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和歌山県の御坊市と日高郡をカバーする地方紙「紀州新聞」のウェブサイトです。主要記事、バックナンバーなどを紹介。

和高専 開設60年節目に体育館竣工 〈2024年7月19日〉

2024年07月19日 08時30分00秒 | 記事



 独立行政法人国立高等専門学校機構、和歌山工業専門学校(井上示恩校長)は17日、建設を進めていた総合体育館の完成式と学校開設60周年記念講演会を開いた。総合体育館は学園環境と学生活動の一層の充実を図るとともに、地域の災害避難所としての機能を備える施設。関係者らは学校開設60周年の節目と新体育館竣工を祝い、さらなる躍進を誓った。

 体育館前で行った完成式には同校や国立高専機構の関係者、来賓ら30人が出席。井上校長は60年の歩みを振り返りながら多くの人からの多大な支援、協力に感謝。新体育館の機能を紹介し、60年の節目に「これまで8300人に及ぶ卒業生が優れた技術者や研究者、教育者、経営者として国内外で活躍しています。これからも社会や地域の要請を常に踏まえて地域の発展に力を尽くします。引き続き関係機関や企業、地域の方々と連携を深め、すべての教職員が一体となって学生たちに真摯に寄り添いさらなる躍進を図ります」と決意を述べた。このあと二階俊博代議士からのメッセージを矢本和久秘書が代読。井上校長や谷口功国立高専機構理事長、日裏勝己印南町長ら8人がテープカットで竣工を祝った。
 完成式のあと、体育館で開設60周年記念講演会を行い、学生や教職員ら約1000人が木村崇九州大理学研究院物理学部門教授、小竹元基東京工業大工学院機械系教授から話を聞いた。
 総合体育館は、2施設あった旧体育館と武道館を集約した施設で、避難所としての機能を充実させるため高台に建設。延べ床面積2145平方メートル。アリーナは1514平方メートルでバレーボール4面分、バドミントンで8面分、ハンドボールもできる広さ。武道館に代わる柔剣道場は300平方メートルあり、新たにトレーニングルームを設置した。空調機能なども完備しており、避難所としては停電時に発電機をつなげられ、災害時対応機能に優れる。
 2つの旧体育館と武道館の取り壊しも完了し、第1体育館跡地には人工芝のテニスコート、第2体育館跡は多目的ステージ、武道館跡地は駐車場となる予定。
 体育館の建築・機械は三洋建設(株)=有田川町=、電気は近畿電設工業(株)=和歌山市=。
 和高専は昭和39年4月開校。優秀な人材を多数輩出しているほか、公開講座の開催、地域の企業や公共機関との交流を積極的に進めるなど県中南部地域唯一の高等教育機関として地域に貢献している。


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アジア・オセアニア高校生フォーラムに西端一蕗芭さん(日高)参加 〈2024年7月18日〉

2024年07月18日 08時30分00秒 | 記事


意見発表用の原稿を手に、西端一蕗芭さん


 県主催「アジア・オセアニア高校生フォーラム」の第10回は、29日から31日にかけて和歌山市内で開催する。県内外の高校生と、アジア・オセアニアの国・地域の高校生が、2泊3日の英語合宿で(1)津波・防災対策(2)ダイバーシティ問題(3)貧困問題―の3つの研究課題について議論。管内からは、西端一蕗芭さん(日高2年)が参加する。

 日高など県内校生16人をはじめ県外校生3人の日本人高校生と、インド、インドネシア、オーストラリア、タイ、韓国、台湾など海外11の国・地域から11人の外国人高校生が集結。参加生徒らは、3つの研究課題について、各分科会で意見発表や質疑応答を行い、最終日に議論の内容を全体会でとりまとめる。全てのプログラムは英語で行う。
 西端さんは、ダイバーシティ問題の分科会で、日本の小中学校の特別支援学級のあり方について意見発表する。障害や病気の有無、人種、宗教、性別といったさまざまな違いや課題を超えて共に学ぶインクルーシブ教育が浸透する海外に比べ、違う教室で分離して学ぶ姿勢をとる日本の特別支援学級は、社会に出た後の共生を難しくしてしまうのでは、との課題を提示。その課題の解決策として、インクルーシブ教育が進むアイスランドをはじめオーストラリア、韓国の3カ国と日本のやり方を比較しながら、特別支援学級に学ぶ生徒が困難な場面以外は、普通学級の生徒とともに平等に学ぶ学校が理想だと提案する。教員のだれもが特別支援教育の専門的知識を持てるような、教員育成の必要にも言及する。
 発表は10分間で、15分間の質疑応答がある。西端さんは「2022年に、国連が、日本政府に対して特別支援教育の中止を求める勧告を発表したと聞いて関心を持ち、調べて発表しようと思った。本番は緊張すると思いますが、落ち着いて自分の意見が述べられ、スムーズに進行できたらいいな。海外の生徒と互いに学校の話など、友だちみたいな話をして、仲良くなれたら」と、発表の練習に励むとともに他の参加生徒との交流も楽しみにしている。
 29日午後2時から県自治会館で開会式。30日午前9時から同所で分科会、午後5時30分からアバローム紀の国でウェルカムレセプション。31日午後0時30分から県民文化会館で全体会を開き、午後4時から、稲むらの火の館=広川町=へスタディーツアーに出かける。


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御坊市制70周年事業「ごぼう防災ゼミ」盛況 〈2024年7月17日〉

2024年07月17日 08時30分00秒 | 記事


パネルディスカッションに参加した野口、枝曾丸、
三浦、酒本各氏(左から)


 御坊市制70周年記念特別事業「ごぼう防災ゼミ」は14日、市民文化会館で開かれ、1千人(主催者発表)が来場。アルピニストの野口健氏を招いた基調講演、落語家の桂枝曾丸氏による防災落語、パネルディスカッションをはじめ、合唱や体操、VR火災体験、避難所設営デモ、起震車体験など各種イベントが行われ、防災についての正しい知識をゼミ形式で学んだ。

 パネルディスカッションは、本塚智貴・明石高専建築学科准教授をコーディネーターに、パネリストの野口氏、枝曾丸氏、三浦源吾市長、酒本和彦・市自主防災組織連絡協議会長が「近年の災害と地域防災」をテーマに意見を出し合った。
 野口氏は、全国各地での被災地支援の経験から「行政だけでは限界がある」とし、災害対策に特化した民間団体と協定を結ぶことを提案。災害をリアルに体験できる被災地ボランティアへの参加を促し、各家庭で日ごろから整理整頓を心がけるようアドバイス。災害発生時は「リーダーのメッセージがすごく大事」とも述べ、首長の素早い行動が迅速な支援につながった事例も紹介した。
 枝曾丸氏は地域コミュニティの力が重要とし「地域の活動、行事、祭りなどに参加してほしい。古き良き隣近所の付き合いを下の世代に伝えてほしい」と求めたほか、防災意識を向上させる手段としてAEDを設置している場所をめぐるスタンプラリー、地域の行事等に防災要素を取り入れるなどひとひねり、工夫をすることも大事と述べた。
 酒本会長は、訓練と呼ばずに楽しく防災を学べる防災まつりが大きな反響を呼んだこと、高齢者の体力づくりをめざす「ステキ体操GO!GO!GOBO」の普及、学校での防災教育導入など活動を紹介。災害時に発令される避難指示等が肩透かしにあっても、芝田求・西富安地区自主防災会長が語った「空振りではなく、素振り」と思ってほしいと意識改革を促した。
 三浦市長は市内3カ所の避難タワー整備、新庁舎開庁等でハード対策はほぼ終わり、今後は各家庭での家具固定や個別避難計画の策定、自主防災組織の連携強化と未設置地域での組織設立などソフト対策に力を入れると述べた。大規模地震発生当初は公助が期待できない場合が多く「家庭で最低3日分、できれば1週間分を備蓄するようお願いしたい」と協力を求めた。
 大ホールでは御坊少年少女合唱団がコーラスを披露。「ステキ体操GO!GO!GOBO」を実演し、枝曾丸氏が防災落語、小ホール等ではVR消火体験、避難所設営デモ、健康チェックコーナーなど。屋外で地震体験車、日本栄養士会キッチンカー、特殊車両展示などが行われた。

寝袋備蓄、テント村場所確保を
自然体験も推奨 野口氏が講演
 野口氏は「災害を生き抜くために~テント村という選択肢」をテーマに基調講演。全国から寄せられたテントや寝袋、寄付金をもとに自治体やボランティアの協力でテント村を開設した経験をもとに災害時の避難所のあり方を提言した。
 テント村は避難所と違って周囲に気兼ねすることなく、心身ともにほっとできる空間だとし、平成28年熊本地震では最大時で156世帯、571人がテント村に入居。専門家から「今後の被災地のモデルケースにすべき」との評価を受けており、野口氏は「準備は1日半でできるので、事前に開設場所を決めておいてほしい」と促した。
 また、避難所で寒さをしのげる寝袋について「自治体で備蓄してほしい。市民全員分を用意しなくても、それぞれの自治体が一定数持っていれば相互応援できる」と提言。地域住民には「生き抜く力を培うために家族でキャンプ体験、自然体験の機会を増やしてほしい」と求めた。


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日高港 全国初「開港と同等の運用」へ 〈2024年7月14日〉

2024年07月14日 08時30分00秒 | 記事


4者協議の結果を報告する花田局長(左)


 県や御坊市、市議会が関税法上の「開港」早期指定を目指している日高港について財務省関税局、大阪税関、和歌山税関支署、県の4者協議で、県が港の設備を改善して取り締まりを強化することを条件に外国貿易船が直接入港できる運用を始めることで合意した。「開港」とほぼ同等の扱いとなるため、地元にとって朗報。全国の公共港でこの運用が適用されるのは初めてで、地元の熱意、県の努力、二階俊博代議士のバックアップが功を奏した。

 日高港は平成16年4月から暫定供用しているが、関税法上は「不開港」のため、税関施設等は設置されておらず、和歌山下津港など近くの港で入港手続き等を行う必要がある。開港指定の具体的な条件はないが、少なくとも閉港基準(1年を通して貨物の価額合計が5千万円を超え、かつ外国貿易船の入港合計隻数が11隻を超えることが引き続き2年間なかった時など)以上を満たす必要がある。
 日高港に建設している和歌山御坊バイオマス発電所が令和7年9月に運転開始すれば、開港指定の環境が整うことから岸本周平知事と三浦源吾市長が国に令和6年中の指定を要望。財務省幹部から「取扱貨物量や貨物船を増やす取り組みが大切」と実績づくりが重要との見解が示されていたが、二階代議士のバックアップ、県の粘り強い交渉の結果、6月に行った4者協議で全国的に類を見ない「開港とほぼ同じ運用」が適用されることになった。
 12日に開いた市議会日高港振興対策特別委員会(向井孝行委員長)で、花田祥一・県港湾空港局長が4者協議について「地元の期待する『輸送の効率性や経済性』の向上による『日高港自体の活性化』に応えるべく前向きに議論し、県が日高港の設備を改善することで税関が取締上支障がないと認める場合には、外国貿易船が直接入港できるよう取り組む」ことで合意に達したと報告した。
 バイオマス発電所で使用する燃料を運ぶ外国貿易船が入港する場合、その都度、和歌山下津港から税関職員が出張し、入港手続き等を行うことになり「開港」とほぼ同じ運用となる。この運用を行うには外国貿易船が入港するソーラスフェンス内に人が行き来できないよう取り締まりを強化する必要があり、発電所が稼働する来年9月までに県が必要な改善対策を行う。
 改善対策は(1)保安フェンスの強化(二重フェンス、センサー設置など)(2)監視・警備機能の強化(監視カメラの設置、入港時は24時間警備にあたるなど)や情報共有、通報体制の整備(3)船舶取り締まり、税関検査場所の確保・提供等(4)埠頭への侵入等防止の周知徹底(5)港湾関係者への保安・安全ルールの明確化、指導・徹底を挙げており、予算が必要なものは来年度当初で確保するとした。
 花田局長は「来年秋のバイオマス発電所稼働に向け、県としてしっかり取り組んでいく」とし、市には「フェンス内に釣り客等が入らないよう啓発、周知をお願いしたい」と求めた。バイオマス発電所は木質ペレットとパームやし殻の混合燃焼で発電容量は5万キロワット。燃料は海外から年間約20万トン輸入する予定で、今後は貨物量の実績を積み上げながら関税法上の「開港」指定をめざす。


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御坊市ほんまち商店街でアートプロジェクト 〈2024年7月13日〉

2024年07月13日 08時30分00秒 | 記事


店舗にアートが飾られている。
チラシを手に20、21日のイベントをPR


 御坊市のほんまち商店街でアートで商店街を彩る取り組みが繰り広げられている。プロジェクトに参加する店舗には、地域の作家らが手掛けた作品が展示されており、買い物に訪れた来店客らが何気なくアートを感じるひとときを提供して商店街を盛り上げている。
 ほんまちクリエイティブチーム「もぐら企画」が展開している「ARTを日常に!プロジェクト」。もぐら企画はフロンティアキングの藤原晋作さん、トリノスギャラリーの中川貴雄さん、工房marcheの山本陽子さん、大丸文具店の切通正義さんによるチーム。ほんまちをクリエイティブにして新しい風を吹かせたいと結成、「『もっとアートを日常に感じられる街に』を合言葉に、商店街を盛り上げよう」と先月からプロジェクトをスタートさせた。
 各店舗には、作家の作品数点がさり気なく飾られており、来店客らは商品を手に取った瞬間、何気に目をやった瞬間にふとアートを感じる。展示作品は1カ月ごとに変わり、7月は11店舗で展示されている。藤原さんは「特別ではなく空気のようにアートを楽めます」と話している。
 毎月1回、前月に商店街で展示された作品が一同に集う「ARTを日常に!―MONTHLY MEETS」を開催。第1回は7月20、21日(午前11時~午後5時)にトリノスギャラリーで開き、6月の商店街店舗展示作品が並ぶほか、アートライブやポップアップショップなども行われる。


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ランニングチーム「MRC」ビギナートライアスロン3連覇 〈2024年7月12日〉

2024年07月12日 08時30分00秒 | 記事


前列左から、上杉淳実さん、松本能さん、火縄弘行さんの
せんなん里海公園トライアスロン優勝者ら皆さん


 日高地方で活動するランニングチーム「MRC~メタボランニングクラブ~」から、鉄人レースと呼ばれるトライアスロンにまで挑戦するメンバーが増えている。「メタボからランナーに!!」を合言葉にしながら、知人を介して口コミで仲間が集まり、当初は健康志向でランニングする程度だったが、メンバーが走力アップして大会入賞するほどに成長。鍛えて挑戦し続け、ビギナーのトライアスロン大会だが、同クラブが3連覇を成し遂げている。

 MRCは、メタボリックシンドローム体型を気にし、少しでも解消させようと、現代表を務める玉置佳嗣さん(日高川町)と、松尾浩人さん(同)、奥田倫行さん(御坊市)の3人でスタートさせた。軽いノリで、メタボ、ランニング、クラブのそれぞれ頭文字を取り「MRC」とすれば、かっこいいのではと名付けたという。
 ダイエット目的や陸上経験のないメンバーたちだが、日頃のランニングで十分に実力をつけ、マラソン大会でも入賞する者も。トライアスロン経験を持つ玉置代表が、これなら十分通用するのではないかと、他のメンバーにトライアスロン挑戦を勧め、賛同した数人がロードバイクを買い、ジムに入会、プール練習を開始。最初は25メートルを泳ぐことも難しかったメンバーも楽しみながら、ユーチューブで研究したりしてすぐに上達。ランで充分に鍛えられていたメンバーたちは自転車も速かった。
 全体練習も、すぐ近くに産湯海水浴場があり、信号のない道路がある絶好のロケーションであることから、みるみる実力を伸ばした。のめり込み始めたメンバーから順に、初心者と女性だけが参加できる、せんなん里海公園トライアスロンに出場。令和4年に火縄弘行さん(43)=日高川町、学校事務=、令和5年に松本能さん(43)=美浜町、教諭=、令和6年に上杉敦実さん(37)=日高川町、理学療法士=が優勝を勝ち取り、クラブとして3連覇を飾るまでになった。
 今年は、北海道での「サロマ100キロマラソン」、日本一過酷と言われている灼熱の鉄人レース「皆生トライアスロン」や日本最長の総距離236キロの鉄人レース「佐渡国際トライアスロン」など各メンバーが活動を広げ、難易度の高いレースにも挑戦。玉置代表は「無理のない参加スタイルが受け入れられて初心者から気軽に続けられ、口コミでメンバーが増えている。ランニングを通じて交流でき、楽しさにつながるからこそ、健康増進から始めたメンバーも鉄人レースに挑戦するまでになっているのではないか」と話した。


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大学野球侍Jがプラハ大会優勝、西川史礁選手MVP 〈2024年7月11日〉 

2024年07月11日 08時30分00秒 | 記事


メダルとMVP盾を手に
侍J大学日本代表の優勝を喜ぶ西川選手


 西川史礁が新たな勲章を手にした!アジア、欧州代表が出場する大学野球の「ベースボールウィーク国際大会」のプラハ(チェコ)ウィーク決勝戦が10日未明に行われ、侍ジャパン大学代表が5―3でチャイニーズ・タイペイを下して優勝。青学大の西川史礁選手(4年)=丹生中、龍谷大平安高卒=が、大会MVPの栄誉を手にした。
 予選リーグでも3―2の接戦を演じたチャイニーズ・タイペイとの決勝。5回に左前打を放った西川は、1点のリードを許した6回1死満塁から三遊間に強烈な内野安打となる貴重な同点打。日本がこの回に勝ち越すと、西川は8回にも安打を放ち、大会初打席の特大2点本塁打を含めて通算18打数8安打5打点の活躍で大会MVPに選ばれた。
 3月の侍Jトップチームでの活躍で、6月の大学日本選手権では過度な警戒から四死球攻めで調子を落としていたが、初戦の大会初打席で本塁打を放ってスランプを脱出。初戦、2戦目と続けてのMVPを獲得し、その後も猛打賞を続けて打率・444で大会を通じての最優秀選手の評価を受けた。西川選手は「優勝という最高の形でプラハ大会を終えられた。個人でもMVPを獲得できて本当にうれしい。次のオランダ大会も日本の優勝に懸命に頑張りたい」と話した。
 大学侍Jは10日にオランダに移動し、12日から開幕する第31回ハーレムベースボールウィークに出場。同大会には米国、イタリア、オランダ、スペイン、台湾など6国代表が出場する。


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国道42号由良町畑広川町井関間改良促進協議会総会

近畿ジュニア柔道体重別選手権大会で𠮷田ゆきなさん(紀央館高)3位


夏の高校野球 地元勢6校の主将に抱負や意気込み聞く 〈2024年7月10日〉

2024年07月10日 08時30分00秒 | 記事

 第106回全国高校野球選手権和歌山大会が10日に県営紀三井寺球場で開幕する。初日は開会式のみで、11日から夏の甲子園を目指し、同球場で39校36チームが熱戦を繰り広げる。順調に日程が進めば決勝戦は28日。日高勢は日高、紀央館、日高中津、和高専、南部、和歌山南陵が出場する。トップを切って12日の第2試合に日高が登場、粉河と対戦。昭和57年の南部以来、日高勢42年ぶりの夏の甲子園出場をめざす6校の主将に抱負や意気込みを聞いた。

 開会式は午前11時からで出場チームが入場行進を行い、和歌山南陵の渡辺蓮主将が選手宣誓する。日高勢は12日の日高を皮切りに、15日に和歌山南陵が紀北農芸と対戦。16日は和高専と南部の地元勢対決。17日は日高中津が和歌山商との初戦に臨む。18日には紀央館が登場、12日の日高―紀北農芸の勝者と対戦する。
 日高・山本大輔主将 いつも通りの練習を心がけ、大会に向けて緊張感も高まってきた。一つひとつ確実に勝って、まずは県大会で優勝。甲子園で2勝するのが目標です。
 和歌山南陵・渡辺蓮主将 練習に励んできた仲間との最後の大会。学校のことが取り上げられますが、野球で皆に元気を出させるように頑張りたい。
 和高専・高野敬一朗主将 チームワークの良さはどこにも負けない。チーム一丸となって3年ぶりの初戦突破、さらにベスト8をめざし頑張りたい。
 南部・小松尚史主将 大会に向けチームの雰囲気はいい。どんな状況でも諦めない積極的な野球を見せ、甲子園目指し、目の前の一戦一戦を全力で挑みたい。
 日高中津・福原大稀主将
 バッテリーを中心に守りを固め、隙をつき1点でも多く取りたい。春の初戦敗退の悔しさを糧に鍛錬を積んできた。目標は甲子園。
 紀央館・市谷光冴稀主将 投打とも調子が上がってきた。まずは初戦突破。一戦一戦、積極的なプレーでチーム一丸となって戦っていきたい。


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県消防操法大会出場の湯川分団を三浦源吾・御坊市長が激励


小竹八幡神社で「第48回七夕まつり」 〈2024年7月9日〉

2024年07月09日 08時30分00秒 | 記事


境内を竹キャンドルで幻想的に演出


 一般社団法人御坊青年会議所(花光健太理事長)は7日に小竹八幡神社で第48回七夕まつりを開いた。今年は初めて、境内に竹キャンドルで光らせた天の川が登場、七夕ムードを高めたほか、来場者が夢と希望の願いを書いた短冊を取り付けた笹を飾り、恒例の笹祓い式で天に届けた。ゲームコーナーやスタンプラリーもあり、多彩なイベントに親子連れらで盛況だった。

 星を表現しようと、竹キャンドルを境内に並べて天の川をつくり、午後5時40分に点灯。コラボ事業で日高川町のイベント「寒川ワンダフルナイト」の竹キャンドルを使い、星座・はくちょう座に見立てて設置。幻想的な演出をスマホで撮影する来場者が多く、小型の竹キャンドルを作る竹あかりワークショップを楽しむ姿も見られた。
 午前9時から午後7時30分まで受け付け、多くの笹飾りが境内に。御坊市の姉弟は「戦隊ヒーローのように強くなりたい」「料理を作れるようになりたい」、美浜町の3姉妹は「ピザ屋さんになりたい」「好きなキャラクターいっぱいの部屋にしたい」「身長伸びてジェットコースター乗りたい」と短冊に願いを込めた。野球選手、サッカー選手、看護師などなりたい職種が書き込まれていたり、家族の健康を願うものが多かった。
 各市町ブースがあったほか、起震車体験、警察・消防・自衛隊・建設組合によるはたらく車展示で子どもが試乗したり、記念撮影。ボウリングや輪投げなどの子ども向けゲームコーナーやプレゼントするバルーンアートも。「茅の輪くぐろう」や「はたらく車に乗ろう」などを巡って全5種類のスタンプで景品がもらえるラリーに挑戦したり、1市5町のご当地のゆるキャラが大集合し、会場を巡って盛り上げた。
 境内で読み聞かせオヤジの会の絵本の読み聞かせ、御坊少年少女合唱団の発表のイベント後、集められた笹飾り前で小竹伸和宮司による笹祓い式を行い、花火で彩り、締めくくった。


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御坊市観光協会「日高川の恵みフルコース開発」 〈2024年7月7日〉

2024年07月08日 08時30分00秒 | 記事


フルコース料理を名物に(写真はアユの塩焼き、ウナギの蒲焼き、モクズガニの姿蒸し)


 御坊市観光協会(高垣太郎会長)が「日高川の恵みフルコースプロジェクト」に取り組んでいる。アユやウナギ、コイなど新鮮な川魚、イノシシやシカのジビエを使った日本料理のフルコースを開発し、10月に予定のモニターツアーで提供するとともに天然ウナギ獲りやサップ、カヌーなど川遊び体験も行う。インバウンド、教育旅行も視野に入れた体験型観光ツアーとして売り出し、市内への誘客促進につなげたい考え。

 このプロジェクトは今年2月に滋賀県大津市や近江八幡市で行った視察研修をヒントに事業化。日高川漁協やジビエ加工業者などと連携し、アユやウナギ、アマゴ、コイ、モクズガニなど新鮮な日高川の川魚、イノシシやシカのジビエを使った魅力的なフルコース料理を開発し、提供するとともに天然ウナギ獲りやモクズガニ獲り、サップ、カヌーなど川遊び体験をセットにしたツアーをつくる。
 フルコースの案として▼つきだし・前菜は真妻わさびのお浸し、秋茄子の田楽、モロコの塩焼き、シカのロースト・梅ソース、手長エビと沢ガニの素揚げ(いずれも一口サイズ)▼汁物はモクズガニのガン汁▼お造りはアマゴとアユの刺身盛り合わせ。
 焼き物は備長炭を使って天然ウナギの白焼き・わさびジェノベーゼ添え、子持ちアユの塩焼き・金山寺味噌添え▼煮物はコイの日高川煮(筒煮)、アマゴの甘露煮▼強肴は天ぷら(ウナギ皮、手長エビ、龍神シイタケ)、小アユの南蛮漬け、特大モクズガニの姿蒸し▼ご飯と留め椀・香の物はカニ飯、手打ちそば▼水菓子・甘味は釣鐘饅頭日高川スペシャル。
 料理だけで7500円前後を想定。今後、試作を続け、9月までにコースメニューを仕上げる。酒は梅酒(食前酒)や豆を使った地ビール、日本酒、アマゴの骨酒などを考えている。
 10月に予定しているモニターツアーは、市外から一般15人を募集する。昼間は天然ウナギ獲り体験、モクズガニ獲り体験、サップやカヌー体験など川遊びを楽しんでもらい、夕食にフルコースを提供し、各料理の解説も行う。今後は日高川を屋形船で巡るツアーなども検討しながら新しい体験型観光としてブラッシュアップさせていく。
 来年の大阪・関西万博に向け、日高広域観光振興協議会が今年度事業で行う日高地方発祥の食材や郷土料理など食文化を世界に情報発信する地域資源魅力創出事業とも連携し、インバウンド、教育旅行も視野に売り出したい考え。


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