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御坊市・野口キャンプ場 導入2年の市民割、利用伸びず 〈2024年7月28日〉

2024年07月29日 08時30分00秒 | 記事


市民からも愛されるキャンプ場に


 御坊市と公益財団法人御坊市ふれあいセンターは「キャンピングカーの聖地」として全国から人気の野口オートキャンプ場を「市民からも愛されるキャンプ場にしよう」と、令和4年8月から市民対象の市民割を導入したが、これまでの実績を見ると、利用は伸びていないのが現状。今後、対象を閑散期から繁忙期に拡充したり、テントなど貸出料金の割引きなども検討しながら利用促進を図っていく。
 キャンプ場は「とにかく広い、きれい、近い」「キャンピングカーの聖地」を売りに全国区の知名度があり、令和4年度、5年度の利用者は1万人の大台を超えた。今年4月から高規格の御坊RVパーク(車中泊スポット)の電源サイト4区画を新設し、今年度中に全国屈指の広さを誇るプライベートタイプのドッグランを2区画増設するなど施設の充実も図っている。
 御坊の6大自慢に挙げられるキャンプ場だが、市民に限れば日帰りは月に1~2回、宿泊はほぼなかったため「市民からも愛されるキャンプ場」にしようと三浦源吾市長が市民への還元策を提案したのを受け、令和4年8月から市民割を導入。利用が少ない日曜日、平日の閑散期を対象に通常料金のほぼ半額、最大約6割引で利用できるようにし、閑散期の平日フリーサイト日帰りなら1グループ(5人まで)750円とかなりの格安となっている。
 これまでの利用実績を見ると、4年度(8月~5年3月)はPRの効果か、34件(計174人)の利用があったが、5年度は25件(計178人)にとどまった。月別に見ると、利用者が多かった3月でも7件と少なく、4月、2月は利用者がいなかった。今年度に入っても4月が2件4人、5月が2件8人、6月が1件2人と伸び悩んでいる。
 要因として利用が少ない日曜日や平日の閑散期に限定したことが考えられるため、今後、ゴールデンウイークや盆など繁忙期、夏休み期間、秋の行楽シーズン週末にも対象を広げることを検討するほか、テントやバーベキューセットなど貸し出し料金の割引きなども検討するとともに市民へのPRに一層力を入れる。
 その一環で9月28日から29日まで市制70周年記念特別事業「野口オートキャンプ場市民無料開放デー」を行い、市民30組最大300人を無料招待する。参加者限定イベントとしてアユのつかみ取り&塩焼き、野外コンサート、みーやちゃんのお菓子配りなども行い、1泊2日のキャンプ生活を楽しんでもらうことで利用促進につなげていく。


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