加賀山流大師範、加賀山昭宝先生が60歳の若さで亡くなられました。
富山県をはじめ北陸の民謡関係者ならよくご存じの方です。
昨日富山市まで、私の加賀山時代の師匠と一緒に葬儀に行ってきました。
昭宝先生とは、今から22年前、私が加賀山会に入門したときからのお付き合いでした。
私にとって先生は三味線奏者の模範でもあり、目標でもありました。
加賀山会時代は、何かとお世話になりっぱなしでしたが、入門10年を目の前にして、今回葬儀に一緒に行った当時の師匠が加賀山会を離脱されてしまい、それからはしばらく疎遠になっていました。
ここ数年、私が尺八であちこちの舞台に立つようになってから、頻繁に顔を合わせるようになり、今年は能登麦屋節全国大会で一緒に固定伴奏をする機会にも恵まれました。
昭宝先生の三味線の横で尺八を吹いたのは、あの時が最初で最後だったわけで、これからあちこちで一緒の舞台を踏めるかなと思っていた期待は儚く消えてしまいました。。
しかし、先生の柔らかい暖かみのある三味線の音は、ずっと私の脳裏に焼き付いています。
これからも昭宝先生を目標にして、三味線を弾き続けたいと思います。
ご冥福をお祈りいたします。