初めて対面したのが 20代前半でしたから かれこれ30年近く前になります
いまで言う スーパースポーツ(SS)どころか それ以前の「レーサーレプリカ」
なんてカテゴリーの概念すらなかった時代に このスタイル
bimota KB2TT
これまた古~いお付き合いのお客さんのガレージで 長期間眠っていたのですが ついに 起こすことになりました。
オーナーさんの保管状態が良く ご自身によるメンテナンスもされているので
今すぐにでも走れそうな雰囲気ですね
1980年代前半 この時期のビモータは どのモデルもクロモリのパイプフレーム もちろんイタリアの匠による溶接で組み上げられたもの
その中でもこの 「KB2」はパイプワークが複雑で最も美しいと言われてました
たとえばこのスイングアーム
ピボットとドライブスプロケットが同軸上に配置されているので
スイングアームの垂れ角が変化しても 前後スプロケットの間隔は変わらず
ドライブチェーンのテンションにも影響がないので
チェーンに そのための「あそび」を持たせる必要がないという 珍しい構造です
そのかわり クラッチのオーバーホールはエンジン降ろしで…
と言う不合理さ(ベース車両のエンジンメーカーと 車体メーカーが違いますから)に 泣かされたこともありましたが。
まあ クラッチに限ったことではなく 何度もエンジン降ろしましたけど(笑)
過去に触った ビモータのなかでも 最も思い出深い1台です
再び触らせていただけるのは シアワセなこと
最終チェックの試運転まで これから謹んで作業させていただきます。