることの多い僕は思います。

岐阜県に入ってから初めの道の駅「飛騨たかね工房」

早速、ここならあるでしょうと寄ってみました。

 

注文してから焼いてもらった「五平餅」

手渡してくれたおばちゃん「焼き具合はどうですか~?」なんて…

よそ者の僕らに評価はできませんが、カリッと焦げ目がついていて甘辛くて美味しかったに決まっています。

美しい御嶽山と、良いタイミングで五平餅を楽しんで気分よく先頭で走り出したのはいいけれど、

直後になんだか胸騒ぎのようなものを感じて、冷静に我に返ると何か忘れてるハズ。

 

慌てて戻るとやっぱりです。

五平餅が焼けたよとおばちゃんに呼ばれ、喜んで受け取りに行った時、

もう気持ちはココには無かったのですね~

財布もまる出し (^_^;)

これそのまま走り去ってしまっていたら、次に財布を取り出すまで数時間は走るから

そこで気が付いて取りに戻れば時間ロスは2倍ほどでフェリーの乗船時間にも間に合わない。

それに戻ったからと言ってそこにこれらがそのまま在るとも限りませんもんね。

とんでもないミスを犯すところだったのに、寸前に止めることができたものだから

皆さんからは逆に称賛されると言う…あたかもファインプレイだったような扱い (笑)

 

 

御嶽山を後にしつつ、はるか遠くに乗鞍岳を眺めて、これにて残雪の名峰の見納め。

そのまま「飛騨高山」に入りますが高山市内のは寄らずに「せせらぎ街道」から南へ

そろそろ帰る方向。

さすがに今日は日曜日、名古屋方面から北上してこられるバイクがわんさかいらっしゃって。

途中の道の駅やコンビニはバイクが沢山。

高山~郡上八幡のメインルートでもありますからさすがにもう快走とは言えないけど、

事故が多いと言うことは取締りも多いと言うことだから用心(スピードの出し過ぎに)しながら

皆で効率よくペースを維持します。

 

郡上八幡の旧い街並み家並みを縫って今日のランチ。

 

郷土料理の「朴葉味噌焼き」

生のほお葉に飛騨牛とは実に本格的ではありませんか。

味の濃い味噌が香ばしく焼けてごはんがすすむすすむ。

ちょうどお昼時を迎え、観光客で賑わう郡上八幡を後にしたのがかなり蒸し暑くなってきた12時前。

行きは中央自動車道でしたが帰りは「東海北陸自動車道」

5台まとまって暑い風を受けながらの帰り道… これまで標高の高い涼しいところを渡り歩いていたので

この暑さとクルマの多さは不快だけど、まあ雨が降るよりはいいか。

東海北陸道から名神高速道路、

琵琶湖の南のところの分岐で山口県東部の周南からご参加のVストローム氏と広島県人のRTはそのまま名神を進み自走で帰って行き、

あとの3台は「京滋バイパス」に分かれて大阪泉大津のフェリー乗り場を目指します。

阪九フェリーを往復で使うツーリングでは、泉大津港の埠頭に渡るこの黄色い「泉大津大橋」をこれまでに何度も渡っておりますが、

行きは意気揚々としても帰りは意気消沈と思うことはありません。

あれだけ走って予定通りに無事に帰ってくることができたのだから、むしろ喜ぶべきこと。

ここまでできればまた次もあると言うことですからね。

ちょうどこの時は「SSTR」サンライズ・サンセット・ツーリングラリーの開催期間と重なっていたようでありまして、

ツーリング中にルートによってはそのゼッケンステッカーを貼り付けたバイクを多数見かけました。

そのイベント帰りのライダーさんもこのフェリーに乗り合わせることになるので、いつもよりもバイクが多いですね。

 

出港前の乾杯は3人、それぞれの思いで大阪湾を出港。

帰りは3人で少し寂しいけどまた後日、反省会(飲み会)でこの3日間のことを懐かしく振り返りましょうかね。

SSTRのライダーさんたちのように日本列島の東海岸で日の出を見てスタートし、

その日のうちに日本海の石川県千里浜にゴールする。太陽を追っかけていたわけではありませんが、

僕たちは2000メートルの美ヶ原で朝日を迎え、この瀬戸内海で日没を見送ったことになります。

 

 

月曜日の早朝、雨のなか無事に帰ってまいりました。

 

最も長距離を走ったのは周南市からご参加で自走で帰って行かれたVストロームでちょうど2000Km。

観光地にはほぼ立ち寄ることなく、絶景ツーリングルートばかりに拘ったルート。

当然好みは別れますがツーリングのやり方はそれぞれいろいろあっていいハズ。

 

そして今回の我々はじつにツイていて多くの絶景をモノにできました。

思い切って一度行ってしまえば次は安易になるものだと、かつての僕と同じ思いに皆さんもなったのではないかと思います。

 

 

 

 

 

 

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